物作りで重要な工具と道具
安全衛生


工作台と収納方法そして手入れ

狭い所で長い間がんばっていました
そこから生まれたアイデアです。

日本の住宅事情では、趣味のために何部屋も持つことは通常出来ません。工具類は乱雑になりがちです。また狭いところに収納して使うとき引き出す(面倒ですが)により家族より文句を言われずに済みます。下の工具カバンの写真を見てください。相当量のアイテムです一度車に積んでいて、検問で怪しまれました。もちろん人それぞれ必要な物だけ揃えればよいのであって、これだけ必要という決まりはありません。いろいろ作って行くうちに、必要になってきたら揃えれば良いので、私の場合20数年で揃えたものです。長く使えるものがそのためにも必要です。

長く使えるドライバー

上段普通の良いドライバー下段先端に固いチップの付いた物で長持ちする。経験から値段は2倍で寿命はそれ以上です。特にステンレスのねじを使ったら普通のドライバーでは先端が丸くなります。丸くなってしまうとねじの頭が欠けるのでそこからねじが錆びる。 ドライバーの種類

1 加工台を作りました。

作業台を簡単に作り、万力とシャーシーパンチを据付した。キャスター付きで移動自由でパネル加工も楽になった。ドリルやホールソー、パンチ使用時は切削用の油を忘れずに、煙が出るが石油はアルミ加工に使える。シャーシー加工はとにかく疲れる。気合を入れて一気にやらないと挫折しそうになる。プロ用のマニア垂涎の油圧パンチは欲しくても買えない一品です                      作業台

2 電動工具を専用箱に収納しました。

電動ドリル、充電ドリルドライバー、ジグソー、基板用ドリル、ドリル刃多数収納ただしジグソーやドリルは日曜大工用なのであまり良くない。         電動工具

3 すべての工具を工具箱に収納しまた。

ほとんど必要な工具はこの箱に収まっていますが、相当な重量です。持ち歩くと怪しまれます。決まったホルダーに各種ドライバー、ニッパーなど収まるため紛失は、激減した。友人宅に出張サービスにも行けます。                工具セット

4 使わないときは机の下に格納します。

組み立て調整などひとつの机で行っているため、移動式作業台と工具は机の下の空きスペースに収納、また机のスペースに合わせた寸法に作ったことにより、無駄が無い。                               収納
最近は床もテーブルも静電気対策(ESDという)をしてほぼ完璧?
貰い物にて、出来た。まともに買ったらとんでもない値段です。

5 使った後は手入れを忘れずに、掃除して注油しましょう。

どんな良い工具も錆びては台無しです。目的に合った油を使いましょう。ヤスリの手入れも忘れずに!ヤスリは目づまりすると削れません。ワイヤーブラシで掃除。                工具の手入れ

この収納方のメリット

@狭いスペースで済む
A机の下が有効に使える
Bどこに何があるかすぐ判る
C工具の紛失が少ない
Dまとめて屋外やバルコニーに持ち出せる(部屋が汚れるので屋外で作業)

デメリット

@片付けるのに時間がかかる
A収納箱が高価


便利なはんだ吸い取り器

とても重宝するのがはんだ吸い取り器で左が手動で片面基板なら問題無く使える。右が電動ポンプ式で多層基板も可能だが、マニア向けではあるがプロ使用には厳しいと思う。分離型が自分は好きだ。しかし予算の関係で仕方ない。部品取り外しの必須アイテム はんだ吸い取り器

プリント基板製作用品(面倒で後片付けも大変さらに取り扱い注意)

プリント基板製作に必要なものは非常にあいまいで、なければないで製作できるのです。基板のアートワークフィルムとガラス板と感光基板、現像剤とエッチング液(塩化第二鉄)または試薬の固形塩化第二鉄1級品(特級は高価)とエッチング容器(塩ビ系の容器)があればとりあえず作れます。もう少し凝ってくると専用エッチング装置(噴流式)+ヒーター 、紫外線蛍光灯(基板焼き付け用)がほしくなります。裏技 として焼き付けは太陽光を使うと早くて綺麗に出来ます。エッチングは冷凍食品用のジッパー付きの厚手のビニール袋(ジプロック)にエッチング液を入れてガシャガシャやっても出来ます。いずれにしても廃液の処理は大変です。くれぐれも下水に流さないようにしましょう。金属(特にアルミ)に触れると発熱しながらものすごい勢いで溶けてしまいます。廃液はガラス瓶などに入れて暇を見つけて処理しましょう。容器など使ったあとは必ずきれいにウエスなどでふき取ってから大量の水で洗いましょう。 怠ると次回使えなくなります。なお絶対にエッチング液はこぼさないように!! 基板製作用品


趣味の世界でも大切な安全衛生[安全衛生]

個人の趣味での作業でも安全衛生に配慮して作業しましょう。自分の責任で行う作業でも労働安全衛生法を参考にして作業することが大切です。趣味で怪我や病気になっては悲しいものです。安全衛生に無頓着でいると事故につながります。安全と衛生は関係ないと思う方も多いと思いますが、切り離しては考えられません。下記の項目だけは最低限守って作業しましょう

1 回転工具を使うときは素手で作業する。アースの必要な工具はアースする。

軍手を使うと、回転部にからまり大きな事故につながります。2重絶縁でアースの要らない電動工具以外はアースを取って感電事故に注意。

2 切削工具、ドリル、ジグソーを使うとき

保護メガネを着用、耳栓も着用、アースの必要な工具はアースする。

目に切削紛が入ります。切り粉がメに刺さると眼科での治療が必要です。軽く考えてはいけません。大切な耳も騒音から守りましょう 感電事故にも注意。

3 はんだ作業は有害な作業。換気を十分に、場合によっては局所排気装置を設けましょう

鉛やフラックスのヒュームを吸い込み貧血、めまい、喉や目の痛みが起きます。また鉛が体内蓄積されます。やけどにも注意が 必要です。夏場半袖で結構大きなやけどをする場合があります。

4 有機溶剤の使用時はなるべく屋外で行う。

市販のフラックスや洗浄剤にはイソプロピルアルコール(IPA)やフロン系の有機溶剤が多く含まれています。イソプロピルアルコールは体内でメチルアルコールに変わります。またフロンは気化すると空気より重いため酸欠状態になります。スプレーの塗料も金属用はほとんど有機溶剤が入っています。人体への影響は鼻からのガスの吸入と皮膚からの吸収によるものとがあります。

5 組み立て調整中の感電事故防止

組み立て配線にあたっては充電部の露出の無いように各種チューブをかけた配線に心がけましょう。調整などで自作品は、内部を触ることが多いものです。またコンセントを抜いてもしばらくの間コンデンサーに、電圧が残っていることはお分かりとは思いますが間違っても、ドライバでショートさせないでください。大容量のコンデンサーの場合スパークして金属が溶けるほどです。意外に多いのがテスターリードによるショートです。対策としては、先端だけ出して、あとはチューブや絶縁テープで覆うことも大切です。

上記の知識と意識で自分の安全と健康を守る心がけが大切です!!!

はんだ付け時の衛生管理(追補)

はんだ付けは従来から、極普通に行われて来ました。しかし最近の高密度住宅では、換気が十分でない場合が多いようです。出来れば窓際で、窓を開けて行いたいものです。正しい工場においては、雇いいれ時と年一回、特殊健康診断(鉛)を行い、局所排気装置をそれぞれ設けています。フィルターによる吸ってすぐフィルター通過後吐き出す簡易型もありますが、これは通常こまめに清掃とフィルター交換がされないのが実情で効果が薄くなるようです。

はんだのヒューム(光学的に右のクリーンチェッカーで測定)粒子の状態がよく解る

 ヒロタックの特許商品

出来れば局所排気装置を設けましょう


手洗いの励行:
はんだは煙のほかに皮膚から吸収また経口で体内に蓄積されるのでスクラブ入りの洗剤で手をきれいに洗いましょう