VUメーター本体とご使用例です。

VUメーターそのものは、業務用のため受注生産などで、入手困難な場合も多いです。VU基板動作試験のため各社のものをこのように集めました。
動作の確認と、個体ばらつき調べのためです。こうして実際に駆動して、各社のものでテストして現在のものになっています。幅広くご使用いただいている理由はレンジが固定で4ステップというところにあります。業務用専用機では半固定VRで一度調整したらそのままということが多く、民生用では、アンバランスと仕様が合わないことに加えて、レベルもいい加減になってしまうと、正確なVUメーターもただの飾り物になってしまいます。そこがこの基板の良いところです。たくさんの方々に、ご使用いただいている理由です。実際に駆動実験するため、これだけ集めたました。その理由は個体差補正はどうするかということの追及でもありました。規格品であればわずかしかずれませんが0.5dB程度でもVU計の0VUと+1dBの間にあっては気になるものです。そこで2009年7月から補正ボリューム付きで製作しています。アンバランス仕様ですが、バランスの需要も多く、両用で製作される方も多くなっています。一般向けでスタートした基板でしたが、ポストミックス、プライベートレコーディング、コミュニティFM、音響開発と様々なところで使用されるようになってきました。


各社VUメータの比較です。このように並べてみるとお解りいただけると思いますが、サイファムR22AFでさえ、このメーター群の中では、特にカッコイイ訳ではない。
大きさの違い
奥上段、SU‐55型HIFAX(富士音響)アルプスからのOEMらしい、奥下段SCJ/AKG(サウンドクラフトジャパン)メーターユニット、中身は共立のメータだ。中列、これが110型と呼ばれる最大級のもの左からKP110(共立)、YVU-110(ヤマキ)、FYR-11L(ヤマキ)その右がFYR-65L(組込済みヤマキ)最前列左からR22AF(サイファム英国製)YWR45L(松下通信)型式不明38型(松下通信)
ここでお解りいただけると思いますが110型、65型、55型、45型、38型は穴あけ寸法に由来する型番。11、22といったものは11型が110相当、22型が55相当と思っていただくと良い。横長のメーターは見やすい針の太いもの、矢型のものも見やすい。
ヤマキの11型110型は迫力の大きさである。そしていかにもプロ用という風貌だ。これは全くの新品。
プライベートレコーディングでの使用例                      
2チャンネル出力レベルの監視に使用。
ヤマキFYR11Lで製作したVUメーターシステム
バランス使用なので精密にレベルチェックを行った。アンバラでもバランスでも同じに、針が振れることは、重要です。
タムラ製作所のVUメーターボックスの改造例
業務用に作られたものにVUメータアンプを入れ替えます。
改造依頼品、打ち合わせ後着手
第二の働き先は、業務用ではなくオーディオ愛好家宅
そこでもバランスを主にアンバランスで使用される予定で改造
さすが業務用と思わせる風格
バランス専用アンプと電源部は撤去します。
さすがに業務用だけあって厚い鉄板
民生用と業務用両用で使えるように追加工前
バランス、アンバランス切替用に通常4レンジアンバランス基板にバランス変換基板で対応、ランプ照明回路も電圧変更(電流制限変更)
レンジ切替とモード切替をフロントパネルに搭載
これによりバランスでもアンバランスでも両方+4dB、0dB、-10dB、-20dBで使用できるようになった
背面にアンバランス用入力とスルーの配置