50万アクセス記念 銀河通信オフレポート

 おかげさまで、当サイトは2002年6月13日に、めでたく50万アクセスに到達いたしました(その1週間後の20日は、開設4周年)。その記念といたしまして、6月22日(土)、船橋の某居酒屋におきまして、銀河通信の第4回オフ会が開催されました。(ちなみに第3回は、去年のSF大会の深夜企画にて行われた「ネット系SF者オフ会」=銀河通信30万オフ。)

 午後6時半、JR船橋駅前集合。と思ったら、待ち合わせの目印にしておいた交番が移転していたというハプニング(汗)。皆様、大変失礼いたしました。「活字倶楽部」を目印に持って立つ。梅雨寒の中、9名の方にお越しいただきました。メンバーはπRさん、しもつきさん、えんどさん青月にじむさん、山岸真さん、山崎さん、広島さん、ちばたかしさん、谷田貝さん

 会場について、7時スタート。まずはざっと自己紹介ののち、乾杯&歓談。和民は食事が出るわ出るわ(笑)。どんどん運ばれてくる皿を片付けつつ、いろんな話に花が咲きました。

 私のテーブルには山岸さんがいらしたので、さっそくマイクル・コニイの話!「コニイ」はサンリオ表記で「コーニイ」はハヤカワ表記、でも実際の発音は後者が近いとか、山岸さんがいかに『ブロントメク!』に感動したかとか、『ハローサマー、グッドバイ』のラストで私が「えっ?」って思ったのは皆そうなんだとか、いろいろ。ペーパーバックも見せていただいたり。そのコリンはちょっと…(笑)。こわそうだよ。長篇は『ブロントメク!』がピークだそうで、とりあえずはサンリオの4冊を読めばオッケーとか。『カリスマ』を貸していただき、超感激。雑誌「SFの本」から、「アルカディアから地球まで」という福本直美さんのコラムのコピーまでいただく。わざわざ、ありがとうございます!!これを読むと、コニイはいかにダメ男の話なのかがよくわかるらしい(笑)。

 しもつきさんからは、前に掲示板でご紹介のあった、指輪物語の設定資料集(洋書)を見せていただく。非常に美しい。広島さんが、サンリオSF未刊書リストと、創元推理文庫SF原書発行年表を作成してきたというので、みんなで「これはすごい!」と絶賛。谷田貝さんは、図書館の処分本を何冊かお持ちで、見せてくださいました。ああ、久保書店SFの話もしましたね。

 宴もたけなわの頃、4周年アンケートと連動企画の「あなたの好きな雑誌オールタイムベスト」。自分の好きな雑誌を1冊お持ちいただくということで。席順に発表していただきました。

谷田貝さん…「ファンロード」。なんと自分の本名で、90年ごろに何度か投稿して載ったことがあるそうで、その掲載号をお持ちいただきました。この頃のファンロードは、今の2ちゃんねると近いものがあるとか。最新号もお持ちいただきました。

山岸さん…本当は「OUT」がベストなのだが、あいにく実家にある、というのでお持ちいただいたのは第2期「奇想天外」79年3月号。安田均の「クレイジープラネット」というコラムがあり、これを読んで「自分でも書きたい」と思うようになったとか。これがSFにのめりこむキッカケになったそうです。もう1冊は「SFの本」83年vol.2。初めて自分の原稿が掲載された号だそう(しかも10ページも!)。

広島さん…やはりというか「SFマガジン」。中学の頃から、ずっとリアルタイムで購入してるそう。でも古い号は実家で処分されてしまったそうで(涙)、泣く泣く集めなおしてらっしゃるそう。お持ちいただいた79年6月号は、グイン・サーガが連載されていました。

にじむさん…雑誌じゃないんだけど…とお持ちいただいたのは、先日亡くなられたナンシー関さんの『信仰の現場』(角川文庫)。平成9年6月発行。彼女はコラムニストとして、いろんな雑誌に書いてらっしゃいましたしね。にじむさんは、テレビや社会のことで「これはおかしいんじゃないか?」と自分がひっかかる違和感をナンシー関さんがずばりと書いてくれる、その視点がとても好きだったそう。「SFじゃなくてすいません…」って別に全然かまわないですよ、にじむさん!と思ってたら、どなたかが「昔、ナンシー関は「SFアドベンチャー」にコラム書いてたよ」という発言。そうなんですか!

えんどさん…「ニュータイプ」。お持ちいただいたのは、100号記念付録。1号からの表紙が全部載ってるというスグレモノ。ちなみにえんどさんは、表紙とファイブスターだけは切り抜いて全部持ってらっしゃるとか。すごい。もう1冊は、菅浩江ファンとしてはこれは外せない!ということで、「SFマガジン」2001年9月号の、菅浩江特集号。「えんどさんは、彼女の作品では何が一番お好きですか?」と聞いてみたら、「前は『メルサスの少年』だったけど、今は『永遠の森 博物館惑星』」とのお答えでした。

ちばたかしさん…薄いんですけど…といいつつ出したのは、海洋堂で売っていた「ARTPLA」という雑誌。雑誌といっても、海洋堂で作って発行しているもので、書店ルートなどには載らないもの。年に1回出ていたそうで、お持ちいただいたのは83年のものと、あともう1冊。フィギュアや模型の雑誌ですが、「濃い!」と周囲からは驚きの声が(笑)。

山崎さん…「さっき、最寄りの書店で買ってきたんですけど」と某旭屋の袋から出したのは(笑)、「学研 4年の科学」。「昔、学校にお金入れた封筒持って買いにいったよね」と言ったら、「えっ、学研のおばちゃんがうちまで届けてくれたよ!」という意見も。挙手をとってみたら、半々くらいでしたか。地方によって違うんでしょうか。ちなみに私は前者。もう1冊は「おおきなポケット」2001年4月号。「こちら月面小学校」というタイトルで、作者はなんと岡田斗司夫。こんなところで子供たちに宇宙布教活動をなさってたとは。(あとでこの雑誌、いただいてしまいました。ありがとうございます。)最近の号では、イラストのバックに宇宙船「ふじ」がなにげに書いてありました(笑)。

πRさん…「クイックジャパン」創刊号、93年vol.1。飛鳥新社発行(現在は太田出版)。今のA5判より、ややサイズ小さめ。編集長の意図が隅から隅までよく行き届いている、非常にいい雑誌とか。

しもつきさん…「CAST」。これは新潟限定発売の雑誌で、いわゆる「ロッキン・オン」みたいな音楽インタビュー誌で、年2回発行。しもつきさんは、通販で買ってらっしゃるとか。かなりボリュームのある雑誌で、読み応えありそう。とりあげられてるアーティストもすごくメジャーな方ばかりで、これが地方誌とは思えない充実ぶり。こんな雑誌があるんですね。驚き。

安田ママ…月刊「LaLa」特別編集、「Short Stories」87年夏号。別冊「LaLa」の臨時増刊号なんですが、これ、その当時白泉社系で活躍してた漫画家の方々のアンソロジーなんです。とにかく超豪華メンバー。高野文子、松苗あけみ、川原由美子、さべあのま、藤原カムイ、よしまさこ、ふくやまけいこ、わかつきめぐみ、清水玲子、坂田靖子ほか全22名。それぞれの個性がよく出た、傑作揃いの短篇集です。88年春号・夏号と出たのですが、その3号のみで休刊になってしまったのが実に惜しまれます。

 というところで、お店の人から急きたてられ、9時にお開き。皆様、ありがとうございました。


 店を出たところで、仕事が終ったダイジマンと合流して、2次会へ。すぐそばの「バーミヤン」になだれ込む。ここで、ダイジマンも遅ればせながら雑誌企画に参入。

ダイジマン…第1期「奇想天外」74年5月号。彼いわく、「奇想天外」はやっぱり第1期が一番面白いとか。確かに、あれこれ見せてくれたページ、どれもめちゃめちゃヘン(笑)。しかも付録がついており、これがついてなきゃ完本じゃない!と、マニアのコレクター心をくすぐるらしい(笑)。もう1冊は「SFマガジン」。彼いわく「SFマガジンは世界一のSF雑誌」だそう。刊行年数はもちろん、その間「月刊」という水準を崩さないところ、カラーページも豊富でちゃちじゃないところ、などとにかく絶賛。今回持参したのはその中でも83年臨時増刊号の「キャプテン・フューチャー」特集号。これはすごく貴重だとか。あとはファンジンで、「ヒューマン・ルネッサンス」というガリ版のSF同人誌。号によってサイズが違ったり(笑)。

 ノートパソコンで、山崎さんに、新海誠のゲームムービーを見せていただく。おお、美しい〜。谷田貝さんからは、あずまんが大王のアニメを。あとはSF大会の話などなど、雑談をまったりと。山岸さんに、今後の刊行予定などうかがったり。終電まぎわにお開き。

 その後、πRさん、広島さん、ダイジマンと3次会。近くのファミレスで、なぜか朝まで(笑)。皆様、長々とありがとうございました。またお会いしましょう!

02.6.26 安田ママ


 

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