第16号                                        1999年1月

A HAPPY NEW YEAR!

書店員はスリップの夢を見るか?

 明けましておめでとうございます。今年も、銀河通信をよろしくお願い致します。
いよいよ、ノストラダムスの大予言の年がやって来た。さてさて、7月はいったいどうなるのだろう。
 中学の時に、大ベストセラーになった五島勉の『大予言』を読んで、「ああ、もう世界は終わりなんだ」とものすごいショックを受けたのをよく覚えている(あの頃は純粋だったのだ)。
 コンピュータの二千年問題といい、この不景気といい、世紀末の問題は山積みだ。私達の乗るこの宇宙船地球号は、いったいどこへ向かって行くのだろう。

 願わくば、来年もまたこうして銀河通信1月号が出せますように。今年もたくさんの素晴らしい本に出会えますように。皆様と本の話がいっぱいできますように。売上が上がりますように(望みすぎ?)。

今月の乱読めった斬り!

『奇跡の少年』☆☆☆☆☆(オーソン・スコット・カード、角川文庫)

 小説を書くというのは、いうまでもなく、作家がひとつの世界を創造することだ。この小説において、著者はこれに見事に成功している。 これは、史実を織り交ぜた、壮大で描写力豊かなファンタジーである。世界幻想文学大賞受賞作。

 舞台は18世紀の終わりから、19世紀のはじめの北アメリカである。ある程度、史実にもとづいてはいるのだが、現実と大きく違う点がある。それは、この世界ではまだ精霊やまじないが大きな力を持っているという点である。

 都市では科学が芽生え始めてはいるが、町や村では人々はまだ超自然的なものを信じていて、それに根ざした生活を送っている。誰にも説明できないが、そこに存在する力、能力。例えば透視、魔法のように石を切り出す能力、自分の傷を癒す力、魔よけの形に並べられた籠。人々はごく自然にそれを受け入れ、力と共に暮らしている、そんな世界なのだ。

 ここに、アルヴィンという少年が生まれる。彼はものを創り出す強力な力を持っていたのだ。ゆえに、破壊者(アンメイカー)に絶えず命を狙われる。が、そのたび奇跡的に彼は助かる。この創造者と破壊者の目に見えない闘いが実にスリルに富んでいて、読者を物語にひきずりこむ。著者のストーリーテリングの素晴らしさに酔いしれてしまう。豊かな想像力による描写のうまさはいうまでもない。

 この小説は〈アルヴィン・メイカー〉シリーズの第1巻目である。現在、5巻まで発行されていて、まだ継続中との事。1巻はまだまだほんの序章である。アルヴィンの運命やいかに?

『病む月』☆☆☆1/2(唯川恵、集英社)

 少し前に、幻冬舎のPR雑誌「星星峡」で著者の短編を読み、そのうまさ、面白さに驚いたことがある。彼女が「オンナ」というものを書かせたら右に出るものはいないくらいの(ほめすぎ?)短編の名手だったとは、全く知らなかった。

 これは、10作からなる短編集。どれも、30代〜40代のさまざまな女性が主人公である。が、読んでいて好感を持つような女性は一切出てこない。女の持つ嫌な部分、女性特有のドロドロとした暗い情念にのみスポットをあてている。

 だが、これだけ嫌な女を描いているのに、全く不快感は感じられない。それは、彼女達に全く悪意がないからだ。彼女達は皆、真摯に生きていたのに、底無し沼に少しずつ沈んでいくように、暗いものの中にはまりこんでいってしまった哀れな女達なのだ。

 どの話も微妙に味つけが異なり、ホラータッチのもの、死を描いてちょっと泣かせるもの、嫉妬、親子の確執などのテーマが語られる。物語の作り方の見事さ、筆運びのうまさは一読の価値あり。読まず嫌いの方、ぜひチャレンジを!

『タナトスの子供たち』☆☆☆1/2(中島梓、筑摩書房)

 中島梓流、やおい論。だが、やおいにのみ言及した本ではない。はじめは「ひとはなぜやおうのか」という話なのだが、だんだん話が大きくなり、ついには社会的地球的問題にまで発展して行く。

 彼女は「やおいはディスコミュニケーションのファンタジーである」という。恋して、結婚して、いい奥さんになって、いいお母さんになってという女の道。これは実は全く男性の都合のいいようにつくられたレールであって、この中に自分というものの存在意義はない。少女達は、男性から選ばれるための商品でしかない。

 これに気付いた少女達は、「女という商品ではなく、ありのままの自分そのものを愛して欲しい」、という思いを、自分たちで勝手に作り上げたオトコ同士の恋愛(相手がオトコというハードルを越えてでも、君自身が欲しいんだ)という形のやおい小説や漫画にたくすのだという。つまり、これは彼女等の癒しであると。

 商品としてのみ見られるのに嫌気が差して、自分でいられる性的ファンタジーにのめりこみ、閉じこもり、依存症になっている彼女達。だが、著者は「依存症で何が悪い!」という。

 絶えず、人と競争していなければならない今の社会。受験に勝ち、恋に勝ち、結婚に勝ち、仕事に勝たなければ生きていけない社会。もっと買い、もっと食べ、もっと健康になる、これが幸せとされている社会。こんな何かが狂った社会だ。依存症になって当たり前。

 この体制に背を向け、マイナス方面に向かっている彼女達。今、なぜこんなに耽美小説が流行るのか。それは、病んだ社会が生み出した現象である。戦いの勝者である人間にはわからないかもしれないが、この社会の暗黒部を理解して欲しい、と著者はまとめている。「やおい論」とだけ考えず、ぜひ多くの人に手にとって欲しい一冊。

『ダーシェンカ』☆☆☆1/2(カレル・チャペック、新潮文庫)

 とにかく、かわいい本!まず表紙から、ぎゅっと抱きしめたくなるような、愛らしい目をしたテリアがこちらをじっと見つめているではないですか!もう、これだけでレジに持って行っちゃうね。著者のイラストも、とても単純なのだが、味があって実にいい。

 「ダーシェンカ」とは、あの「ロボット」という造語を生み出した作家チャペックの飼い犬である、フォックステリアの名前である。これはチャペックの、我が愛犬への愛情あふれる本である。

 彼が、いかにダーシェンカを愛しているかが行間やイラストからあふれ出ている。子犬って本当にかわいいんだなあ、としみじみ感じる。「誰かが誰かを愛している気持ち」というのを読むのは、実に心温まるものだ。こちらにまで、幸福が伝染してくる。犬好きの人はもちろん、すべての方にオススメしたい、愛しい本である。

このコミックがいい!

 『EXIT』@〜C(藤田貴美、ソニーマガジンズ)

 昔、白泉社の花とゆめコミックスで出ていたのだが、いきなりソニーマガジンズに引越してて驚いた。ま、どこで書いていようと、再開されたのはファンとしてはまことに嬉しい限りである(なんと5年ぶりのスタートなのだ!)。テンションも相変わらずで、ブランクを感じさせない。

 これは、「蛮嘉」→「VANCA」というロックバンドが出来るまでと、その後を描いた物語。
主人公卓哉は高校生だが、プロを目指すボーカリストである。高校を中退後、上京し、仲間をひとりずつ増やしながら、バンドデビューという夢に向かって突き進んでゆく。

 彼は不器用な生き方しかできないヤツである。理不尽な世間に迎合できず、自分の思ったとおりにしか生きられない。勝気で短気で、でもとてもナイーブで、歌うことへの情熱にすべてを賭けている。

 彼と仲間達の、壁にぶつかってもぶつかってもそれを越えてゆくパワーに、笑わせられながらもじんとさせられる。「夢」を追いかける彼らに熱い声援を送りたい。

今月の特集

私の98年ベスト1

 日頃銀河通信をご愛読して頂いている皆様にアンケートを募り、今年の私的ベスト1を選んで頂いた。ご協力して下さった方々、ありがとうございました。さて、あの人の選ぶ第1位は果たして?そして、あなたは?

☆『瑠璃の方舟』夢枕 漠/文藝春秋

 いやー、本を読んでてぼろぼろ泣けたのは初めてでしょう。小説が無性に書きたくなって、そして読みたくなりました。(秋山粒志)

☆『ブギーポップは笑わない』上遠野浩平/電撃文庫

 これですね。きまり。凝った構成と簡潔だけど妙に心に残る文章、キャラクター。ぴったり嵌まってで相乗効果で作品の魅力を高めるイラストも含め、ほんとこの作品、この作家に「会えて良かった」と思います。その後の続巻もコンスタントに出してそのクオリティも相変わらずなようですし。今後の作品も楽しみです。来年はブギーポップ以外の作品も読んでみたいな。(kaz yamanada)

☆『パヴァーヌ』キース・ロバーツ/サンリオSF文庫・絶版

 私は読んだ直後にはあるレベル以上肌にあったものは「かなりイイ」評価がついてしまうのですが、パヴァーヌは読んでからかなり経つのに読後の感触がすぐ思い出せるので他のあまたの候補を駆逐して一位にしました。
 最初に思いついたものそのままはイヤだ!というひねくれた理由からなんとか転覆を図ったんですがどの作品も力及ばずでした。
 作品の持つ「熱」について云うならば、「パヴァーヌ」はなつかしの「白金カイロ」のような温かさの本だと思います。燃えさかる紙みたいな作品は他にいっぱいありましたが、白金カイロのように厳しい寒さの中で辛抱強く一定の熱を放ち続ける、この作品のそんなところに惹かれたような気がします。
 白金カイロに触れたのは中学生の時。冬山に天体観測に行った時、僕にではなく先生のカメラが曇らない様に使われたものでした。現代は使い捨てカイロのようなもので埋め尽くされているけれど、もし白金カイロのように何度も大切に使えるものが主流になるようなもう一つ別の世界があったなら、もう少し世の中の人の心が温かくなったのではないか、と思ったりするのです。(u-ki)

☆『タイム・シップ』スティーヴン・バクスター/ハヤカワ文庫

 H・G・ウエルズの古典的名作、「タイム・マシン」の公式続編。量子力学をはじめとする最新の科学を盛り込んだハードSFとして、果てなき人類の進化を扱う英SFの末裔として、さまざまな歴史の中を行ったり来たりする冒険小説・歴史改変小説として、そしてもちろん、「タイム・マシン」の続編として……あらゆる楽しみ方ができる、98年のイチ押しSFです。できれば、ウエルズの作品を読んでからご賞味ください。
(かつきよしひろ)

☆『エンジン・サマー』ジョン・クロウリー福武書店

 私のベスト1ならもちろん『猿人様』でんがな。チョーマイナー。『パヴァーヌ』も同点です。新刊の部は、ええと、今読んでる『ゾッド・ワロップ』かなあ?(ニム)

☆『タウ・ゼロ』ポール・アンダースン/創元SF文庫

 最近はあのダイジマンのおかげで、SF読者率が高くなってしまった。私としたことが、ミステリにごぶさたしている。が、この話は実に良かった。名作、銘作である。宇宙を飛び続けなければならなくなった男女の運命―飛び続けている間、船の外の時間は船内時間よりはるかに速く過ぎてしまい、乗組員は浦島太郎になってしまう。一種の不老不死状態の彼らの行動や精神状態を、淡々と語っていく。「お涙頂戴」的な文章でないのが実に良いと思う。私の好きなジェイムズ・ブリッシュもほめた作品です。(I澤・36歳・女)

☆『ささやき貝の秘密』ロフティング/岩波少年文庫

 ドリトル先生シリーズで有名な作家ではあるが、中世の物語も書いていたのです。ささやき貝って何?それはね、読んだ人にしかわからないのです。たまにはこんなお伽話いいじゃないですか。でも、もしささやき貝が自分の身近に存在するとしたら…考え方一つでファンタジーって違う物語になるのですよね。(k木・36歳・女)

☆『マークスの山』高村薫/早川書房

 今年出た本ではありませんが、やっぱり面白かった。これから、このミス1位の『レディ・ジョーカー』に挑戦しようと思っています。(O竹・33歳・女)

☆『段ボールハウスで見る夢』中村智志/草思社

 「人間は人間で、自分を作らないといけない」自ら作った自由で残酷な日常は、読む人に小さな感動を与える。決して近づくことのできない世界にふれて、読み終わった後、妙に気持ちがざわつきます。人が生きるというのは、どういうことなのでしょう?(O竹・37歳・男)

☆『ノストラダムスの大予言 最終解答編』五島勉/祥伝社

 文句があったら8月まで待て!!ウェルカム、恐怖の大王とやら!!(H野・18歳(ウソだ!編集長注)・女)

☆『屍鬼』小野不由美/新潮社

 本そのものも重かったけど、テーマも重かった。吸血鬼vs人という古典的な内容ながらも、一体何が善で何が悪なのか、と考えさせられる哲学書のようだった。(O谷・24歳・女)

☆「時尼に関する覚え書」梶尾真治/ハヤカワ文庫『SFマガジンセレクション1990』収録

 エマノン嬢のお勧めとして、氏の作品を何作か読んでみたが、ことごとく「やられた」と叫びたくなるくらいに、見事な話だった。現実的視野で見れば、いくつかの矛盾もあるのだが、主役達と同調すると、それすらも気にならなくなる。というより、気付かせない文の流れに脱帽でした。なんだか、悔しいっ。悔しいけど、気に入っている。そんな自分に、苦笑いだったりする。(S澤・27歳・女)

☆『遥かなる星の流れに デルフィニア戦記18巻」茅田砂胡 中公C・NOVELS

 大好きなシリーズでしたが、とうとう最終巻に…数々の名シーン、名セリフ。愛すべきキャラ達。もう読めなくなるのは残念です。18冊があっという間でした。次回作に期待します。(エマノン嬢・25歳・女)

☆『御馳走帳』内田百聞/中公文庫

 偶然、図書館で借りましたが、肌になじむ文体で心地よく読みました。なぜ今、百聞か、という気もしますが、選ぶとしたら、この本になると思ったので。(S藤・33歳・女)

☆「宇宙の男たち」星新一/新潮文庫『宇宙のあいさつ』収録

 最後までオチがない、ブラックテイストの星作品には珍しい、ストレートな宇宙小説。思わず胸を熱くする、星新一版「万華鏡」である。ただし、これがベストだとは思っていない。読めば読むほど傑作に会えるのが、星新一のいいところ。(ダイジマン・男)

☆『テロリストのパラソル』藤原伊織/講談社文庫

 結局、今年、これを越える本には出会わずに終わってしまった。この作家に出会えたのは、今年の何よりの収穫だった。人をひきこむストーリー展開、文章のうまさ。極上のエンターテイメントとは、こういうものさっ!ラストも泣かせるぜ。(安田ママ・32歳・女)

ダイジマンのSF出たトコ勝負!

 え〜、我ながら意外な展開なんだけど、チョット気が向いたもんで、98年度SFトピックを振り返ってみよう。ダイジマン流SF総括だ!

 まず年明け早々に飛び込んできた星新一の訃報に触れないようでは、すでにして何も語る資格を持ちえないであろう。ぼくはいまだに、星新一の良き読者とはとても言えない。が、影響は思わぬ所に波及した。日本SFを発見したのだ。

 おかしな言い草である。何を今更。でもね、ぼくにとってはホントの事。まあ「コロンブスの新大陸発見」みたいなものである。まっとうな読書体験を経ていないぼくは、とても尋常ではないんだけど、本当に翻訳しか読まずに生きてきた。選択したのは海外SFであり、物理的金銭的制約の下、それ以外には手を広げ(られ)なかった。あるいは、気分的にも。

 ぼくがSFにどう接してきたか、という複雑怪奇かつ単純明快な成長の過程(笑)はこの際どうでもいい。しかし、亡くなる数ヶ月前から何となく気になり始めていたとは言え、躊躇していた日本SFをためらいなく手にさせたのは、間違いなく星新一のおかげである。

 また、時期も良かった。〈SFマガジン〉500号記念オールタイム・ベストにランクインしながら入手困難であった名作群を中心に、新興のハルキ文庫が精力的に日本SFの紹介を開始したのだ。夏には「20年ぶりにSFが復活する!」のコピーでフェアを開催する程の充実を示し、文庫の柱に成長した。

 この一年で刊行された半村、小松、光瀬、山田、眉村らのズラリ並んだタイトルを見てフと思う。これらが発表されていた時代を、人は黄金時代と呼んだのではなかったか。ならば名のみ知る名作群に初めて出会うぼくらにとって、それは何を意味するのか…と。小松左京の精選短篇集などの、単なる復刻を超える活動も見せ始めて、当分目が離せそうにない。注目だ!ハルキ文庫は本気である。

 対するは、「全篇新作書下ろし」の文字が眩しい《異形コレクション》シリーズの登場である。廣済堂文庫は時代小説のイメージが強いが、コンビニ配本を背景に、ドッコイかなりの売れ行きを記録中。最初はホラー短篇集ということで敬遠してしまったが、第2弾『侵略!』の監修者井上雅彦による編集序文を読んで、心底シビレた。

 《異形コレクション》の成功は、今までにない書下ろしテーマアンソロジーシリーズという企画力も然る事ながら、プロデュースする井上雅彦の博識と情熱(!)、それを感じる作家たち(及び読者たち)の勝利であると言って良い。

 「異形」をキーワードに集うこのシリーズは、確実に短篇の新たな市場/読者を開拓した。いつの日か、これはひとつの運動であった、と評価される時が来るのかもしれない。そんなバカな?しかしぼくは期待したい。そう、日本の『危険なヴィジョン』となる日を…。

 印象判断を許して頂ければ、今年のSF界には「ジャンルとしてのSF」を確認しようとする動きが感じられた。いわゆるクズ論争≠ノ対する反応と受け止めている。個々の成立事情はどうあれ『SF大百科事典』(ジョン・クルート、グラフィック社)、『現代SF最前線』(森下一仁、双葉社)という超弩級評論資料の双璧などには、今必要とされる見取図として機能貢献している点を評価したい。

 初めての画期的なジャンルSF講座であり、ぼくたちに忘れがたい印象を刻んだ「宇宙を空想してきた人々」(野田昌宏、NHK教育)も、SFの新たな楽しみ方として特筆しておく。付け加えれば、SFは単発企画なんぞには、あまりにもったいないネタです(でしょ?)。続編の放映を切に望みます。

 さあどうだ。このSFの豊饒さ!待望の「日本SF新人賞」も設立された。氷河は溶け始めたのだ。ぼくが「SF夏の時代」説を唱える時は、(笑)マーク付き一種の逆説としてであった。だが、そろそろ…そろそろ外してもいいのではないか。そう思い始めている。

あとがき

 先日、本の雑誌の営業の方にホームページを宣伝したところ、取材申し込みが来てしまった。2月号に掲載とのこと。今になって猛烈に恥ずかしい…。(安田ママ)


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