カロリーオフ プチレポート

 

…というのを気合入れて書こうと思ったのですが、青木みやさんとか有里さん他の皆様がとても素晴らしいレポートを書いてるんで、私は詳細はそちらにお任せして、覚えてることだけ書こうと思います(笑)。

 10月3日(日)午後3時より、新宿の「MAMA’S Diner」にて、青木みやさん主催「カロリーオフ」が開催されました。集合は紀伊国屋書店前。私は15分前くらいに到着。誰か来てるかな〜ときょろきょろすると、青木さんと雪樹さんを発見。「どうも〜」とご挨拶。「今日は思ったより涼しいですよね」「ニムさんは運動会が終ってから遅れてくるそうです」などと雑談。

 本の話になって、『盤上の敵』やら『ハサミ男』などの話。お互い、ネットであらかた近況を読んでいるので、話が早い。「『ハサミ男』面白かったですよ〜」と雪樹さん。「あれ、読んだ方みんな絶賛ですよね。私、今年の年末の「このミス」までには絶対これと『永遠の仔』だけは読もうと思ってるんです」というと、「ああ、私もあれ、まだ〜。上下巻は持ち運びがねえ〜」などと賛同される。

 やがて、谷田貝さんkanazawaさんu-kiさんかわかみさんなど到着。u-kiさんに「安田ママさん、あまり髪型変わってないですね」といわれて「えっ、ショック」と私。自分ではずいぶん変わったつもりだったのに。kanazawaさんが、さりげなく「別人っていうから、ベリーショートにでもしたのかと思ってましたよ」とツッコミをいれる。さすがださこんベストドレッサー、言う事が違う(笑)。

 初めてお会いするりなりなさん(落ちついた、穏やかそうな方でした)なども顔を見せ、ぞろぞろと会場へ。

 人数が総勢16名もいたので(どこがミニオフ?^^)、3テーブルに分かれてしまったのですが、私はなぜかださこん男子チームに女ひとりでずうずうしく混ざる。でもu-ki総統が隣でちょっとうれしい。あとは、かわかみさん、kanazawaさん、RIKIさん、谷田貝さんという、なかなか濃いメンバー(笑)。

 お茶とケーキのセットをそれぞれ頼む。なんかこのあたり、すっかり幹事さんに任せっきりで、ひたすらしゃべりまくる。「こんな風(フランス語?)に書かれても、なんだか全然わかんないよ」というu-ki総統に、ケーキの種類解説。ポワールは洋ナシです、総統。でも店のインテリアは和風でしたね。

 ええと、いろいろ話したけど、もう忘れ気味(笑)。しかも順番がぐちゃぐちゃで混ざりまくってるかも。どっか違ってたらすみません。

 RIKIさんの「最近、何が面白かったですか?」という問いに、総統は「『宇宙消失』がよかった」そう。絶賛してました。なぜか遠く離れた席の溝口さんと、牧野修と小林泰三はいいよ、という話も。小林泰三は、ホラーといってもかなりSFっぽいらしい。ふうん、そうなんだ。あとで席替えしたとき、総統が溝口さんに、読書日記の“魔法の本棚”が最近すごく面白いよ!とほめちぎっていました。「最初の頃は買った本の一覧だけだったけど、最近は『読め!』とか書いてあるもんなあ。なんか、『読みますう〜』という気にさせられるもん」と絶賛。溝口さんはとてもうれしそうでした。

 あと、本棚の話とか。u-kiさんは、買った本はほとんどすべて読んでいるそう。えらい!私なんて読む量が買う量に全然追いつかないのに。私が「『蜂工場』なかなか進まないんです」というと、「えっ、まだ読んでるんですか。確か、旅行のときに持っていくけどどうのって、書いてましたよね」と言われる。うっ、よく読んでらっしゃる>うちの日記。あと、前に星間宇宙船で話題になったこと。自分の好きな本は、本棚の奥に入れるか見えるところに出すか。u-kiさんは、「確かに日焼けしちゃうのはイヤだけど、でも嫌いな本が見えるのはイヤなんだあ」と悶絶しておられました。

 「もてない男」談義も。私がkanazawaさんに、著者の逸話のネタを振って、話していただいたのでした。いやあ、あの本のまんまのお方のようで(笑)。皆に大ウケ。総統、あの論争の総括、アップ待ってますよ〜。膨大な量でも読むっす。

 かわかみさんに、「みすこん」の話をふる。ずいぶん大人数のようですが、幹事のフクさん、がんばってください。成功をお祈りしております。ミステリでこういう催しって初めてだそうで、皆かなり気合入ってるそう。有名作家もわりと来るかも?とのこと。楽しみですね。

 あ、次回ださこんの話もしたぞ。もしかしたら、4月とかに延びちゃうかもですって。宿さえ決まれば、あとはオッケーだそう。東京から夜行バス借りて、ひと晩じゅうSF映画というのにも総統はかなり惹かれてました。が、ふた晩徹夜になってしまうのが問題か(笑)。映像系もださこんでちょっとやってみたい、と総統は申しておりました。といっても、これはあくまで総統の私見だそうですが。くわしいことは全く未定とのこと。楽しみ〜。

 かわかみさんとkanazawaさんは、jornada680をおもむろに出して、データ交換かなにかしてらっしゃいました。うちの掲示板も、iモード対応にしたのでよろしく〜。u-kiさんは、これで地下鉄乗り換えのとき、ちゃちゃっとメール受信しちゃうとか。モバってますねえ!ネットの原稿も、うちだと遊んじゃうので、ファミレスにこもって書くとか。おお、作家みたい〜!

 かわかみさんとRIKIさんと私で、『盤上の敵』のタイトル話も。かわかみさんは、『盤上の敵』とはすなわち読者ではないかという読み。なるほどねえ。私はそこまで深読みしてませんでした。RIKIさんは、通勤電車の一往復で読破したそう。「コストパフォーマンスでいうと、翻訳ものの方がいい」と話してました。私はどちらかというと、サクサク読める方が好き。「でも、翻訳もののハードカバーって売れないんですよ」とちょろっと言う。どうか、翻訳もののお好きな方はじゃんじゃん買って下さいね(笑)。

 あ、有里さんから頂いた、ダブリ本。『魔法使いの弟子』ダンセイニ、『銀河ヒッチハイク・ガイド』ダグラス・アダムス、『メルサスの少年』菅浩江、『六番目の小夜子』恩田陸。超格安で譲っていただき、本当にありがとうございました。ヒラノさんとkanazawaさんが、小夜子のダブリ本を持ってきてくださったので、私と雪樹さんの間に血の雨が降るのは避けられました(笑)。感謝。小夜子の文庫版、初めて見たよ!というとヒラノさんに驚かれる。よく見るんだって。なんで?秋里和国が表紙イラスト書いてたのね。

 あと、ネットの著作権の話もしたなあ。皆書評ページなだけに、書影をアップしていいものかどうか悩んでるみたい。かわかみさん、なんとか企画通してネットの法律の本出して下さいね〜。

 とか話してるうちに夕食タイムになり、3500円コースを頼んで席替え。今度は私の隣はりなりなさん。おお、お話したかったのでラッキー。そのお隣は溝口さん。

 溝口さんの名言。「ダイジマンが、いつも溝口さんの“魔法の本棚”を読んで、『あれだけの本を持って、あれだけの距離を歩くってのはものすごい体力だ』って感心してますよ」というと、「唐沢さんの、ダイヤモンド社から出てる『古本雑学ノート(すみません、ちょっとうろ覚え)』にも書いてあったんだけど、古本マニアは、あの背中にずっしりくる重みが今日の収穫なんです。重ければ重いほど、『ああ、今日はこんなに本を買った。うれしい〜』という気持ちになるので、あれは全然苦じゃないんです」とのこと。おお〜!さっすが溝口さん!古本道を極めてらっしゃいますなあ。関係ないけど、溝口さん、少しやせました?

 そうそう、溝口さんにはこないだの寮美千子リーディング・パフォーマンスの話も詳しく聞いたんだった。ジャズのほうが合ってたという印象だったそう。あのあとの寮さんの激烈落ちこみについてとかも(笑)。詳細はひみつだ。

 あとりなりなさんや溝口さんと掲示板の話とか。いろいろ難しいですね。傑作だったのは、いつだったかu-kiさんのところに書きこんでらした高校生の女の子の話。な、なぜu-kiさんのところを選んだのだ?(笑)「また総統のレスがよかったよね〜」、とかわかみさん。「おじさんこまっちゃう」みたいな(笑)。

 最後のほうで、ちょろっと席を移動して、ニムさんまこりんさんヒラノさんとお話。そうそう、まこりんさんも初めてお会いしましたね。カジュアルな服装とショートヘアが決まってる、さっそうとした方でした。寮美千子タイプ?(笑)ヒラノさんは、『白夜行』東野圭吾を絶賛してらっしゃいました。うん、確かに面白かった、あれは。ヒラノさんのレビューのネタバレのところを聞かれましたが、私はそこまで深読みしてませんでした。うーん、ここはまだ考え中。あとは重松清の話とか。ワタクシ的には『ナイフ』が彼の最高傑作ですが、ヒラノさんは『定年ゴジラ』がいいって。そうすか。今度読んでみます。未読なんで。『見張り搭からずっと』はホラーだよね、とまこりんさんとヒラノさん。そうなの?

 「それにしても、みんなよく読むよね〜」と互いに言い合う。まこりんさんは、「私なんて全然。だって、本読まなくても平気だもん」とのこと。私は、うーん、どうかな。でも今外国に転勤とかになったら、山ほど日本語の本持っていかないと活字に飢えて死ぬかも(笑)。ニムさんが、「安田さんは本読むの早いよね」とおっしゃってましたが、それは間違いです。私はトロいです。ネットがなけりゃ、もうちっと早いんだけど。ってネットしすぎだあ!ヒラノさんが2週間に1冊というのは驚き。もっとガンガン読んでるイメージがありましたが。でも、ヒラノさんのレビューは深くていいっす。尊敬してます。そうそう、お互いのレビューについても言い合ったよね。まこりんさんのレビューは、短いけど言いたいことが実に的確に書いてあって、いいです。

 7時半ごろ、私は後ろ髪ひかれながらも、ひと足お先に帰宅。ううう、最後までいたかったよお。皆様、ありがとうございました。幹事の青木さん、お疲れ様でした。いやあ、きびきびした素晴らしい名幹事ぶりでした。おかげさまでとても楽しかったです。これにこりず、マドカオフのときも呼んでくださいね。TJさん、三根さんあたりとはほとんどお話できず、ちょっと残念。またの機会に!

 (あれ、プチのつもりがまた長くなってる?^^)

 (間違い、勘違いなどありましたらメールか星間宇宙船でお知らせくださいね)

99.10.5