第44回日本SF大会 HAMACON2レポート その2

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 HAMACON2日目。さすがに2日続けて子供の面倒見るのは厳しいというので、この日は船橋から1歳3ヶ月の息子を連れて参加。1コマ目が始まる10時ちょっとすぎに到着。

☆SF書評を楽しもう!…部屋に入ったはいいけれど、息子の動向が気になって(うるさくしてご迷惑をかけてはいけないと思うあまり)、じっくり聞けなかったのはなんとも残念でした。壇上にはSFマガジンで毎月のレビューを書いてらっしゃる牧眞司さん、東茅子さん、笹川吉晴さん、風野春樹さん、柏崎玲於奈さん、林哲矢さん、司会の井手さん(だったと思うけどちょっとうろ覚え。メモもとってなかったので)。

 井手さんが質問をして、それぞれお1人ずつが答えていくといった形式。ひと月にだいたい何冊読むのか、そこから何冊ピックアップして書評を書くのか、それはどういう基準で選ぶのか、他の評者と重なることはないのか、献本なのか自腹なのか、などなどの興味深く的確な質問に、各人がズバリと答えておりました。

 息子がぐずるのでちょっと部屋を出たり入ったりしていたため(すみませんでした)、牧さんがすごくいいことをおっしゃってたのを聞きそびれた!あうう〜(涙)。なんでも、書評を書くにあたっての心得、みたいなものを語ってらしたそうで、ネットでうだうだ書いてる素人のみならず、プロにも耳が痛いお話だったとか。どなたか、詳細なレポを書いてくださいませんでしょうか。

 終わってすぐに6階で食事。息子を満腹にして寝かせようという魂胆。とりあえず、食べたら寝てくれた。ほっ。

☆クイズ!SFヘキサゴン…1コマ目からずっとやってた企画に、12時半頃参加。が、会場のにぎやかさに、息子すぐに起きる。がっくり…。まあでもこれだけにぎわっていれば、この子の声もさほど迷惑にはならないだろう。おお、横にいらっしゃるのは浅暮さんと、先日マイミクになった桐生さんではないですか。

 大森さんの、絶妙ないじりの司会が素晴らしかった。ええと、決勝戦で前田建設の野本さんがリタイアしたあたりから見ました。倉阪鬼一郎さん、とり・みきさん、去年の女王であられる久美沙織さん、あと誰が残ってたかなあ?山田正紀さんと飛浩隆さん?

 自分も問題を解きつつ、解答者の珍答に大笑い。やーとにかく面白かった!問題がまた「池袋書店員20%解答」とか、「高田馬場喫茶店100%解答」とか、いったいどうやってリサーチしたの?ってカンジで凝っていた。終始笑いの絶えない企画でした。今年もまた久美さんが女王。強い!!銀の王冠が授与されました。「前回金で、今回銀なので、来年はパールの王冠だと思います」にウケた。賞品としてアジアリゾートの旅行パンフをもらっていた(笑)。敗れた人たちの怨念のこもったコメント入りの色紙も読んでくれたんだけど、またこれが傑作だった。山田正紀さんも面白かったなあ。まあとにかく皆、個性的な解答陣でしたよ。三村美衣さんの問題朗読も実にうまかった。

☆キッズコン…本当は「大いなる誤訳、遥かなる珍訳」に行くつもりだったんですが、あまりの盛況に、ベビーカー入れたはいいけど、ぐずる息子を連れ出したらもう2度と入れなくなってしまった…orz。ので、あちこちうろうろ。5階のコンスイートでジュースをもらったり、マッドサイエンティストカフェをのぞいたり。ここは入ったはいいものの、いったいどうしたらいいのかがよくわからず、ちょっと見ただけですぐ出てきちゃいました。「菊地さんのシュレディンガー音頭が始まりまーす」とかいうアナウンスが入って、なにやら皆で踊っていた模様。

 で、漂流の果てにキッズコンに連れて行ったら、息子がぜん大喜び。50センチくらいの大きなボールをものすごく熱中して転がしたり、おままごとの道具やブロックをいじったり。ここはまあ、お子さんと保護者がまったりしてるといったカンジの場所でした。なんか子供もすっかり慣れてるふうでしたよ。授乳もできました。が、寝てくれない〜。困った。お母さん何もできませんよ!スタッフの方なのか、とてもやさしいおじ様(でもひょっとしたら同い年くらいだったかも?)がいらして、息子と遊んでくれました。いつもは男の人には絶対なつかない子なのに、その方には自分から近づいてニコニコしてました。その節はありがとうございました。息子はすっかりここが気に入って、連れ出すと泣くので結局この企画時間はずっとここに(泣)。

 知り合いに挨拶してから、ちょうど今夜は横浜の花火大会があるというので、混雑を予想して、クロージングはあきらめてすぐ帰宅。さすがに帰りは息子爆睡。

 みらい子さんのお嬢ちゃんにお会いしたり(かっわいい!お目々くりくり!)、マイミクのMIKAさんにお会いできたりして、とてもうれしかったです。


 以下、雑感など。 

 夫婦でならいいけど、片親だけでSF大会に来るのはやっぱ非常にキツかった>2日目。全然思うように動けない。やはり交代交代とかにしないと、結局子供の面倒みるだけで全部終わってしまうと痛感。まあ参加することに意義があるってことで、今回はね。1日目はじゅうぶん自由に動けたから贅沢は言えないか。でもワガママなお母さんは、来年はぜひともひとりで行きたい!(笑)2日間、子供らをパパに託して!ちなみにまだ事前申し込みはしてません。

 毎年SF大会に行くと「ああ、あれも読まねば、これも読まねば」って気持ちになるんだけど、今回はそれがあまりなかったというのはどうなんだろう。ちょっと企画が薄かった気が。活字企画が少なかったのかな?ラノベは読まないしなあ、私。まあそもそも、6コマしか企画時間がなかったせいかも。もっと読書欲をかりたてる企画を求む。みいめさんは「やりたい企画は自分でやるんだ」とおっしゃっていたが。

 シールは全然集まらず。まあいいんだけど。さほど収集欲はないので。でもやるなら、煩悩王くらいにはなりたかったな。「このアメージングの表紙の人はダイジマンって言うんですか?」と総統がダイジマンのシールを見て言ってたのはウケた。

 1日目の「声に出して読むSF」で北野さんが朗読してたのを聞き逃したのはつうこんのいちげき。北野さんが出てたなら行きたかったー!(泣)前にカジシンの時に思ったけど、著者ご自身が朗読するのって、ものすごくイイですよ。

 スタッフの皆様、会場でお会いした皆様、お疲れ様でした。ありがとうございました。またお会いしましょう!

2005.7.23 安田ママ


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