NODA・MAP 第7回公演 「パンドラの鐘」(1999.11.28,於 : 世田谷パブリックシアター)
劇団☆新感線 1999年秋公演 「LOST SEVEN」(1999.11. 1 & 11. 5 & 11. 7,於 : シアタードラマシティ、1999.11.30,於 : 天王洲アートスフィア)
会場シアタードラマシティに着いてびっくり。会場10分前やのに、長蛇の列。
今まで何度かこの「シアタードラマシティ」で公演会ったけど、こんなん初めて。
今回は「いかに人気が高いか。」を目の当たりにした。ますます期待が高まる!
で、いよいよ、いつもの「劇団☆新感線」公演通り、「♪ドンパンドンパン」って、JUDASの「HEAVY DUTY」「DEFENDERS OF THE FAITH」が流れていよいよ開幕!
「ゴロオマ」以来4年ぶりの「はのぴゃ」羽野アキちゃんが観られる!
期待からか、初っ端のアキちゃんの歌でもういきなりハイテンション!初っ端からもう、アキちゃんの歌にはやられました、って感じかな。
観てるこっちの感情がグッと高まった。
(当然、歌詞 & 曲の良さもあるよ。)
やっぱりいつも通り、音楽はいい。特に今回はアキちゃんの歌が久しぶりに聴くことができた。
今回メインのアキちゃんの前に客演の明星さんのことも。
明星さん、「魔性の剣」以来の客演。ホセイ役が可愛い & カッコイイ。
今回は「歌」あり。謳いながら殺陣あり。二刀流(二天一流)の殺陣がまたカッコイイ。
さて、今回は、いつものような観た目の派手さは若干押さえられてたように思った。
正直物足りなかった、という感想もありる、全体通して観ると、それはやっぱ初日やったからまだ練られてないこともあったのかもしれん。
でも、羽野アキちゃん演ずるレッドローズに注目して観ると、なんか凄く辛い悲しく切ない淋しいお話やった、っておいらは思った。
「はのぴゃ」っていうより、全てレッドローズのお話。
凄くレッドローズがかわいそうなんよ。
まだ1回しか観てへんし、正直終わった瞬間は「ちょっと物足りひんかも。」って気持ちも若干あったの事実。
でも、その後でラストを思い出すとやっぱりグッときて、で、なんでグッと来るのか考えたら・・・
レッドローズの気持ちを考えるとほんま、グッとくるし、ほんまよかった。
レッドローズ、人に認められたかった悲しさ、ひとりぼっちの悲しさを今までずっと味わってきたんやろなぁ。
せやから人を信用できずに、試す、利用するんやろし。それが性悪に見えるの致し方なかったのかも。
(レッドローズ)「セフィロト・グラスよ! お前まで、あたしを、あたしを裏切るというの!?」
のところからダメでしたね。やっぱ最後で「ボロッ」と涙してしまったんやろうな。
最期の「魔境(かがみ)の鎮魂歌(こもりうた)」はもう、涙無しでは聞けなかった!
今まで劇団☆新感線、「グッ」と来ることはあったけど、まぁ、一応劇場で回りの目も気にして、「ボロッ」とならないように我慢してたけど、今回は駄目やった。
客演やこの4年間ほとんど出ている役者さんも凄いけど、さすが今回は「はのぴゃ」の為に作られたお芝居。
噛めば噛むほど味が出る、鯣のようなお芝居かも。
見終わった直後よりこうやって思い出してる、書いてる今の方がずっと感傷的になってるかも。
そのへん、いままでの劇団☆新感線、特に「いのうえ歌舞伎」とは違ったのかも。
ほんま、観終わった後で思い出すとだんだんどんどん良く思えてくる、そんなお芝居のような気がした。
「いのうえ歌舞伎」とやっぱり違って、かなり「レッドローズ」の気持ち大事に作られてるお芝居なんやないかなぁ。
さすがLIVE週間「メイン」
後大阪2回、東京1回観に行きますが、おいらは非常に楽しみです。
「11/5 2回目 観劇」行って来ました。
また泣いた。うん。それも1回目以上に。
初日のレポでも書いたとおり詳細はやっぱりいずれ全公演終了後、「劇団☆新感線 劇場」に書きますんでまたよろしく。
初日と変わってたのは・・・やっぱりよくなってる、ってこと。
みんな元気が出てきたのか、この4日間での客の反応からより練り上げられて行ってるんでしょう。
今公演通して唯一のちょっと後ろからの感激。
全体が見えて良かった反面、幕開けの字幕がちょっと読みづらかったかな。
それと、終演後、「リトルセブン」で使われてた「ノスタルジア」がかかってたのも密かな嬉しさ。
また明日も行きます。
「11/7 3回目 観劇」行って来ました。
大阪千秋楽。「これで大阪終わりか」と感傷的になりながら公演は始まり、終わった。
今回大阪で3度観たけど、ほんといいお芝居やった。
役者さんだけでなく、スタッフの方々全員に対して、「いいお芝居をありがとうございました。」と言いたいです。
改めて音楽、照明、大道具等々全て含めて「劇団☆新感線」って凄いなぁ、と再確認しました。
あともう1度。東京千秋楽に行くけど、後1ヶ月。これが待ってる間は遅いけど、その日が来るとあっちゅう間に終わるんやろなぁ。
早くもう1回観たい、でも1ヶ月、ゆっくり過ぎて欲しい・・・複雑。
「11/30 東京1回目!」行って来ました。
大阪から約3週間ぶりですか、「LOST SEVEN」。
とりあえず、東京初観劇。当日券を無事GETして、さぁ、始まった!
もともとよかったお芝居が更によくなってた。
最初、「特に誰がよくなってるのかなぁ。」って思ったけど、みんな。
当然役者さんも含めて、ちょっとした演出の変更とかも、すべて。
まぁ、今回、いろんな人からの書き込みやアンケートで、「レッドローズやゲリラセブン」俺は(私は)こう思います。」ってのをもらってて、それが今回観るときとても参考になった。
始まったとき、「これで4回目やから、ぼちぼちかなり慣れてきたなぁ。」、もっと言やぁ、「もう、今回は泣かんですむやろぉ。」って思った。
結果は・・・全然逆。逆も逆。今まで泣かんでこらえられたところも駄目。
今までは「レッドローズ」中心に泣かされてたけど、今回はもう「ゲリラセブン」のシーンでも・・・ウルウル!
ハグン、レンジョウ、モンゴクにも十分泣かされてしまった。
どうなるんやろ、この調子やと、楽日はいったい・・・どこまで泣いたらすむの?
「12/08 千秋楽(マチネ & ソワレ)!」行って来ました。
とうとう迎えた千秋楽。やっぱり泣きました & 終わった後、言葉にできない「脱力感」「虚無感」に襲われた。
「あぁ、もうこれで終わりなんやぁ。」って。
今まで「劇団☆新感線」観てきて、何度も「今日でおしまいかぁ。」って気持ちになったことは何度もあったけど、
今回ほどこの想いが強いのは正直初めて。
そこまで「ハマッ」てしまったんやねぇ、今回。
なんで? なんでここまでハマッたんやろ?
理由は一杯あるんで一言ではまとまらへん。
ここに長々と書いてきた「LOST SEVEN」の感想は、後日改めて、「劇団☆新感線 劇場」にアップします。
ここまでハマッた理由も考えて・・・
九月花形歌舞伎 「通し狂言 小笠原騒動」(1999. 9.15,於 : 京都 南座)
さて、一応大まかなストーリーはチラシ読んだ程度やったんで、今回は初めて、「イヤホンガイド」で観劇してみた。
このイヤホンガイド、使って初めて知ったけど、解説の人も前半・後半で変わるし、
「生」、舞台進行に合わせて解説してくれる代物。歌舞伎全く知らない人に対して親切に解説してくれる・・・んやけど、良い点・悪い点があるね。
良い点は、やっぱり歌舞伎慣れしてないおいらのような客に対しても、お話・衣装・下座・何より出演者の紹介が入ること。これはわかりやすい。特に歌舞伎慣れしてない上に三等3Fから観てるおいらにとっては有り難かった。
逆に悪い点は、解説してくれる人により差がある、ってこと。今回も前半と後半ではやっぱり差があったし。それに付随するかもしれんけど、盛り上がって舞台がシーンと静まり返ってる時に、イヤホンから解説が聞こえるとちょっと興冷めすることも。思わずイヤホン切った、ってところもあったし。
まぁ、アンケートにも書いておいたけど・・・ただ、やっぱり歌舞伎慣れしてない人にはかなり助けてくれるんで、いいもんであることは確かやね。
さて、中味、ストーリーは、舞台は、となると・・・う〜ん、正直、かなり眠たくなってるとこ多かった。特に2幕、あの「儀太夫三味線」! あの、遅いテンポはやっぱりおいらにゃぁ、合わねぇ、「たるい」って気がする。
去年、人形浄瑠璃(文楽)。観に行ったときも、この春「仮名手本 忠臣蔵」観に行ったときも、やっぱりあの三味線と義太夫の語りが、どうしてもおいらにゃ「子守歌」になってしもうて・・・
とはいえ、その「眠たくなってしまいそうな」中、2幕岡田良助の家での、子役の子。
この子が結構涙そそる芝居する。スローな流れ(特にこの2幕)の中でも芝居を盛り上げるし。
3幕、4幕はテンポよかったし、眠くならへんどころか、結構見入ってた。
殺陣も思ったより楽しめたし。
演出で面白かったのは、3ヶ所。
まずは1幕後半、中村橋之助演じる「岡田良助」が、中村扇雀演じる「小平次女房お早」を連れて、花道を降りて一等1F客席を練り歩くシーン。
結構客席から笑いが起きてたので、客受けも良かったはず・・・「はず」ちゅうのは、3Fからはそのシーン、半分以上隠れて観えなかったから。
次に「お早」絡みの幽霊シーン。このお芝居、客席含めてかなり照明が明るいんやけど、この幽霊のシーンになると、照明が落ち、狐火、幽霊が強調されて、すごく良かった。
それとその幽霊が吊られてるシーン。猿之助の宙乗り、とは全然違って、ただ上下(高低)で動いてるだけやけど。
それから一番の見せ場、本水使った水車小屋での殺陣、中村橋之助と市川染五郎演じる「小平次」の立ち回り、これは結構スピードもあるし、音も派手やし、見応え十分。
岡田良助が水車に張り付けのような形でグルグル回り、頭が下にきたときはたまった水の中に頭がつっこむ、殺陣は舞台、水車小屋の屋根の上、水車のある水場・・・ほんと、一番の見せ場!
これだけでも、まぁ、観に来た価値はあったかなぁ。
殺陣でいえば、最後の最後、市川染五郎演じる(二役)「犬神兵部」もなかなか。
そういや、このお芝居、メインの4人(橋之助、染五郎、扇雀、中村翫雀)は一人二役なんよね。
染五郎、扇雀は「善玉・悪玉」の二役、橋之助は「善玉」と「最初悪玉やけど後で改心して善玉」の二役。
こういう配役、ちゅうか設定も見応えあったなぁ。
個人的には、大当たり! ってほどではなかったんやけど、でもとりあえず「当たり」、楽しめた。
スーパー歌舞伎「新・三国志」(1999. 9. 5 & 10. 8 & 10.26,於 : 大阪 松竹座)
で、その感想。
泣いた、泣かされた!
不覚にも。今まで、劇団☆新感線でも映画でも、劇場で泣かされる、ってことはなかったんやけど(っていうもの、男が芝居や映画観てボロボロ泣いてる姿って、あんまり見られたもんやないでしょ。でいつもは踏ん張って我慢でけてたんやね。一人で後でVIDEOで観たりなんかするときに泣かされてることは多々あるけど)、今回はその、おいらの一番弱いとこ突かれたんで。
去年、初めて「スーパー歌舞伎」を観た。「ヤマトタケル」。
そん時も思うたんやけど、やっぱり金かかってるなぁ、って。
衣装、舞台装置やらが兎に角豪華。これだけでも観る価値あり。
それに加えて、スーパー歌舞伎に付き物の「宙乗り」もあるし、今回は更に、本場中国の京劇のメンバーを迎えての踊り、殺陣あり、本水30トンを使った大仕掛けあり! やし、音楽は洋楽オーケストラ。
その中味よりも、ガワ、っちゅうか、回りの部分だけでも、凄い!っし。
やっぱり今回も「エンターテイメント」性にはかなりこだわってたように思う。
観に来た客を絶対満足させてやるんや、って姿勢はやっぱり変わってなくて、嬉しかった!
更に、中味はもう、ホント、素晴らしかった。
役者さん、演出、ストーリー、どれとっても、文句無し!
「劉備玄徳は、実は女だった。」
って大胆な設定。そして、三国志では「関羽、張飛」よりも「諸葛孔明」の方が取り上げられそうに思うのに、そうやなくって、「劉備玄徳( = 玉蘭) と、関羽の恋の物語」にしたて上げられたこの「新・三国志」。
関羽、張飛、劉備の友情 また、愛情。もう、とっても面白い話に仕上がってた。
ストーリーと演出で泣かすし、豪華な大仕掛けで、度肝をぬかさせるし、ほんと、凄い!
1幕、開幕と同時に、黄巾賊の舞台一杯使った派手な踊り(っていうより、ダンス)!
これでまずもう、「新・三国志」の世界に引きずり込まれた。
で、劉備と関羽、張飛との出会いを経ての桃園の誓い。まずここで泣かされた!
紫 = 曹操(魏)、緑 = 孫権(呉)の登場 (後に劉備(蜀)は赤)。
2幕に入って、諸葛孔明の登場、赤壁の戦いでの船の沈没シーン(これが圧巻!)、孫権の妹 香渓の劉備への嫁入り。
桃園の義盟を思い出し肩を寄せ合う劉備と関羽。
そしていよいよ、クライマックスの3幕。
関羽、張飛、劉備の衣装が1幕、2幕、3幕と段々豪華になっていってるのも細かいけど素晴らしい。
張飛の死を嘆く関羽のシーンにまた落涙。続く関羽とその部下達の分かれの直前のシーンで、自分の好きなおなごの名を言い合うシーンで、関羽は「玉蘭」と答える。誰も玉蘭なんて知らない、でも誰もが知ってる、玉蘭(劉備)。
5万の人質と己の命を交換する関羽。その現れた関羽に涙する人質との最後の別れのシーン。
関羽、張飛を失い、「鬼」となり、遂にその手を血で汚す劉備。
火攻めにあい絶体絶命のとき、雷雨と供に関羽の魂が劉備 = 玉蘭を助け、天に舞って行くシーン。
雷雨の中、本水30トンの中で水浸しで行われる殺陣、そこで決める関羽の養子関平。
負けを認め、自ら首をはねる、諸葛孔明の学友で曹操の懐刀の程zc。
最後は、満開の桃の木々の下、玉蘭と関羽が抱き合うシーン。
・・・
数え上げればきりがないほど、名場面の連続!
泣くしかないでしょう。
「10/8 2回目 観劇」行って来ました。
また泣いた。うん。
新鮮味は、そりゃ1回目よりは薄れるよ。「次はこうなって。」っての知ってるしね。
って訳で、普通は1回観たやつ、お芝居に限らず映画でも、2回目って初回より感動薄れるよなぁ。
今回も始まってすぐの黄巾の乱のときは、若干そう思いかけた。でも!!!!!
やっぱり、引き込まれた引き込まれた。
微妙な演出の変更(何かは知らないまでも、そういうのがある、って聴いてた)にもまた、「おぉ〜。」となるし。
知ってても、やっぱり感動して、やっぱり涙してしまった!
そう、やっぱ「いいものはなんど観てもいい!」この感動、TVではやっぱり味わえない! 劇場に足運ばんと。
あともう1回、大阪千秋楽が残ってます。次回は一等席、楽しんでくるぞぉ!
「10/26 3回目、大千秋楽! 観劇」行って来ました。
もう、最高やった、何もかも!うん。
今回初めて、一等席で観たんで、上から周りから拍手が聞こえてくるんで、そのせいでいつもよりいいのかな、って最初は思ってた。
でも、確かにそれもあったかもしれんけど、今日やったら、二等でも三等でも最高の日、最高の舞台、最高のお芝居やったんちゃうやろか。
お客さんも「千秋楽」だけあって、かなり好きな人が多いのか、盛り上がり方がまず最高。「ここ」ってとこで必ず拍手がおこるし。それも小さな拍手やのうて、もう「大拍手」!これも最高!
猿乃助さん始め、役者の方々もこれで今年の「スーパー歌舞伎」最後、ってのもあるやろし、今日のお客さんの良さも手伝ってか、もう、ホンット、力一杯演じてらっしゃったし。これも最高!
その「お客さん」と「役者さん」で、会場の雰囲気がものすごく良かった。こんなに会場の雰囲気がいいお芝居、なかなかないし、はっきり言って今まで観に行った全てのお芝居の中でも、最高の雰囲気、最高の盛り上がり!
もう、それが開幕からそうやから。開幕と同時にもう、いきなり雰囲気はピーク。始まってすぐに、「今日は違う。」って思ったもん。
そのせいもあって、今回はもう、1幕から涙してしまった。1幕終わったとき、正直「今日はあかん、やばいで、これは。」って思った。
開幕の黄巾族が出てきただけでもう、ちょっと涙目になってた。今回はほんま、涙目になって何度舞台がぼやけて見えたことか。
2幕、3幕も全くテンション下がらず。特に3幕はもう圧巻!圧倒さてた、3回目やっちゅうのに。
なんかね、もう、「今この場に居るのが凄い幸せ!」って気がした。
張飛の死を悲しむシーン、自らの命と引き替えに5万の人質救出に関羽が向かい、バックに玉蘭が現れるシーン。そして関羽が消えていくシーン、こう書いてるだけで思い出して、目が潤んでくる。
そんな中、クライマックスに近づくに従って、宙乗りの直前「いよいよこれで今年最後のスーパー歌舞伎 宙乗りか。」て思うだけで、ウルウル。
もう、関羽が玉蘭抱いて宙乗りで、玉蘭の手から桃の花びらがハラハラと舞い落ちるの観て、こん時はもう、涙ボロボロやたね。
その後、雨が降り出して、本水の音が聞こえ出すとホンマに「もう、これでおわりかぁ。」って思い余計に気分が高揚してくるし。
そこで、亀治郎さん演じる「関平」、今までできっと一番はじけてたでしょう、花道でも凄く楽しそうな表情やったモン。
こんなん観せられたら、千秋楽は止められない
カーテンコールはみんなお客さん、スタンディング・オベーション!
「割れんばかりの拍手」ってこのことや、って思った。ほんま松竹座割れるんちゃうか、ってくらいの拍手の量。もちろん、ほんまに松竹座が割れる訳はないけども。
カーテンコールまで含めて最高やった。
来年、この「スーパー歌舞伎 新・三国志」再演決定!これまた嬉しい発表!
また来年も、今年以上に観に行くぞ!
青山円形劇場 + 劇団☆新感線プロデュース 第14回こどもの城・キリンファミリー劇場
「リトルセブンの冒険」(1999. 8.29,於 : こどもの城 青山円形劇場)
前触れは、秋の本公演「LOST SEVEN」のお子さま向けバージョン。
・・・
どこが「お子さま向け」やねん!
「お子さま向け」ってから、ちょっとなめてかかってたら、これがどうしてどうして。
ホンマ、使い倒してる言葉やけど、滅茶苦茶良かった!
そこにあったのは「劇団☆新感線」の舞台そのもの。
演じてる役者さんは主役の「サン」河野まさと以外は、劇団☆新感線の役者さんやなかった、けど、そんなけ。
ホンマにそこにあったのは「劇団☆新感線」の、「中島かずき + いのうえひでのり」の世界!
音楽の司さんの世界も!
仮にも「お子さま向け」バージョンでこんなやったら、秋の本公演は一体・・・!
その本公演の絡みもあるんで、ここで詳細な感想は書けません、ネタ晴れになるから。
かなり「グッ」と来たよ。やばいやばい、本公演では、格好悪いけど、泣いてしまうかもしれんぞ、これは。
「LOST SEVEN」は間違いなく最高の舞台が観られるぞ!
新ピーターパン(1999. 8.26,於 : 大阪厚生年金会館大ホール)
面白かったし凄かった。
TV CM でもよく流れてる、ピーターパンが空中を飛ぶシーン、所謂「フライング」のシーンはやっぱり凄い!
SPEED感あるし、「吊られてる」というより、ほんと「飛んでる」って感じする。
1幕のラストですっごいスピードで舞台上空より床すれすれまで飛んでくるシーンなんか、(こんな感じで、って絵を書いて説明できたらわかりやすいんやろけど)、圧巻。おいらは思わず「オオーッ」って唸ってしまったし、回りにいたおばちゃま&おこちゃま達も、「うわぁー。」とか「ほぉー。」とか、声にならない声を上げてたし。
他にも見所は結構あるんやけど、「ピーターパン」って覚えてるようで忘れてる部分が結構あるんよね。
ピーターパン、ウェンディ、ティンカーベル、フック船長・・・なんか楽しいお芝居、ミュージカル、って感じがするけど、実際は悲しい部分もあったりして。
ただの童話やのうて、いいよね。
てなわけで、ストーリーは今更説明せんでもみなさんご存じの通り。
ただね、これはお奨めのお芝居の部類に入るなぁ、特に幼稚園から小学生をお持ちのお父さん、お母さんには。
幼稚園以下やとちと辛いかもしれない。実際、客席で、ちっちゃい子がぐずりだして、3幕の凄く盛り上がってるシーンで、子供をあやすためにロビーに出ていったお母さんとがいらっしゃったし。一番ええシーンやのに、もったいない、って思える。
いや、子供が居なくても、大人でも楽しめる。「ファミリーミュージカル」やけど、子供も大人も楽しめる。特に今回はかもしれないけど、普通のピーターパンよりは「大人も楽しめる」ように「している」人達が居る。と思う。フック船長をはじめとする海賊たち、愉快愉快、おもしろいぞぉ。
さて、冒頭の3F失敗、ってのは、今回、客席を使ったシーンが結構あった。
で、3Fからやと、舞台手前がなんとかぎりぎり見える程度なんで、客席を使った、海賊とインディアン達のおっかけっこや、フック船長や海賊が客席の子供をいじるシーンは観えへんのよねぇ。
おいらのまわりにいた子供達は、3F最前列までいって、身を乗り出してして客席観てて、劇場のお姉さんに注意されてたし。実際3Fやから危ないしね。
このへんはもうちょっと考慮して欲しかったなぁ。
客席を使う、ってのは面白し、無くしては欲しくないんで、3Fの席にも見える工夫をするとか、いっそ3F客席は解放せんとか。
でもまぁ、安い席やからしゃぁない、と言やぁ、しゃぁないのかもしれんけど。
まぁ、兎に角面白いお芝居ではありました。
だてに19年も続いてへんわ。来年で20年。
これは日本を代表する「ファミリーミュージカル」でしょう、来年も観に行こう。