Event 小屋 (2000年 1月)

[演劇] 寿初春大歌舞伎 「鳴神」(幕見)
[演劇・LIVE] RICHARD O' BRIEN'S THE ROCKY HORROR SHOW 「ザ・ロッキーホラーショー」
[イベント] インディ高橋(劇団☆新感線)個展 小道具 & ミレニアム・パチコレ + souvenir special インディ高橋トークライブ「男と女とロックンロール」〜アイトユウキトモノヅクリ〜
[イベント] 2000年 毛利の服 スーパー歌舞伎の衣装たち
[映画] 御法度

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[演劇] 寿初春大歌舞伎 「鳴神」(幕見)(2000. 1.17,於 : 大阪 松竹座)

歌舞伎に詳しい R さんに勧められて、歌舞伎十八番の内「鳴神」を、当日朝だけ会社休んで観に行ってきました。
出演者の市川段四郎さん、市川亀治郎さん親子は、「スーパー歌舞伎」で観て、でそのパンフの「鳴神」に興味を持ってて、今回足を運びました。
観る前はやっぱり歌舞伎、「難しいかなぁ。」とか思ってたけどあらかじめ R さんに内容を教えてもらってたおかげで、ことの他楽しめました。
やっぱり、歌舞伎は面白い! って思ったよ、ほんと。
特に今回、おいらのような歌舞伎慣れしてない人にとってありがたいのは「幕見」って方法があるってこと。
通常、昼の部、夜の部、ってチケットは売り出されるけど、一番安い三等でも\4,200、これは確かに「歌舞伎」に興味ない人にとってはちょと高いかもしれない。
更に、時間も長いしね。
で、この幕見。見たい「幕」だけ観て、\1,700。今時映画でも\1,800〜\2,000 すること考えるとこれは安い!
これなら簡単に手を出せる額やと思います。
「いっぺん歌舞伎観てみたいけどやっぱり高いしなぁ。」って理由で今まで歌舞伎を観たこと無い人、今回はチャンスですよ!

ところで肝心の中味。これがほんと面白かったぁ。
あの「新・三国志」で「本水立ち回り」を演った亀治郎さんが女形役、これがまた色っぽい!
この「色っぽさ」がこの「鳴神」の重要な要素なんやけど。
ほんとね、ビックリします、役者さんには。演じる役であんなにも変わるもんか、と。
対するお父さん、段四郎さんの「鳴神上人」、「絶え間姫」に騙されたと分かった後は凄い迫力でしたわ。
でも、内容としてはなんかスゴイもん観たような(?)気もする・・・まっ、そこが面白いんやけど。

こういう「幕見」ってのが続いてくれると、歌舞伎も行きやすくなるし、引いては、ハマッて行くかも?

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[演劇・LIVE] RICHARD O' BRIEN'S THE ROCKY HORROR SHOW 「ザ・ロッキーホラーショー」(2000. 1. 9,於 : シアタードラマシティ)

ロックミュージカルと言えば「ザ・ロッキーホラーショー」って言われるほど有名なこの作品。
前から興味があって、是非みたと思ってたのが、2000年初観劇で、観ることができました。
まず簡単に感想を述べると、「ようわからん」!
そやけど、文句無しに「面白い!」、無茶苦茶面白いし、楽しい。
あらかじめ、「ザ・ロッキーホラーショーはLIVE」って聴いてたんで、その覚悟していったのが大正解!
また、お客さんも結構観慣れてるようで、手拍子、スタンディング。
行く前から「立ち上がって」ってのはしたかったんやけど、「もし誰も立たへんかったら、一人で立つ勇気無いなぁ。」って思ってたけど、
前の方上手側で人が何人か立ち上がった! んで、おいらも思い切って立ち上がりましたぁ〜!
正直、歌に合わせての踊りは、フリがわからんかったんでぎこちなく、ずれてたけど、ええねん!
お芝居(LIVEも)、ただ観るだけやのうて、参加でけるときは参加して、舞台と客席が一体になったほうが盛り上がるんやから!
ところでこのお芝居、振り付けはえっちゃん、川崎悦子先生なんですね。
オープニングでいきなり、ファントムの4人が客席ねり歩いてまず盛り上げるし、一部お客さんなんか(きっと「ザ・ロッキーホラーショー」の熱烈なファンなんやろうね)一緒に肩組んであるいて。
もう最初から盛り上がる盛り上がる!
そっから、客席で立って踊るもあったし、手拍子もあったし、力也さんがバイクで登場したときとか(ほかにもあったけど)クラッカー!
ほんと、「観客参加型 お芝居」、いや「観客参加型 LIVE」。これがロックミュージカルで世界で絶賛され続けてる「ザ・ロッキーホラーショー」なんや!
役者さんてきには主演のローリーさん、かつて劇団☆新感線に出たことある池田有希子さん、D-LIVEで観たオナペッツに加え、安岡力也さん、KONTAさんと歌の上手い人が揃ってて。
それでいて、ダンスもよかったし、みんな一癖も二癖もある役なんやけど、観てて楽しかった。
所謂ミュージカルの「不自然な歌への突入」はなく、ほんと自然に歌にはいって行くよね。この辺は「劇団☆新感線」もそうやけど!
「ロックミュージカル」!
で、ただ単に、本当に面白い! だけやのうて、じつは根本に「愛」ってテーマがある、ってのも味噌。
ラストではそれが描かれてて、この文章の冒頭「ようわからん」って書いたけど、これはわかりました。
とはいえ、それに気付いたのがホントラスト。せやねんけど、そのラストに行くまででも凄く楽しかったし、観てて自分でも顔がほころんでるんがわかったもん。
ホント正月そうそう、大当たりのお芝居。

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[イベント] インディ高橋(劇団☆新感線)個展 小道具 & ミレニアム・パチコレ(2000. 1. 8,於 : 扇町ミュージアムスクエア ギルド・ギャラリー)
+ souvenir special インディ高橋トークライブ「男と女とロックンロール」〜アイトユウキトモノヅクリ〜(2000. 1. 8,於 : 扇町ミュージアムスクエア カフェレストラン・スタッフ)

「劇団☆新感線」の役者さん兼小道具制作の インディ高橋さんの個展。
主に年末の「LOST SEVEN」からの出品が多かったけど、実際舞台の上で使われたり、スチール撮影に使われた小道具が、間近に、しかも手にとって見ることができる、っていう画期的!?なイベント。
そらもう、行かんわけにはいきません。行って来ました。
インディさん自ら会場にいらっしゃって、「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」ってわざわざ挨拶までしていただいて。
小道具を間近に見られるのも滅多にない機会なら、役者さんと間近に接する、ってのも滅多にない機会。
貴重なイベントです。
で、小道具。これがもうビックリ! 結構重そうに見えるのに、手に取ってみると以外と軽いんですね。
しかも間近に見て初めて分かることとかあったりして。また、懐かしい小道具もあったりして。
以前に竹田団吾さんの衣装展に行ったことがあったけど、そん時も、舞台の上では結構重そうに見える衣装が軽い素材でできてることにビックリした覚えが。
実は翌日(1/9)、「ザ・ロッキーホラーショー」に行く前にももう一度寄らせてもらった程。
いやぁ、行って良かった、です。

さて、その後、おなじ「扇町ミュージアムスクエア」内でのトークライブ。
\1,000、安い! んで、てっきり1時間から1時間半ほどのもんかなぁ、って思ってたらなんと2時間半も!
これがまた滅茶苦茶楽しいイベントで、ほんと\1,000なんて安い、安すぎるよぉ〜!
二部構成になってて、まず前半は司会、同じく劇団☆新感線の粟根まことさんと、主賓、インディ高橋さんのトーク。
粟根さんって細かいところまで気が付く人やねぇ。途中なんどもそう思わされました。なるほど「整理整頓」
中心は「小道具制作 裏話」。それと共に、実際小道具が使われてるシーンを発売中 or TV放送したビデオから編集してスクリーンに。
更に! お宝映像、TV未放映、ビデオ発売もされてない過去の作品の記録映像もあって、滅茶苦茶ラッキー。
あの「スサノオ〜神の剣の物語」のオープニングが視れたのは、それ観てないおいらにとって、ほんと涙が出るほど嬉しかったぁ。
ところで、この映像、途中途中でインディさん自らロゴデザインした本日のタイトル「男と女とロックンロール」も映ったんやけど、「ロックンロール」が「ROCN ROLL」・・・「K' が抜けてる。」って粟根さんにつっこまれてました。
あと、小道具制作中の、あるいは完成した小道具の写真なんかもみれました。
制作裏話もいろいろあって「大変なんやなぁ。」って改めて思いました。それと同時に、お芝居で観てるとごくごく普通の小道具が、実はいろんなアイデアを元に、
「安全に、強く、使いやすく」作られてるのに感心しっぱなし。
インディさん自信、「大変」って仰有ってたけど、これからもインディさんの作り出す小道具(なかにはセットちゃうの? って位大きいのがあって、これは劇団☆新感線では「中道具」って呼ばれてるそうです。)、観続けたいなぁ。
インディさん、大変でしょうけど、頑張ってください!

さて後半、粟根さんに加えて、インディさんの友人、「hot hip trampoline school」のスミトモアキさん、元プリンセス・プリンセスで現在「VooDoo Hawaiians」ってバンドで活躍中の「香奈ちゃん」こと 中山香奈子さんも加わってのトーク。
香奈子さん、インディさんとは「D-LIVE」がきっかけでつきあいが続いてるそうです。そういやあのお芝居観たなぁ。とても楽しんだの覚えてる。
スミトモさん、おいらはどんな人か全く知りませんでした。でも楽しい。もう、笑わす笑わす。多いに盛り上げてはりました。
話が盛り上がりすぎて、ついつい脱線しそうになってたもん。時間の関係でインディさん、粟根さんが話を戻してはったけど。
個人的には「プロレス好き」なんで、「プロレス八百長論(プロレスは八百長やない!)」聴きたかったなぁ。
ここでは「モノ作り」、インディさんなら「小道具」、スミトモさん & 香奈ちゃんは「曲」の話。一つモノを生み出すのは大変な作業なんやなぁ。
バンドと劇団、って違いから、楽屋の話などなど、色々面白い話を聞けました。
香奈ちゃんも面白かった。対バンの話とか、楽屋の話、曲作りの話。
でもやっぱり、普通の人と違ってみんな、何か光ってるよなぁ。うん、ありきたりの言葉やけど、何か。何か光ってる。
気がつきゃ10時過ぎ、あっちゅうまの楽しいイベント、でした。
こういったイベント、またやってほしいなぁ。もうちょっとチケット代、高くってもいいよ。

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[イベント] 2000年 毛利の服 スーパー歌舞伎の衣装たち(2000. 1. 3,於 : 大丸ミュージアムKYOTO)

去年見事に「ハマッタ」スーパー歌舞伎の「新・三国志」!
その「新・三国志」を含めた今までの「スーパー歌舞伎」の衣装展に行って来ました。
第一段「ヤマトタケル」から、最新作「新・三国志」まで、その衣装の数と言ったら滅茶苦茶たくさん! のはずなんで、ごく一部の衣装が展示されてました。
舞台では「豪華絢爛」な衣装、近くで見るとすごく重そう。実際触って見ることはでけんかったんで、想像やけど、結構重いと思う。
それを着て、あれだけ舞台で動く猿乃助さん達って、凄い体力やなぁ。
観たことあるのは「ヤマトタケル」と「新・三国志」だけやったんで、どうしてもそれ中心になってしまったけど、衣装みてるだけで舞台が頭の中で蘇ってきましたねぇ。
それと共に、衣装を観てるだけで、今まで観てない残りの「リュウオー」「オグリ」「八犬伝」「カグヤ」「オオクニヌシ」も観たくなった。
いやぁ、ほんとに「お正月」なんやけど、ほんまええ「目の正月」させて貰いました。

1/18まで開催中なんで、気が向いた人は一度足を運ばれてみては?
また、3月下旬には大阪大丸でも開催されるそうです。

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[映画] 御法度(12000. 1. 3,於 : 京都ピカデリー)

前評判がかなり別れている、大島渚監督の「御法度」行って来ました。
でも、映画、ってやっぱり映画館を選ばなあかんね。
折角の「坂本龍一」の音楽も、音響があまりよくなくってもったいなかった。
あげくとちゅうからガキがぐずりだして、そのお母さんが外へ連れだしたはええものの、それでもガキの泣き声が聞こえてくる。
やっぱり、お芝居の劇場もそうやけど、観る会場ってのは、芝居にせよ映画にせよLIVEにせよ、与える影響大きいね。

で、肝心の中味に対する感想。
正直話の中心が、おいらが苦手なネタやったんでもう一つ入り込めなかったのと、「時代劇 好き」といいながら、「新撰組」はあんまり知らんのよね。
「新撰組」をよく知ってる人にすりゃ、ああいう変わった描き方面白かったのかもしれんけど。
まぁ、取り立てて「面白い」ってほどでもなかったし、「つまらん。」ってこともなかったし。取り敢えずは楽しめました。
あと、主役の松田勇作の子、松田龍平、確かに異様な艶めかしさはあるね。
かれはお父さんより、お母さんに似てるんかな。
それと、沖田総二役の武田真治、彼はなかなかよかった、と個人的には思った。

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