Event 小屋 (2000年 4月)

[演劇]ALL AROUND MOTHER 2000 「プラシーボ・デパート」
[演劇]演劇集団キャラメルボックス 2000スプリングツアー 「MIRAGE」
[演劇]劇団☆新感線 「犬夜叉」(3回目)
[演劇]劇団☆新感線 「犬夜叉」(2回目)
[演劇]劇団☆新感線 「犬夜叉」
[演劇]奇跡の人

「Liveの小屋」Topに戻る

[演劇]ALL AROUND MOTHER 2000 「プラシーボ・デパート」(2000. 4.29,於 : 近鉄アート館)

またまたこれも、初「MOTHER」、きっかけは、劇団☆新感線の粟根さんがでるから。
いつものことやけど、初めて観に行く劇団の時は、そのノリがわからへんから始まるまで一抹の不安がありますね。
「ちゃんとついていけるやろか。」って。
で、この「プラシーボ・デパート」。大いに笑わせていただきました、いやホンマ、笑た笑た。
役者さんの客いじりも面白いし、下手なネタも多いけどそれもみな笑えるし。
ゲストの粟根さん、コング桑田さん、面白かったぁ。
桑田さんの何っていうたっけ、あの「踊り」。
粟根さんは、劇団☆新感線での「オポンチ系」のノリで。
この粟根さんに絡むシーンでおそらく日ネタ、ひょっとしたらアドリブ全開のシーンがあって、これが面白い!
このシーンに限らず、ホンマ面白いですわ。
お金に余裕があったら、暇なGW、もう1回位は行きたいと思いましたね。
この「ALL AROUND MOTHER」、これが3本目で、この後「ジャンキー・スクエア」も観に行きます。
今度はどんなお芝居かまだ知らんけど、楽しみです。

<Topに戻る>

[演劇]演劇集団キャラメルボックス 2000スプリングツアー 「MIRAGE」(2000. 4.21,於 : 近鉄劇場)

これまで、スカパーCH.262「シアターテレビジョン」では数回観たことのある「キャラメルボックス」。
生で観るのは今回は初めて。
昨年末の「シアターテレビジョン」で「一度観てみたい。」と思ったのと、今回「劇団☆新感線」粟根まことさんが客演というので、チケット取りました。

キャラメルボックスって、開演前に「前説」あるんですね。ビックリした、こんなことやってんねや〜、て。
前説も面白いけど、あれで、開演中に携帯鳴らす人はまずいなくなるでしょう、いい企画ですね、あれ。
客演の粟根さん、今まで「劇団☆新感線」でしか観たことなかったんで、客演で、しかも初老にさしかかり妻を亡くした英語教師役。
「劇団☆新感線」でも観たこと無い役。
しっかしまぁ、「粟根さん、ほんとに上手いなぁ。」って今回再確認しましたねぇ。
「劇団☆新感線」でかっこええ役所(蘭兵衛、オグナ、etc)あったから人気あるのかなぁ、思うてたけど、それは勘違い!
演技がすごくいいですわ。ほんっと。ビックリした。
キャラメルボックスの西村さんも、生は初めて。なんやけど今回は話の中心に絡んでこない役やったのが、個人的にはちょっと残念。

で、お芝居内容。個人的には好きになりましたね、「キャラメルボックス」。
お話の内容も、結構泣かせモノで、客席でも結構泣いてる人多かったように思った。
最初、というか、前半は、TVで視たときほどのめり込まなかったけど、話が進むに連れ、気が付いたら結構入り込んでましたね。
で、特に終盤、粟根さん演じる新庄先生が、坂口理恵さん演じる主役でかつての教え子真澄に罵声を浴びせられるシーン。
お話の内容もそうなんやけど、粟根さん、坂口さんの勢いに、圧倒されました。凄い迫力があって、それが客席に伝わってきたから。
せやから、好きになったんかもしれへんですね。
次公演も行ってみたくなりました。

<Topに戻る>

[演劇]劇団☆新感線 「犬夜叉」(3回目)(2000. 4.16,於 : シアタードラマシティ)

予定していた3公演、結局すべて観劇できました、よかったぁ〜。
今回は東京や地方までは足のばせませんけど、「行きたいなぁ。」って思わせる作品でしたね。
というわけで、今回の公演は個人的にはこれにて終了・・・待ってる「4ヶ月間」は長いけど、いざ始まると「あ」と言う間に終わってしまいました。
これからは、いろんな人の感想読みながら、いろんなシーンを思い出しもって、楽しませてもらいましょう。
・・・というわけで、これ見たみなさん、感想聞かせてください!

さて、楽日の感想です。
本日一番の目玉は、「剣轟天」の特別出演! でしょう。
弥勒がかごめに「風穴」を見せるシーン・・・鳥、お地蔵さん、牛に続き、その牛を「花子〜」と叫びながら舞台に登場!
その途端、バックでは「轟天のテーマ」が流れ、いつもの轟天の構え!
ほかの物があっさり風穴に吸い込まれる中、轟天は「風穴に吸い込まれまい!」と結構粘ってました。
「またおまえかぁ。舞台では何がおこるかわからん。最後まで気を抜くな!」ってなこと口走って最後は風穴に消えていきました。
もう、場内大爆笑 & 割れんばかりの大拍手!
きっとアツヒロファンには「?」やったでしょうね。
(でも昨日、アツヒロファンのいくつかのHP見てたんですけど、分からないなりにもやっぱり会場のノリのよさなんかもあって、楽しんではったようです。)
おいらの頭の中ではあの数分間、お芝居が止まってました。
京さん、馬淵英里何ちゃんも知らなかったらしいですけど、あの後京さんよくシリアスに戻しましたね。
「本当につまらない物を吸い込んでしまった・・・。」って!
それから細かいとこやけど、2幕最初、右近さん演じる裏陶が鬼窯で「桔梗」をよみがえらせる寸前、やったらひっぱる右近さんに思わず「ぷっ」と笑いを漏らした蜘蛛頭川原さんをおいらは観てしまいました。
とまぁ、そういうお遊びシーンもあり、お芝居自体もやっぱり日を経るごとにどんどんよくなっていってます。
かごめが井戸に吸い込まれる前後の変更はわかりやすくなってます。
犬夜叉の桔梗の回想シーン、台詞にエコーがかかるようになって、ちょっと幻想的になってて、かんなり「おっ」と思いました。

これまたいつも書いてる感想やけど、音楽・照明等々もいいです。
「音楽」今回は、オープニングで使われ、ほぼ全編で使われているメインテーマが一番のお気に入りです。
けど、最後の今回、2幕の右近さんの歌もかんなりお気に入りになりました。
これは歌もそうなんやけど、ここが今回のダンスシーンの目玉っぽいので。
あと、特技。今公演スモーク焚きまくり、火花散りまくり、今までにないほど激しかったですね。

役者さんは、アツヒロ君、ほんとに凄い!
「喉が辛そう。」ってのは、おいらもそうやけど色々心配されてますね。
でも、「喉が辛いから、声を出すのに気を取られる。」ってことで、芝居自体ダメにしてない、
「喉は "精一杯声を出す"、でもちょっと声が出ない分は演技でカバーする!」って位頑張ってたし、すっごくしっかりやってた。
あんまり頑張ってる姿が観客に見えるのはよくないのかもしれないけど、でもおいらは凄く頑張ってる姿にまたいい印象を受けましたね。
ほんと、いつかまた客演してほしい。
あんまり触れてなかった「桔梗」の遠山景織子ちゃん、彼女も最初(滋賀)はちょっと物足りなく感じたけど、大阪楽ではすんごくよくなってました。
ただでもかっこいいオープニングの最後で登場するときから、それまで観た回とは違ってて、「感じ」がでてた!
「かごめ」役の馬淵英里何ちゃん、彼女は一人芝居のシーンとかもうちょっと自信もってほしいなぁ、って印象。
ほかの役者さんと絡んだり、客席の反応がよかったりすると、どんどん彼女のお芝居もよくなって行く印象を受けました。
京さんはもう十分でしょう。当たり役です。かっこええし、笑わすし、で。
「奈落」の西牟田さん、初日の感想では「声がいい」って書いたけど、やっぱ表情もいいです。
あと、あの立ち回り。ヒラヒラの奈落の衣装で、まさに「舞い踊る」って感じ。
あれだけの動き、これは目を見張りましたね。袖やスカートをヒラヒラさせながらクルクル回って、でもその姿がきれいで。
それと上に書いたダンスシーン、少ないけど、奈落もダンスに絡んでて、このときの西牟田さんの表情がとってもいいです。
もちろん、劇団員の方々も、客演に負けず劣らずの熱演で、普段よりはやっぱり出番が少なかったものの、それぞれ見せ場では魅せてくれました。
(なんか劇団員に対する感想ひとまとめにしてまいました、すんません。)

そうこうして、滋賀の初、大阪の初、大阪の楽、どんどんよくなっていってます。
あんまりこういう書き方すると、滋賀や大阪で一度しか観ることできなかった人から反論買いそうですけど、やっぱり「これで満足」して最初から最後まで変更加えないより、「こうしたらもっとおもしろい」「こうしたらもっとかっこいい」とかを妥協せずに追求する「劇団☆新感線」がおいらは好き! です。
なんで、東京でどんなによくなっても、「そのよくなってる舞台が観れない!」悔しさはありますけど、常に(個人的には)十分面白い・素晴らしいお芝居がさらによくなっていくってのを聞くのはうれしいです。
大阪楽のカーテンコール、4回あったのかな? 最後、アツヒロ君、景織子ちゃん、英里子ちゃんがセンターを譲り合ってるのは微笑ましかった。
最後に、役者さんもスタッフさんも、東京リターンまでまだ1ヶ月以上ありますけど、最後まで全力で、怪我などないように頑張って、東京・地方のファンにも「素晴らしいモノ」を観せてあげてください。
そして、「大阪公演、お疲れさまでした!!!」

<Topに戻る>

[演劇]劇団☆新感線 「犬夜叉」(2回目)(2000. 4.10,於 : シアタードラマシティ)

2回目。大阪公演初日、行って来ました。
今回は、滋賀公演観た後で、近所のレンタル店(最近、コミックのレンタルやってるとこもあるんですねぇ。便利な世の中になったもんです。)で、犬夜叉 1 〜 13 巻借りてきて、土日に読みました。
で、その上で改めて思い出しつつまた、観劇しました。
原作では次から次へと新たな妖怪がでてきて、それを退治しつつ、四魂の欠片を集める、同時に物語の中心、四魂の玉や奈落、桔梗らの秘密を徐々に明かしていく、ってなってますね。
当然、限られた時間のある「お芝居」の中では、そんなこたぁ、どう考えたって無理です。
しかも原作は終わってない、ということは、お芝居を終わる(終わらせる)ためには、オリジナルな解釈で物語をつくらなあかんわけですね。
しかも、原作の「犬夜叉」の世界を壊さず、なおかつ「劇団☆新感線」で演る以上、「劇団☆新感線」らしさも必要、となってくる・・・考えてみたら、ある意味何もない状態から新しい物作る以上の難しさもありますね。
しか〜し! 今回脚本の戸田山さんは、見事にやってくれました(っておいらはホンット、関心してます。)
前回原作知らずに観劇したときに「今までの劇団☆新感線同様、おもしろい設定になってるな。」と思ってるその大部分は、やっぱり原作からの通りやったことも判明しました。
(と同時に、原作読んで「犬夜叉」が劇団☆新感線にあってる作品やなぁ、とも思いました。)
その反面、出す妖怪を絞り、出す見方も絞り、限られた時間の中に凝縮させ、四魂の玉の本当の力の解釈、原作ではまだない「完」へのもって行き方・・・このオリジナルな部分もホンット、素晴らしいです。

それから、1回目はやっぱりお芝居追うのがやっとで、ただただ「よかった。」とか、小学生の読書感想文みたいな感想しかでてこうへんけど、
2回目はもうちょっとじっくり観れますね。
音楽や特殊効果、ダンス、殺陣、照明等々。
音楽はいつもの司さん。
初日は話の筋と役者さんを観るのでほぼ精一杯、音楽も結構聴いてたようで、実は結構抜けてたなぁ、って2度目の観劇で気づきましたわいな〜。
CDでてないんで、曲名とかは当然わからへんのですけど、オープニングや殺陣で使われる曲は、音もおっきくって、かっこいいです。
あと、ちょっと泣かせるようなお話のシーンで使われてる曲も、なんかしんみりいつの間にか頭に心に入ってきますね。

初日観ての感想で、「ただ・・・正直ちょっと物足りなかった気もしました。」と書いたけど、それもだいぶ印象が変わりましたよ。
滋賀からわずか1ステージ挟んだだけで、よくなってた。
流れもスムーズやったし、なにより「緩急の差」と「テンポ」がよくなってた。
相変わらず「アッ君」佐藤アツヒロ君は素晴らしいできでしたし
(犬夜叉役に彼が選ばれたのは、「犬夜叉」ってお芝居にとっても、それを観にくるファンにとっても、今回で最大の「大当たり」やないでしょうか。ちょっと今回は声が辛そうやったけど、まだまだ公演が続くんで、のどを大事にして最後までいいお芝居観せてもらいたいものです。)、
彼、今現在、劇団☆新感線にはいないタイプの役者さんですね。
雰囲気がちょっと、どことなく「橋本さとし」さんに似てる。
初日ちょっと弱さを感じた「カゴメ」馬淵英里何ちゃん、「桔梗」遠山景織子ちゃんもよかった。
よかったと言えば、客席の反応も滋賀よりずっとよかった。滋賀で笑いの起こりが弱いところでもしっかり笑いが起こってたし(「笑い」って声が出る分、一番ストレートに反応がわかりますね)。
ひょっとしたらその客の反応の影響なんかなぁ、馬淵英里何ちゃんはでてきた直後より、お芝居が進むにつれ、なんかよくなっていった(っていうか、堅さがとれてきたように見えた・・・ってなんかちょっと偉そうに評価してるかな?)。
とにかく主役三人はこれからも目を離せない(といいつつ、おいらは後は大阪楽日しかいけないんやなぁ。)です。
もしこれ読んでこれから「犬夜叉」観る人、この主役三人、絶対注目(せんでも主役やからちゅうもくするか?)です。
期待してて「期待はずれ」なんてことなきっとないでしょう。
あと、個人的には「弥勒」京晋佑さん、「奈落」西牟田恵さん、おすすめです。
(今回は「、お芝居好きな愉快な仲間達」と一緒に観劇してたけど、終わった後みんな、京さんを絶賛! してました。)

<Topに戻る>

[演劇]劇団☆新感線 「犬夜叉」(2000. 4. 6,於 : 滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール 中ホール)

高橋留美子さん原作で今も連載中の「犬夜叉」、おいらは原作読んでないんで、今回は原作読まへんまま観に行ってきました。
なんで、何処までが原作通りで、どっからがオリジナルなんかはわかりません。
それでもやっぱり一つのお芝居、原作知らんでも十分楽しめました。
ひょっとしたら知らんかったからこそ楽しめた部分もあったかも。
まぁ、原作云々は兎も角、劇団☆新感線テイストに仕上がってた、って印象を受けました。

客席も、普段の劇団☆新感線の会場とはちょっと違ってた。
それは、一つは去年の「西遊記」をこの「びわ湖ホール」でやった時にも思ったことやけど、あきらかに子供に連れてこられたお母さんもいた、ってこと。
「西遊記」「犬夜叉」ということ、多分、滋賀県の人は大阪に出るのも大変やろから(お芝居晩にやったら帰るのとか大変やしね)、その部分でもちょっと客層違って。
あと、やっぱり「佐藤アツヒロ」君のファン、も結構いた、ってこと。
たまたま隣に座ってた人がそうやったみたいで、劇団☆新感線のギャグや「ハーハッハッハッハッハー」とかに大受けしてはったもん。
更にその隣がその子の友達(こっちは劇団☆新感線ファンっぽかった)で、休憩ん時にいろいろ教えてあげてるのが聞こえてきたりしてたし。
でもその二人の会話聞いてて(別に盗み聞きしてたわけやないよ〜念のため)、「やっぱり劇団☆新感線は自信持って知り合いに紹介でけるよなぁ!」って今さながらまたまた思いましたよ〜!

で、全体通しての感想は、やっぱり「さすが劇団☆新感線」、楽しめました。
お笑い有り、泣かせあり、で。
ただ・・・正直ちょっと物足りなかった気もしました。
その理由は、やっぱり個人的にも今までで一番! って思ってしまった去年の「LOST SEVEN」と、どっかで比較してたからやと思います。
後はまだ初日やからかなぁ、緩急、笑いと泣かせのシーンのメリハリがちょっと弱かったかな、と。
でも、これから段々良くなっていく、って期待して・・・大阪で後2回、楽しみにしてます。
大阪行く前に、今度は原作も読んでみよう。
とは言うものの、やっぱりオープニングのかっこよさ、1幕、2幕それぞれラストの盛り上げ方はやっぱ最高! でした!

今回音楽は、歌が少なかって、CDでないのが残念!
殺陣シーンで使われる激しい曲も、静かなシーンで使われる曲も、「泣かせ」の曲も良かっただけに、やっぱ CD でまた聞きたいなぁ、って思いました。

今回観る前に気になってたのは、今までにない客演陣の多さ。
しかもメインを張ってるのは全て客演陣。京さんのように、劇団☆新感線 2度目 の役者さんもいたけど、他は「劇団☆新感線」は初めて。
しかもメインの 3人は「舞台」ってより「TV」って印象の強い人ばっかりやったから。
で実際観て、特に気になったのは「佐藤アツヒロ」君と「西牟田恵」さん!
主役「犬夜叉」演じた「佐藤アツヒロ」君、これが・・・大当たり!
元々 アイドルグループ「光GENJI」にいたから、ダンスとかは結構いけるやろ、って期待してたけど、
実際舞台では、殺陣、見栄の切り方、ほんま、大当たり! って思った。
今回は最前列で観れたんで、表情もよく見えたけど、表情も凄くよかった。
もちろん、これには演出のいのうえさんの力もあることやと思うけど、ほんま「劇団☆新感線」に合ってる!
明星さん、デーモン小暮閣下と並んで、劇団☆新感線に合う俳優さんやなぁ、と個人的には思いました。
今後もまた客演で出て欲しいなぁ、って思ったもん。ほんま、個人的には「大絶賛」します。
それから、すんごい存在感あって、素晴らしいなぁ、って思ったのが「奈落」を演じた「西牟田恵」さん。
彼女、「声」がいいですね。「奈落」はぴったりやった。
そんな中、裏陶との絡み(裏陶が妖怪三人衆を紹介した後の)で「そうかなぁ。」って台詞なんかもよかった。
で、ラストの関係でどうしても「奈落」西牟田さんと比較してしまうのが、遠山景織子ちゃん。
ちょっと弱かったかなぁ。出番も少なかったし。オープニングや前半の犬夜叉の回想シーンなんかは結構よかったんやけど。
それと「かごめ」役の馬淵英里何ちゃん、彼女は逆に出番が多かった分、緩急とお笑いんところがちょっと弱かったかなぁ。
でもこれは、まだ初日なんで、これから良くなっていってくれることでしょう。期待はできると思います。
前回「LOST SEVEN」で主役の一人「タンロウ」役やった京さん、今回は「弥勒」って「徳の高〜い」お坊さん役。
結構スケベな部分も持ち合わせ(?)てる、でも呪われた運命を持つ僧。
はっきり言って、(個人的には)前回のタンロウ役より、今回の弥勒の方がよかった。
ということは、言葉変えれば、「LOST SEVEN」の時より数段、劇団☆新感線にはまってきてる、ってことかなぁ。
後劇団員では、よしこ姉さん。「妖怪 逆髪の結羅」なんやけど、とってもお綺麗でした。
それから、河野まさとさん。あの衣裳は・・・衣裳と言えば、インディさん、川原さんも、すんごい衣裳やった。

で最後。「犬夜叉」ってまだ連載中やから、どうやって幕を締めくくるか、これが大変な作業やったと思うんですよ。
パンフで戸田山さんも書かれてたけど。で、「冒険を終わらせずに、物語を終える」、それもハッピーエンドで。
これはほんと、見事やと思いました。ここは全くのオリジナルでしょうから。
正直、あのまま最後のエピローグ的なシーンが無かったら、悲しい終わり方やったもんね。

さて、大阪初日 & 楽日、今度は原作を読んでから観ます。
ところで戸田山さん、って「忠臣蔵ブートレグ」でいのうえさんとタッグ組んだことあって、「忠臣蔵」っておいらの大好きなお話なんですわ。
その忠臣蔵の世界をあそこまで見事に(?)壊して、あれだけ面白いお話にした人やから。
今度原作と比べることで、どこがオリジナルで、「えぇ〜、そんな凄い設定やってんや。」って思えるでしょう。

<Topに戻る>

[演劇]奇跡の人(2000. 4. 4,於 : 近鉄劇場)

凄い! 素晴らしい! ブラボー!
「ブラボー」ってこういう時に使うんやろね。
ホントに度肝抜かれました!!!!!

ことしはできるだけたくさんお芝居みたいなぁ、って思ってて、今まで映画や本、舞台でも何度もかかってる「奇跡の人」。
「こらおさえとかなあかんな。」って程度の軽い気持ちでチケット取りました(とはいえ、評判はかねてきいてたので、今年初頭の「ロッキーホラー」同様是非観てみたいお芝居の一つやったことは確かです。)
ところが、ほんまビックリ x 3、いやそれ以上!
劇団☆新感線、スーパー歌舞伎以外でここまでのめり込むことってあんまりないやろぉ、って思ってたのに。
ほんとのところ、泣かされてしまいましたね。あんまり「お芝居観て泣いてる男の図」、かっこよくない・・・というより不細工やけど。
でも、ほんまに良かった、もう、文句無く良かった〜
アニー・サリヴァン役の大竹しのぶさん、ヘレン・ケラー役の菅野美穂ちゃん、他にも池田成志さん等々、役者さんもよかったし。
元々は人を感動させる「ええはなし」なんやから、感動して当たり前なんやろうけど、主役の二人、まさに文字通り「体当たり」の舞台に、もう完全にのめり込んでました。
大竹しのぶさんの迫力! 多分「生」大竹しのぶさんは初めてなんやけど、ほんと迫力、説得力あった。
気持ちがストレートに伝わってくるような、それとは反対に嫌みな台詞なんかガラッと変わって。
一幕のアニーが盲学校を旅立つシーン、二幕以降のアニーとヘレンの格闘、三幕での感動のラスト!
あの必死さ。「奇蹟」を起こさせたあの必死さ、ほんま伝わってきました、「モノには名前があるのよ。」(T_T)
で、最後には、自分も「神様の借り(貸し?)」から解き放たれて・・・うぅ、涙涙。
菅野美穂ちゃんも、正直あんまり期待してなかったけど、予想を遙かにこえて・・・どころか、凄かった。文字通り「凄かった」。
体で感情を、思いっきり表現してましたね。暴れてるとき、楽しそうにしてるとき、しょげてる時、そして最後!
あんなけ「体当たり」のお芝居されたから、最後の井戸のシーンはもう、泣かずにはおれませなんだ〜
そして、お父さん、お母さんと、会話ができるようになって嬉しくって嬉しくって!!!
今でもあの「井戸」からの下り思い出すと目頭が「ジーン」と熱くなってくるし。
お二人とも、まさに「お芝居?」ってくらい、迫力・説得力ありました。

客席はびっしり、最後列には立ち見もでてたし。
終了後のカーテンコールでは、スタンディング・オベーションも起こったし。
ほんの一部、ちょっとマナーなってないお客さんも確かにいたけど、そんなん吹き飛ばすほど、良かった。
仕事の関係で「行けるか行けへんか、行けたとしても無理して後仕事に影響あるんやったら無理せんほうがええかな。」等とも考えてたけど、行って大正解!
こんな素晴らしいお芝居、行かへんかったら、間違いなく後悔! (もちろん行かなんだらすばらしさわからんから後悔のしようもないんかもしれんけど)
ほんと行って良かったし、今回は無理でも今後また再演あったら、是非観たいお芝居。
これから先楽しみなお芝居が結構控えてるけど、今年通してもきっとかなり、個人的に上位にランクされるだろう、お芝居でした。
・・・まだ言葉足らず、ほんまにそれほど「大感動」!

<Topに戻る>