Event 小屋 (2000年 7月)

[演劇]TEAM発砲・B・ZIN vol.18 「パレット」
[演劇]滅びかけた人類、その愛の本質とは・・・
[スポーツ]プロ野球 2000年セントラル・リーグ公式戦 阪神-巨人戦
[演劇]演劇集団キャラメルボックス 結成15周年記念 2本連続公演 「カレッジ・オブ・ザ・ウィンド」
[演劇]アフロ13 第5回公演 「海の底オシッコしたらキラキラアンモナイトの夜」

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[演劇]TEAM発砲・B・ZIN vol.18 「パレット」(2000. 7.21,於 : 近鉄アート館)

ネット友達のAさんに「面白いよ」と教えて貰い、去年末〜今年春にかけて何度かスカパーで放送されてた「TEAM発砲・B・ZIN」。
「ビデオデゴメンバー」「ジャスキス三部作」を視たけど、「なんでこんな面白いの観に行ってへんかってんやぁ〜」と衝撃を受けたほど、面白かった。
機会があれば「これは是非生で観たい。」って思ってて、今日漸く、観ることかないました。
「大の大人が笑って泣けるヒーローもの」! そう言い切ってそういうお芝居作ってるきださん、今回も面白いもの観させていただきました。
もう、初っ端からどたばたコメディ!
特に武藤さん! まるでマンガの世界から飛び出してきたようなおばちゃんぶりにはもう、爆笑でした。
そんなどたばたコメディの中に宇宙船墜落、中からでてきた着ぐるみ宇宙人イーア・シバヤッコ(小林愛さん)、ほんま可愛い。腹すかせてたところを園田(西ノ園さん)助けてもらって、「恩返し」するんやけど、その恩返しがまぁ、やることなすことピント外れ。最後には逆に怒らせてしまうし・・・
でも、こっからが「笑って泣ける」の「泣ける」になってきて。
PLETの面々(平野さん、工藤さん、そしてきださん、達)も落ち込んでるイーアを励まし、なんとか「恩返し」させてやろうとする、で、めでたしめでたし! と思いきや、実はこれが・・・嘘付いて園田さんに恩返ししようと、イーアはイーアなりに一生懸命考えたんやけど、それでは本当の「恩返し」になってなかったんですね。
悲しい現実やけど、本当のことを園田さんに伝えるイーア・・・でも、その「本当のこと」を園田さんは実は一番聞きたがってた、でこれでホントの「恩返し」ができた、って喜ぶイーア・・・
ほんと、面白かったですわ。
「大の大人が笑って泣けるヒーローもの」! です。

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[演劇]滅びかけた人類、その愛の本質とは・・・(2000. 7.19,於 : シアタードラマシティ)
前評判通り、重いお話でした。
木村佳乃ちゃん初舞台で話題のこのお芝居、でも中味はかなり重く、考えられさせることの多い、お話。
正直、1幕終わったときは、全然分からなかったし、ついていけてなかったし、3月の「ロズ・ギル」以来、「どうしょうっ」って思った。
このお芝居を観に行こうと思ったきっかけは、劇団☆新感線退団以来観てない「橋本さとし」さんと、劇団☆新感線の客演が記憶に新しい「明星真由美」さん。
やったんで、このままでは、そのお二方を観にきただけで終わってしまいそう、そんな感想を持ちました、1幕終了時点では。
あ、もちろん期待通り、このお二方は素晴らしかったです。なにか、存在感ありますよね。
さとっさんは、2幕後半のお芝居が凄く「気」が入ってるように感じて、凄く伝わってきました。
プラス、相変わらず背ぇ高いし、カッコよろしいわ。
それから主演の佳乃ちゃん。本がかなり難しいと思う(思ってるのはおいらだけ?)んですけど、きちんとこなしてて、正直「初舞台」とは感じませんでした。
そして、増沢望さん。おいら初めて観たんですけど、すごくいいですね。見事にディビッドをこなしてはって。
で、2幕なんですけど・・・ラスト直前まではやっぱり、「ようわからん。」でした。
佳乃ちゃん、さとしさん、明星さん、増沢さん、みんな凄い上手いなぁ、と思うんやけど、お話が自分には見えない・・・最終的には最後まで見えませんでした。
ホモ・ゲイ・レズ・エイズ・猟奇殺人・拒食症・人間不信、・・・、そして「愛」ですか。
テーマが色々混在しすぎてて、多すぎてかもしれへん、2時間40分強の間でおいらが理解するには、おいらの頭の理解許容量を超えてました。
なんで、作者や演出の意図とは違うんでしょうけど、自分なりに自分にこのお芝居を納得させました。
やっぱりそれは、増沢さんとさとしさんのお芝居がよかったから感じたのかもしれんけど。
色々テーマが混在してたなかで、ディビッドとバーニー、「この二人の最後のやりとり」、ここはちょびっと感動しました。
街を出ていったディビッド、バーニーにとって、タイミングが悪すぎたんでしょうね。
それはディビッドにとってもそうやったのかもしれへんし。
この二人の関係、凄く好きですわ。
それだけでも、おいら的にはこのお芝居、観に行ってよかった、と感じました。
(ただ、野田地図同様、ちゃんと理解は出来てないと思うけど。)

追伸的に書くと、お芝居観て理解はでけへんかったけど、終わった後、色々考えるきっかけ(と言うても四六時中考えるわけやないけど)にはなりました。
そういう点で、前評判通り、タブー視されてるものを考えるきっかけを与える、という点ではこの作品は、いい作品やと思いました。

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[スポーツ]プロ野球 2000年セントラル・リーグ公式戦 阪神-巨人戦(2000. 7.18,於 : 阪神甲子園球場)
疲れたぁ〜・・・
初ナイター、初生読売巨人軍戦。初物づくし。
ジャイアンツファンになって四半世紀、これまではTV、ラジオ観戦ばっかりやったけど、初めてジャイアンツ戦を観に行ってきました。
初回表幸先よく点を取って(元木のボーンヘッドはあったけど)、ええ感じやったけどその裏2点取られて逆転。更に3回にも追加で2点取られて3点差。
そのままずるずると6回まで終了。
正直こんときまでは、もう全然盛り上がってませんでした。
藪の調子もよさそうで、結構三振奪って、ジャイアンツ打線は沈んでたから。
正直今日は負け試合、捨て試合かな、と思ったくらい。
「今年はスポーツ観戦もレポで書こうと思ってるのにこれやったら何も書くことないやん。」なんて思ってた。
で7回表。
実は試合開始直後から、おいらの斜め後ろの客のヤジが非道くて。
おいらはレフト指定席、でその客もレフト側やったけど、阪神ファン。まぁ、これはええですわ、ライト側なんてなかなか取れへんやろから。他にも阪神ファン結構たくさんいたし。
でもヤジが非道い、非道いだけならええんやけど、しつこい! ほんと最初はかなり頭にきてたけど、初観戦の身としては、「ひょっとしたらこれが普通なんかな、こんなことで頭に来る方が、この場ではあかんのかな。」とか、「こんなとこでしかストレス発散でけへんかわいそうな人なんかな。」とか「でもまぁ、ストレス発散もでけんと犯罪に走る人達よりよっぽどましか。」等と考えて、自分を押さえてた。
でもやっぱり、「誰かあいつら黙らせてくれ。」って思ってた。その「誰か」とは、近くに座ってる人ではありません。
ジャイアンツの選手。「あいつ等黙らせる結果出してくれ。」って。
で、7回表。清水選手、元木選手がそのヤジの非道い & しつこかった彼等を見事黙らせてくれました。
それと同時に、7回まで盛り上がってなかったおいらも、7回以降は滅茶苦茶盛り上がってました。せやから帰ってきてこんなに疲れてるんやけど・・
それ以後、彼等は嘘のようにおとなしくなってました・・・9回裏までは。
まさかね、あそこで同点ホームランがでるやなんて・・・
9回裏はしばし「ボー然」としてました。
が、しかし!!!!! 延長10回表、杉山〜! お見事! 再逆転。
初めて観に行った試合で逆転逆転また逆転。二転三転する試合が観れて本当に堪能して帰ってきました。

ところで、プロ野球の観戦って、やっぱりLIVEやお芝居とは楽しみ方が違うと思いました。
が、根本のところではやっぱり一緒何かなぁ、と感じましたわ。
ただ単にプロ野球を「観に行く」より、声出して応援に積極的に参加する方が、ものすごく楽しめました。
特に6回まであまりに応援のしようがなかったのに対し、7回以降積極的に声も出して応援してから凄く楽しめたから。
最終的に勝ったから余計かもしれんけど。
お芝居やLIVEと違って、筋書きがないから、100%自分側だけの原因で楽しめるようになるとは限らない、けど、「今日は野球をみせてもらおう。」より「今日は野球を楽しもう。」として観に行くと、ずっと楽しめると思ったから。
初めて観に行くから応援の仕方も知らずに行った、でも、周りや応援団の人観てたら、ある程度一緒に応援できたし。
LIVEに似てるかもしれない。ただ聞き観るだけでなく、頭振ったり手を突き上げたり、声出して応援したり・・・
お芝居にせよ、LIVEにせよ、今日のようなスポーツ観戦にせよ、楽しむためには最低自分が楽しもう、という姿勢が必要やなぁ、って今回思いましたわ。

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[演劇]演劇集団キャラメルボックス 結成15周年記念 2本連続公演 「カレッジ・オブ・ザ・ウィンド」(2000. 7. 8,於 : 新神戸オリエンタル劇場)
「新神戸オリエンタル劇場」、初めて行きました。綺麗やし、なかなか観やすい劇場ですね。
さて、「キャラメルボックス」。前回の「MIRAGE」、SkyPerfecTVでの過去公演の放送など観てると、今のところ特定の役者さん「誰」ってのより、「本」がおいら的には好みみたいな気がします。
前説で加藤さんが、昼の部には上川さんが来てたようなことを仰有ってました。
お芝居、中味の方は、おいら的に「キャラメルボックス」らしい、って感じで進んでいきました。
今回のテーマは、「家族」と「相手を想う気持ち」ってのを中心に据えて、なかなか感動させられましたわ。
バラバラでいて、年に一度、夏のキャンプのときだけは家族が一緒になれる。
とはいうものの、行けば一つになれる家族も行く直前まではごたごたしてるし、ましてやキャンプ以外では、知ってた以上にバラバラやって。
主役の長女「ほしみ」が家族の要になってて、彼女のおかげで家族が「最後の部分で繋がってた」って感じでしょうか?
で、それに家族みんなが気付くのがちょっと遅すぎた・・・って。
もう、最後の最後、井上陽水の「夏休み」があまりにピッタリハマリ過ぎてて、泣かされそうになってました。
最後は「HAPPY END」って言うていいのかどうか・・・悲しいのは悲しいし、淋しいのは淋しいけど、いい終わり方でしたね。
ほんと、心に響きましたねぇ。これは。ホント。

ところで・・・今回、ほぼラスト、ってとこで携帯鳴らしたバカがいた。
前説で「携帯チェックタイム」とか設けてあんなけ注意してんのに。
会場全体に響き渡るような大きな音では無かったけど、近くにおった人には十分聞こえてる、っちゅうねん!
しかもほぼラストで凄く盛り上がってるというか、感動させられてるシーンやのに・・・
もう、ほんまええかげんにしてほしい!

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[演劇]アフロ13 第5回公演 「海の底オシッコしたらキラキラアンモナイトの夜」(2000. 7. 2,於 : 扇町ミュージアムスクエア)
タイトル長っ!
先月は「新・三国志」三昧やったけど、今月はまた色々観に行く予定です。
でその一発目。2月に続いて「アフロ13」行って来ました。
今まで観に行った中で、中谷さとみちゃん、タイソン大屋さんはもちろんとして、ユリヒデキさんが結構気に入ってたのに今回出演されないのが残念・・・でした。
が、前説で登場されたので一応満足。
さて、ストーリーはまた結局分かったような分からなかったような、って感じでした。
でも、前回同様、笑いがかなりの割合を占めてる中でもかならず「ジーン」としたりさせられるところがあって、この「アフロ13」は好きです。
で、また今回も満足。かなり笑わさせていただきました。うん、かなり笑ってましたね。
ちょっと軽い(?)御下劣系ネタもしかり。
で今回は、立ち回りがあって、結構観応えありました。
それとOMSって劇場のせいか(それも結構前の方座れたので)、役者さんの表情がはっきり見えました。
で、中谷さとみちゃんの表情が素敵でしたね。顔もそうなんやけど、ああいう表情、惚れてしまいますね〜うん・・・
結局千秋楽で観ただけなんですけど、アンコールでLIVEってのは、ちょっと前の劇団☆新感線を思い出しました。
ミルキー2個GET。クラッカーGETして、最後鳴らしたかった。
終演後、出口で中谷さとみちゃん、タイソン大屋さんがお客さんに挨拶されてました。
「お疲れさまでした。」としか声かけられなかったけど、ほんと力一杯汗一杯で頑張ってらっしゃいました。
次は来年、大阪でも是非! 公演してほしいです。
前回の「アラレちゃん」に続いて、「なごり雪」がしばらく頭の中を流れそうです。

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