[演劇]演劇集団キャラメルボックス 結成15周年記念 2本連続公演 「また逢おうと竜馬は言った」(2000. 9.25,於 : 新神戸オリエンタル劇場)
[演劇]市川猿之助 九月大歌舞伎 通し狂言「義経千本桜」(夜の部)(2000. 9.17,於 : 大阪松竹座)
さて、今日はその十数年前に観た「義経千本桜 四の切り」(「しのきり」と読むそうです。おいら間違って「よんのきり」って読んでました・・・またしても教えてくれたRさん、感謝です、よそで恥かかんですみます。)を含む四幕「小金吾討死の場」、五幕「鮨屋の場」、大詰め四の切り「川連法眼館の場」を観ました。
「凄く」面白かったです。
確かにおいら的にはまだまだ「全ての台詞を聞き取り、理解することは出来てない。」とか、「スピード感」って点では100%満足は出来てないです。
(でも、スピード感の基準が早すぎるから歌舞伎においらの求めてるスピード感があると逆にお芝居が壊れてしまうでしょうし。
とはいえ、スピード感無いわけで無いです。結構あります。まぁ、例えるならおいらが求めてるのが「F1」のスピードなのに対し、普通は40〜50KM/hなのが、今回は高速道路をすいすい走るスピード感はありました。)
それでも・・・こう書くと失礼なのかもしれへんけど、思ってたよりずっと良かった。凄く満足度高いです。
先週の昼の部よりは今日の夜の部のほうが断然面白かった。
「小金吾討死」のシーンは殺陣で楽しめました。
途中で花道から刀を投げて、舞台の小金吾門之助さんが受け取って殺陣を続けるシーンがあったんですけど、これは凄い! って思いました。
(以前に「髑髏城の七人」での「捨之介百人斬り」での捨之介 & 贋鉄斎を思い出しました。)
そして最初っから期待していた「四の切り」はもう、文句無しに楽しめました。
ここね、「スーパー歌舞伎」同様、特に「新・三国志」での一幕謀反人(ほんとはちゃうんやけど)の手足を切り落とすシーン)、三幕の本水のシーン同様、忠信 → 狐 へ変わる瞬間はじめ、観客席から自然と漏れる「声なき声」が聞こえるんですよね。
もう、猿之助さん凄い! 動く動く〜! 「歌舞伎なんて全然知らない」って人でも間違いなく楽しめます、これは!
「観た目で楽しませる」猿之助さんのエンターティナーぶりが発揮されてるシーンです。
これはもう、「百聞は一見に如かず」ですね。
「外連(ケレン)」と呼ばれる演出、「全開」〜!!!!!
・・・なんですが、今回期待してた「四の切り」以上に衝撃を受けたのが、「鮨屋の場」、もう自分でも驚きましたね。
上に書いたとおり、台詞が完璧に分かってる訳で無し(筋書きは番附で分かってました)、でもかんなり「グッ」ときました。
正直「古典歌舞伎」で「グッ」とこさせられるとは思ってもみませんでした。
いやぁ、凄い、凄すぎる。
猿之助さんの演出、そして猿之助さんの演技・迫力!
番附で猿之助さんが「スーパー歌舞伎をご覧になったお客様には特に観ていただきたい。」と仰有ってます。
まさにその通りでした。
これはおいらが勝手に感じたことで、猿之助さんがどうお考えになってたかは分かりませんが、この「義経千本桜」に、「スーパー歌舞伎」のルーツを感じました。
〜9/25 までです。今回、幕観席(全六幕の内、一幕だけを観る、って席。)もあります。
これはお薦めです!(特に五幕、大詰め六幕)
[演劇]市川猿之助 九月大歌舞伎 通し狂言「義経千本桜」(昼の部)(2000. 9. 9,於 : 大阪松竹座)
[映画]さくや妖怪伝(2000. 9. 6,於 : 松竹角座)