Event 小屋 (2000年 9月)

[演劇]演劇集団キャラメルボックス 結成15周年記念 2本連続公演 「また逢おうと竜馬は言った」
[演劇]市川猿之助 九月大歌舞伎 通し狂言「義経千本桜」(夜の部)
[演劇]市川猿之助 九月大歌舞伎 通し狂言「義経千本桜」(昼の部)
[映画]さくや妖怪伝

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[演劇]演劇集団キャラメルボックス 結成15周年記念 2本連続公演 「また逢おうと竜馬は言った」(2000. 9.25,於 : 新神戸オリエンタル劇場)

この作品は、実は去年末にCS「シアターテレビジョン」の「髷モノ特集」で初めて視ました。初演版を。
で、凄く面白かった覚えがあるんですよね。
そして今回、その「また逢おうと竜馬は言った」再演なので(実は再々演)、期待してました。
再々演される演目だけあって、平日しかも月曜日の夜やっちゅうのに、満員で立ち見まで出てました。
そのうえ、キャラメルボックスは今年に入ってからしか観てないんですが、いつもカーテンコールで西川さんが「平日はまだまだチケットが余ってます」って言うてたのに今回、カーテンコールをつとめた「竜馬」岡田達也さんは「ほとんどチケット完売状態で」って仰有ってました。
それほどの人気演目、しかし上川さん出ない、西川さんも出ない、果たして?
始まってすぐの時間帯はやっぱりCSで視た「上川さん(岡本役)」版の初演のイメージが強かったため、今回のキャストは「ちょっと弱いかな。」と感じました。
でも、話が進むに連れて、岡田さん版「竜馬」は良かったですね。そのお陰もあり、またやっぱり「本」もよくって、どんどん面白く感じました。
期待通り、とても面白かったし、竜馬 & 岡田 & 本郷はとても格好良かったですね。
会場が神戸、ってのがおいらにとってはちょっと遠いけど、次11月公演「クローズ・ユア・アイズ」も観に行きます。

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[演劇]市川猿之助 九月大歌舞伎 通し狂言「義経千本桜」(夜の部)(2000. 9.17,於 : 大阪松竹座)

先週に続いて「夜の部」を観てきました。いやぁ、ハマリそうです、ってよりハマリましたね。「市川猿之助」さんに。
猿之助さんのお芝居、演出、そして「猿之助一座」に。
これ以上「ハマル」お芝居・劇団増やしてどうすねん(チケ代的に)なんですけど、「劇団☆新感線」「アフロ13」と並んでこの「猿之助さん」はもう、外せないですね。
こうして考えると最初に出会った十数年前 南座顔見世での「義経千本桜」、そして本格的に観だした「スーパー歌舞伎 ヤマトタケル」に感謝! です。

さて、今日はその十数年前に観た「義経千本桜 四の切り」(「しのきり」と読むそうです。おいら間違って「よんのきり」って読んでました・・・またしても教えてくれたRさん、感謝です、よそで恥かかんですみます。)を含む四幕「小金吾討死の場」、五幕「鮨屋の場」、大詰め四の切り「川連法眼館の場」を観ました。
「凄く」面白かったです。
確かにおいら的にはまだまだ「全ての台詞を聞き取り、理解することは出来てない。」とか、「スピード感」って点では100%満足は出来てないです。
(でも、スピード感の基準が早すぎるから歌舞伎においらの求めてるスピード感があると逆にお芝居が壊れてしまうでしょうし。
とはいえ、スピード感無いわけで無いです。結構あります。まぁ、例えるならおいらが求めてるのが「F1」のスピードなのに対し、普通は40〜50KM/hなのが、今回は高速道路をすいすい走るスピード感はありました。)
それでも・・・こう書くと失礼なのかもしれへんけど、思ってたよりずっと良かった。凄く満足度高いです。
先週の昼の部よりは今日の夜の部のほうが断然面白かった。
「小金吾討死」のシーンは殺陣で楽しめました。
途中で花道から刀を投げて、舞台の小金吾門之助さんが受け取って殺陣を続けるシーンがあったんですけど、これは凄い! って思いました。
(以前に「髑髏城の七人」での「捨之介百人斬り」での捨之介 & 贋鉄斎を思い出しました。)
そして最初っから期待していた「四の切り」はもう、文句無しに楽しめました。
ここね、「スーパー歌舞伎」同様、特に「新・三国志」での一幕謀反人(ほんとはちゃうんやけど)の手足を切り落とすシーン)、三幕の本水のシーン同様、忠信 → 狐 へ変わる瞬間はじめ、観客席から自然と漏れる「声なき声」が聞こえるんですよね。
もう、猿之助さん凄い! 動く動く〜! 「歌舞伎なんて全然知らない」って人でも間違いなく楽しめます、これは!
「観た目で楽しませる」猿之助さんのエンターティナーぶりが発揮されてるシーンです。
これはもう、「百聞は一見に如かず」ですね。
「外連(ケレン)」と呼ばれる演出、「全開」〜!!!!!
・・・なんですが、今回期待してた「四の切り」以上に衝撃を受けたのが、「鮨屋の場」、もう自分でも驚きましたね。
上に書いたとおり、台詞が完璧に分かってる訳で無し(筋書きは番附で分かってました)、でもかんなり「グッ」ときました。
正直「古典歌舞伎」で「グッ」とこさせられるとは思ってもみませんでした。
いやぁ、凄い、凄すぎる。
猿之助さんの演出、そして猿之助さんの演技・迫力!
番附で猿之助さんが「スーパー歌舞伎をご覧になったお客様には特に観ていただきたい。」と仰有ってます。
まさにその通りでした。
これはおいらが勝手に感じたことで、猿之助さんがどうお考えになってたかは分かりませんが、この「義経千本桜」に、「スーパー歌舞伎」のルーツを感じました。
〜9/25 までです。今回、幕観席(全六幕の内、一幕だけを観る、って席。)もあります。
これはお薦めです!(特に五幕、大詰め六幕)

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[演劇]市川猿之助 九月大歌舞伎 通し狂言「義経千本桜」(昼の部)(2000. 9. 9,於 : 大阪松竹座)

おいらがかんなり前、初めて「歌舞伎」というものを観たのは、京都南座の「顔見せ」でした。
で、そん時、猿之助さん「義経千本桜」を観て、「歌舞伎も面白いもんあるやん。」って印象を受けたのを覚えてます。
正直それ以前は「とっつき難いもの」って思ってましたから。
といって、では今では歌舞伎を観たおしてるか、というとそこまではいってません。まだまだ観てる本数は少ないです。
で、今回。市川猿之助さんおよび一門の方は「スーパー歌舞伎」を観たことで興味を持ちましたし、演目自体にも興味があって、今日と来週でこの「義経千本桜」を通してみることにしました。
で、感想。
面白かったですね。もちろん、歌舞伎慣れしてないのと、「義経千本桜」ってお話を完全に知ってるわけではないので、「めちゃくちゃ面白かった、最高!」とはならないのは致し方ないです。
歌舞伎の台詞はやっぱり慣れてないと理解しにくい、というのはあります。といって、「イヤホンガイド」は去年使ってみて「う〜ん、これならまだ分からんままでも、ガイド無しの方がおいらにはあってるなぁ。」と思ったので、今回も使いませんでした。
なので、幕間を使って、番附の「あらすじ」を走り読みしました。
でも、これだけで、お芝居の流れには十分ついていけました。
でちょっと話がそれたので「感想」に戻しましょう。
正直に「面白かった」です。
最初は、役者さんの立ち居振る舞い、所作を観て「さすが歌舞伎役者さんは違うなぁ。」って感心してたのがほとんどでした。あと、「ちょっと遅いなぁ、もうちょっとスピード感が欲しいなぁ」と。
でも、「言立て」(この単語も今日買った番附でしりました。)なんか、とても面白かったし、二幕最初の「渡海屋の場」での右近さんの相模五郎や、三幕「道行初音旅」での段四郎さんの逸見藤太は「笑う」って意味でもとても面白かった。
特に、おいらの中での段四郎さんのイメージって、猿之助さんに相対する大物役、ってのがあったので、今日はビックリもし、で余計に面白かったですね。
それから、「笑う」って意味でない面白さ。「格好良さ」って表現が近いかな、二幕「大物浦の場」でのラストの知盛が海に沈むシーンや、三幕「道行初音旅」ラストの忠信の早変わりと六方踏んで花道をはけていくシーンなんか、凄くいい。
忠信の花道のシーンはスピード感もありましたし。
演目がよかったのか、演出がよかったのか?
猿之助さんの(しかも今回の)「義経千本桜」しか知らないんでどちらか自分では分かりませんが、上に書いた忠信のシーン、「忠信が狐なんやで」ってのは、猿之助さんならではの演出、って聞きました。(Rさん、ありがとう〜、今日はお世話になりました!)
「こんな面白いシーンを歌舞伎ファンだけしか知らないなんて勿体ない!」 って思いましたね。
おいらの場合、どうしても「観た感想」の基準が「劇団☆新感線」になってしまうんですけど、「劇団☆新感線」を好きな人なら、こういったシーンは楽しめるんちゃうかなぁ、って思いました。
で、来週は続き夜の部を観に行きます。
最初に書いた「初めて観た歌舞伎」の「義経千本桜 四の切」があります。
今日でも面白い、って思ったのに、この「四の切」はもっと面白いそうなので、観に行くのが楽しみです。

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[映画]さくや妖怪伝(2000. 9. 6,於 : 松竹角座)

映画もGW以来です。今日は映画の日。ここ数ヶ月、映画の日の都度忙しかったりして行けてなかった映画を久しぶりに行って来ました。
特撮あり、時代劇やし、主役は可愛くて綺麗な女の子。
もう、観るっきゃないでしょう〜というわけで、公開されてぼちぼち一ヶ月になりますが、「さくや妖怪伝」、観てきました。
「特撮時代劇」と言えば、おいらが小さい頃には「怪傑 らいおん丸」や「仮面の忍者 赤影」、「変身忍者 嵐」なんかがありましたねぇ〜等と思い出しながら、始まるのを待ってました。
で、感想は・・・正直「う〜ん。」って感じでしょうか。
クライマックスなんかは結構面白かったんですよね。これが全編面白くなかったらあきらめつくのかもしれないけど、クライマックスがきちんと面白かったから、「もっと面白くでけたんちゃう?」って印象を受けました。
特撮は「凄い!」って唸る程でもなかったけど、ちゃちいくもなかったし。出演者も主演の安藤希ちゃんもまずまずやったし。
逆木さんは、普段の「劇団☆新感線」でのイメージがあったのでもっと癖がある役所かなぁ、と期待してたら・・・主役の一人なんやけど、もう一人のパートナーとも言える嶋田久作さん同様、なんかあっさり描かれてましたね。
それに加えて松坂慶子さん・・・巨大松坂さんは迫力ありました。こ、怖いよ。いや、アップが、やのうて、あの巨大さで家の中とか覗かれると・・・
とまぁ、出演者もよかったんですよね。
設定もなかなか面白いと思ったんですけど・・・やっぱり「時間」かなぁ。
1時間30分位でしたけど、これが2時間30分位でじっくり話を進めてたらもっと緩急もついて面白くなった、って思いました。
「日本テレビ系がバックについてる、ってことで後々の放送を考えての時間制約なんかなぁ?」なんて邪推もしてしまった・・・
決して面白くないなんてことは無かった、でももっと面白くでけたんちゃうかなぁ、という印象を受けました。

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