スサノオ〜神の剣の物語〜 東京初日 昼&夜の部(2002.05.18,於 : 赤坂ACTシアター)
当初は、昼の部チケットが取れず、夜の部だけ行く予定でした。
数日前、知人経由で「初日昼のチケットがあるんやけど」とお誘いを受けたんですが、そん時は「他に行く人おらんかったら譲って貰うわ。」程度の気持ちでした。
初日を観終わって・・・譲って貰って大正解!
もう、一気にテンションあがりました。で、次観るのは大阪初日なので、1ヶ月以上も間が空くのでもう、待ち遠しい!
早速大阪公演の観る回数、1回増やしました(^o^)
会場に入った時は、「劇団☆新感線の公演」というより「ジャニーズの公演」って雰囲気が強かったですね。
物販も、いつもなら劇団☆新感線過去公演ビデオ売ってたりするのに、今回はそれは無し。
配られるチラシも、夏公演「アテルイ」入ってないし。
ただ、そんな中でも「HEAVY DUTY〜DEFENDERS OF THE FAITH」が流れると、「劇団☆新感線」って思いますね。
松岡君・TOKIO・ジャニーズのファンの方、あの曲が流れると「すぐ」開演ですから〜
あと、感想の前にもう一つ。
初日昼の部は、とんでもないハプニングがありました。
既に知ってる人もいると思うのでここではなにがあったかは省きますが・・・
しかし、そのハプニングでも舞台を止めず、そのあと終わってしまうまでそんなハプニングがあったことを忘れさせてしまう、松岡君を初めとする「役者さん達」、それとやっぱり最後までお客さんを集中させる「ストーリーと演出」に拍手、拍手!、です。
初日夜の部は、報道カメラかなり入ってたので、明日のワイドショーで放送されるかも。
よく映画なんかの初日挨拶なんかが放送さえてるけど、そんな感じで放送されるんでしょうか? 要チェックです。
客席にも「犬夜叉」アッ君他、ジャニーズの面々が数名いらっしゃってて(昼の部にもいらっしゃってたそうですが)、開演前はちょっとしたフィーバーになってました。
で、こっから感想、です。
「ヤマトの民は火の民。・・・」で始まるアナウンス、それに続いて登場するオロチ軍団。
そししてオープニング、オロチダンス! 「オロチが帰ってきた」、新生オロチ軍団!
長男スサオウ、炎のオロチ。次男マガオウ、大地のオロチ。三男キョウオウ、疾風のオロチ。
照明も「火の民」オロチを象徴する赤を中心にかっこよく、殺陣も力強くきまり、松岡君演ずるスサオウが歌う、オープニング。
初演&「武流転生」の「ATOMIC PLAYBOYS」に代わり、司さんによる「鋼鉄の軍団」(はがねのぐんだん)、この曲、このダンスがカッコいい〜。
是非ともCD出して欲しい〜、このオープニングだけでもええからビデオ出して欲しい〜、それもダメなら、「鋼鉄の軍団」Liveで聞きたい〜。もう、めちゃめちゃカッコいいです。「阿修羅城の瞳」と並んで大好き。
もう、ここまでですっかり舞台に引き込まれました。
ストーリーは基本的に初演と同じ、だそうです(パンフでかずき先生がおっしゃってます。)
基本的にアテ書きが多い劇団☆新感線、で今回は初演とキャストが変わってる、でも全然違和感なく、ストーリーも新鮮で、なにより「勢い」があります。演出のいのうえさん、さすがっ!
終演後会場から出てくるお客さんの中に、子供がいたんですが、その子が剣を振るう真似してたのを見て、そこでも改めてこのお話の面白さと演出のよさがわかりました。子供は素直です、面白かったらすぐ真似したがる(^o^)
で、そのキャストですが、ストーリーとも絡めて、主役=タケハヤ+クシナダ+ウズメの「三人娘」、と敵役(オロチ)がほんと、見事にこのお芝居を持って行ってます。
最後は三人娘、「恋せよオトメ」って感じ。いのうえ歌舞伎の中でもスサノオシリーズはかなり「カラッ」としてて、また他のいのうえ歌舞伎よりも一段と「スピード & かっこよさ」が強いですね。
その三人娘、タケハヤ=佐藤仁美ちゃん。概ねいいんやけど、クシナダと二人だけのシーンやクシナダ+カゼヨミだけのシーンなんかがちょっと空回りしがち。
オロチと絡んでるときは結構いいので、公演続けていく内に、もっとよくなってくれそうで、期待できます。
ま、それはさておき、佐藤仁美ちゃんのタケハヤは・・・これも結構「イケてます」。
自分を「男」と信じ切ってるタケハヤ、って部分では見事に演じきってます。
クライマックス、オロチと対峙する時なんかも、なかなかどうして。でも、これから更によくなっていきそう。
クシナダ=野村佑香ちゃん、悪くないけど周りが強いだけに、負けずにもっとがんばって欲しい、っていうかきっとこれからもっとよくなってくれるでしょう。
で、ウズメ=中谷さとみちゃん。今回、はっきり言って劇団員では粟根さんとさとみちゃんがかなりいい役を貰ってますね。
まぁ、おいらがさとみちゃんファンなんで贔屓目で観てるかもしれんけど、主役の三人娘のうち、他の二人が舞台経験ない所を上手くフォローしてくれてるなぁ、って思います。
で、彼女、表情や動きが大きいのでストレートに伝わって(そこが好きなんですけど)、今回いい役なのでかなり期待してます。がんばって〜
あと、アマテラス=根岸季衣さん、カゼヨミ=ジャニーズJr.の生田斗真君、マガオウ=吉田智仁君、他粟根さんを初めとする我らが劇団☆新感線の劇団員・・・の方々については、また大阪でも観るのでそん時にでも書きましょう。
最後に、敵方大将にして今公演のメイン、TOKIO 松岡君=スサオウ!
もう、彼は「スサオウ」です。見事です。
「スサオウ」って役は松岡君にピッタリですね。また逆に松岡君はスサオウにピッタリですね。
で、またこれは勝手においらが思ってるだけかもしれんけど、松岡君が凄くのってます。
松岡君って「目」がいいですね。「目力」が強い。
その「目」、腰を落として足開いて剣を肩にかついでる姿は凄くサマになってます。
おいらが女やったら惚れてますね。
今のままでも十二分なんですけど、もっと「ワル」の「色気」を強めてくれると相当スゴイスサオウになるやろなぁ、って。
正直、はまり役すぎ!
ま、こんな感じで書いてみたレビューですが、今回のこの「スサノオ」、これから更に練りあがっていくやろうこと思うと、相当きたいできます。
早くもう一度観たい。そしてちょっと気が早いけど・・・松岡君スサオウで続編「武流転生」や、「オロチロックショー」が観たい!