Event 小屋 (2002年 8月)

Inouekabuki Shouchiku-mix 「アテルイ」(2002.08.26 & 27(夜の部) & 28(千秋楽))
「スター・ウォーズ エピソード2 クローンの攻撃」
「ライアー・ガール」
Inouekabuki Shouchiku-mix 「アテルイ」(8/6)

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Inouekabuki Shouchiku-mix 「アテルイ」(2002.08.26 & 27(夜の部) & 28(千秋楽),於 : 新橋演舞場)

「わひとを ひたり ももなひと ひとはいえども たむかいもせず」

26日は、三等B、三階の下手テラス(のような席)でした、ここは本花道はともかく、本花と舞台が繋がる部分のお芝居も観えない・・・4割位は観えなかったかも。まぁ、値段相当、ってことかも。
で、27日は一階センター8列目、28日千秋楽は一階仮花道外16列目。やっぱり値段の違い、か?
この2日間がやっぱり今まで以上に楽しめました。
それは、観る回数が増えていくことで自分の中の気持ちも盛り上がって来ていたからもあるでしょう。

今回も素晴らしかったなぁ〜、って思います。
最初観たとき、「いつもの劇団☆新感線とちょっと雰囲気が異なって」感じたのは、勧善懲悪でなかったから? かも。
それと、クライマックスが「たたみかけていくような」勢いでなく、ストーリーで押していったこともあったかも。
あくまで個人的な印象ですけど。で、これまたあくまで個人的な考えですけど、二幕第七景、アテルイが朝廷軍に降るシーン、あそこで二幕を終わって、第八景だけで第三幕、ってのでも観てみたかったな、と思いました。
第八景だけで、しっかりしたストーリーがあり、その中にクライマックスがありましたから。
そんなことすると、もっと長くなってしまうんでしょうけど。

ま、そんな印象は残ったものの、やっぱり素晴らしいお芝居でした。
千秋楽は、その第八景、なんか涙したおしておりました。
またまた今回も、ホントに、役者さん、スタッフさん、関係者の方々、素晴らしいお芝居をありがとうございましたっ!
で、できることなら、今度は大阪に「アテルイ」を持ってきて欲しい・・・おいらの知り合いでも、東京公演「のみ」ということで、観たくても断念した人が大勢いてますから。これは切実なお願い!

「アテルイ」、曲では・・・ほんと全ての曲が好きですけど、なかでも「日高見」と「勇者の剣」が凄く好きです。
おいらのいっちゃん好きなシーン、それは、「これぞ両花道」ってシーン。
アテルイが北へ帰る所で、アテルイと田村麻呂が名乗りあい、二人が両花道を歩いていくシーンです。
おいらが劇団☆新感線を大好きな理由の一つの「カッコ良さ」、このシーンはまさにそれでした。
このシーンは、センターで観るより、両花道のどちらか外から観たほうがかっこよかったです。顔を向け直さなくても視界に入りますから。
それともう一つ、第七景最後、アテルイと阿毛斗が大和軍に連れて行かれる所。アテルイと阿毛斗は花道を、見送る薊始め蝦夷は舞台が回転して、遠ざかって行くところ。ここ、直前の荒覇吐のシーンから続いて、涙の連続!
他にも、染五郎さんが「悪路王」となって見栄を切るシーン、西牟田さんの「荒覇吐」のシーン、クライマックスのアテルイが田村麻呂に託すシーンなど、好きなシーンは数多く有るんですけど、上記2シーンが、おいら的には「絵」的に凄く好きです。
ストーリー的には、西牟田さんの「荒覇吐」のシーンもさることながら、やっぱりラストの一騎打ち。
最初観たときはね、「鈴鹿」の正体が「烏帽子」で、「烏帽子」の正体が「荒覇吐」で、で、アテルイが蝦夷のために荒覇吐を「殺す」シーンがクライマックスに感じてしまったんですね。
で、そこが一番好きやった。
でも、ホントのクライマックスは、アテルイが悪路王になって、暴れ出してからやったんですね。
その最後も最後。ここねぇ。アテルイと田村麻呂、ホント「真剣」勝負やった。アテルイは田村麻呂を試したんでは? で、その真剣勝負で「この男になら託せる」と踏んで、自らは斬られたんちゃうやろか? な〜んてことを考えてました。
その直後の田村麻呂の「お前っ」って・・・あげく、鈴鹿まで蘇らせる、う〜ん、書いてるとあのシーンが蘇ってきますわ〜

「鬼ごろし」の出門から「神殺し」のアテルイになった市川染五郎さん、やっぱり醸し出してるものがひと味違いますね。
「綺麗」というか「華麗」というか。
堤さんはまた対照的で、力強いし、滅茶苦茶「陽」な田村麻呂。
そして水野美紀ちゃん、ヨカッタです。殺陣もなかなかよかったけど、特にアクションがよかった〜(蹴りとかかわしとか)。
あと、やっぱり西牟田さん。立烏帽子と、荒覇吐の使い分けはやっぱ凄いなぁ〜、と。

他にも色々、思いはあるんですけど、きっと書ききれてないし、書ききれないでしょう。
このレビューは、後日また増えてるかもしれません。

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「スター・ウォーズ エピソード2 クローンの攻撃」(2002.08.27,於 : 日劇1)

これぞ「SPACE FANTASY」って作品ですね、やっぱり「STAR WARS」。
ストーリーは、なんちゃら連合やらなんやら、人物・組織関係がようわからんかったけど、映像的にかなり楽しめました。
もう、「映像」的にはどんどん素晴らしい映画が出てきてるけど、やっぱり「STAR WARS」はひと味違うなぁ、と思いました。
おいら個人的には、あれだけ大勢のジェダイの騎士がドロイド軍団とライト・セーバーを使って戦うシーン。
それと、噂には聞いてましたが、ヨーダ、ヨーダですよ、やっぱり!
後半は、EPISODE 3 へ向けた展開(予告編?)っぽかったところもありますけど、やっぱり凄い映画です。

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「ライアー・ガール」(2002.08.16,於 : 近鉄劇場)

結構いい席でした。一番下手やけど、6列目。
後方は結構客席埋まってたのに、前方の上手・下手が結構空席・・・な〜んか勿体ないなぁ〜、って思いました。
わざとなんかなぁ、それともチケットの売り方のミス?
なんにせよ、いいお芝居なんで、勿体なかったです。
で、その客席ですが・・・普段のお芝居の劇場とは異なり、男性客が多かった、です。
これも「小池栄子」ちゃん観たさか? ・・・というおいらもその一人でした(あと、「怒れ! 求馬」に出てた持田真樹ちゃんも)。
チケット買ったのも結構勢い、e+優先を逃してたんですけど、ちょっと最近気になってる小池栄子ちゃん、その初舞台が観られるならぁ〜程度の気持ちでした・・・どころか、昨日まで、すっかりこの「ライアー・ガール」忘れてました(^^;)
登録してたスケジュールの明日の予定で「19:00 ライアー・ガール 近鉄劇場」と、昨日表示されたので思い出した次第(^^;)

とまぁ、こんな前置きなんですけども、お芝居は!
おいら的には大当たり。まだ8月なんですけど、「アテルイ」「天保十二年のシェイクスピア」等と並んで、現時点では今年のBEST5に入りますね。
上にも書いたとおり、小池栄子ちゃん目当てで観に行ったけど、お芝居自体かなりよかったです。
そうそう、冒頭ダンスシーンがあるんですが、このダンスシーンがかなりしっかりしてました・・・って後でパンフレット見たら、「えっちゃん」こと川崎悦子先生でした。
で、普段「たっかい」劇団☆新感線のパンフは平気で買うんですが、それ以外では歌舞伎の番附以外滅多に買わないおいらが、お芝居終わった後、今日はしっかりパンフ買いました、中身は薄かったが・・・
でも、ま、それくらい、おいら的の大当たりだった、ってことです。
観終わってね、なんか「優しい気持ち」になれる、そんなお芝居で。
中で使われてる曲もね、なんか優しい曲でした。
東京公演は既に終わって、大阪公演も後明日、明後日のみ。結構お薦めです。
今月「アテルイ」で出費がかさまなければ、もう1回観に行きたい、そんなお芝居でした。

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Inouekabuki Shouchiku-mix 「アテルイ」(2002.08.06,於 : 新橋演舞場)

最初に、「贅沢な不満」をちょっとだけ・・・
今回は、公演中唯一取れた最前列でした。
この「最前列」、花道でのお芝居に対して振り返るようにして観ないといけないんですね。
しかも今回、両花道! 両花道を使われた時には、「左に振り返り、右に振り返り、また左に振り返り」、更に正面舞台も使われるともう大変。
両花道間の前の方の座席・・・新橋演舞場に魔のバミューダ・トライアングルが現れます。
ちょっと辛い・・・
もしこれ読んでるなかで、2回以上観る人、もして前の方の席を取ってたらその時は「役者さんの表情」「殺陣の迫力」を中心に観ることをお薦めします。
「魔の三角地帯」芝居はちょっと辛いけど、その代わり前の方だと役者さんの表情、殺陣の迫力が存分に楽しめます。
あ、表情という点では中谷さとみちゃんと保坂エマちゃんの「阿毛留(アケル)」「阿毛志(アケシ)」メイクが凄く可愛いです。

さて、感想
・・・なんなんでしょ、この気持ちは。
「どうやった」と聞かれたら、「凄く良かったよ」と答えるんですけど、
そんなありふれた言葉で表現仕切れない、
「面白かった」「感動した」とか「泣けた」って言葉では表現仕切れない、
何とも言えない、いい心持ち、いい気分
終わった時、「なんか魂もって行かれた」、そんな感じさえしました。
まだ始まったばっかりやのに、これから一ヶ月大変です。
おいら、「癒す」って言葉きらいなんですけど、
(なんか最近「癒す」って言葉が簡単に使われすぎてて・・・「癒し系」とか。なんか納得いかないんで、「癒す」って言葉を使うのは嫌いなんです。)
今回は使います・・・癒されました。
なんでなんでしょうねぇ、どちらかというと悲しいお話のはずやのに、何故か「癒された」気持ちがしました。
よくよく考えてみると・・・曲かな?
今回はCDをGETできなかったんで、曲名がわからないんですが、最期の魅せ場で使われてたあの曲、おいら的には凄く癒される感じがする、そんな曲でした。
それから・・・
これはあくまでおいら個人的な印象なんですが、いつもの劇団☆新感線とちょっと雰囲気が異なって感じました。
「劇団☆新感線と違う〜」ってのではなくって、なんか「新しい」劇団☆新感線を観たような気がしました。
「どこが」って、きちんと説明はできないんですが、何となく。凄くええかげんな説明なんですけどもっ!

今回主役、北の狼/阿弖流為役の「市川染五郎」さん・・・いやぁ、惚れ惚れします。
もう、カッコいい、の一言に尽きます。そして、立ち居振る舞いが綺麗。
かたや、都の虎、坂上田村麻呂利仁役の「堤真一」さん、表情がいいですねぇ〜。
あの、「ニヤッ」と笑った表情が凄くいいです。
で、このお二方。パンフで中島かずき先生が書かれているように「柔と剛の殺陣」。
これ、期待してました。期待以上の観応えある殺陣でしたよ。
それから、今回初めて舞台を踏んだ、鈴鹿/釼明丸役の「水野美紀」ちゃん・・・いやぁ、綺麗(~o~)、瞳が綺麗〜
それよりなにより、立ち回りが結構決まってました。噂には聞いてましたが、アクション女優! 楽日まで期待大大大!
今年は「スサノオ」の佐藤仁美ちゃんといい、今回の水野美紀ちゃんといい、客演女優さんが素晴らしいです。
あともう一人、おいら個人的には外せないのが蛮甲役の「渡辺いっけい」さん。
最期のシーン抜きにしても、有る意味凄くカッコいい、かなりお気に入りのキャラクターです。
そのほか西牟田恵さん、植本潤さんといった劇団☆新感線おなじみメンバー始め、凄く豪華な客演、そして劇団☆新感線メンバー含め、役者さんに大拍手〜って思いました。

あとは、今月末に観に行きます、その時はちょっと後方なので、舞台全体を楽しめそうです。

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