初演はビデオでみただけですが、今回の野獣郎はかっこよすぎ。堤さんいい男だわ〜。高橋由美子さんも良く動いていて､よかったです。
でも、不満に思ったことが二つ・・・1.粟根さんの殺陣を見たかった・・・あったといえばあったような感じでちょっと残念・・・2.さるがみとどくげんきのつながりがちょっと唐突過ぎたような・・・どうして、そうつながるのーって感じでした。それとも見逃したのかな？

９６年の初演時と比べて、音楽・演出（照明等）面に関しては段違いに上がっていたのにまず驚かされました。新感線が全国的に認められた事が、更なる舞台演出の質の向上に繋がったような気がします。
配役に関しては、客演の方々一人一人は各々がハマリ役で、役で演じきれる限りの物語の奥深さや根底に流れる悲しさをよく表せていたと感じます。
古田さんを始めいつもの面々の方々（新感線メンバーの方々）は、お約束とも言える関西風味の味の濃さを“こってり”と出せていたのではないでしょうか（笑）

劇の全体的な流れの中で、昔あったいい意味での個性（突っ走る感じのある新感線らしさ《小劇場系演劇特有の持ち味？》）が薄れてきているのではないかと思える部分も随所に感じました。

最初は堤さん目当てで行ったのですが、ロックの音楽、証明、ギャグ・・・
テンポよくすっごい楽しい舞台でした。
新感線の方々の事ほとんど知らなかったんですが、今回の舞台を見てすごく興味を
持ちました。
殺陣がみんなかっこよくて、３時間半があっというまに過ぎてしまい、
もっと見ていたい位でした。　とにかく最高でした！！！

　誰も幸せになれず、救いの無かった初演と違い、少なくとも逃れることが
できた錐蔵と眠り姫。この二人に救いを感じました。
　美泥の「生き残りなよ、せめてあんたらくらいは」このせりふに、思わず
涙が出ました。

いつも躍動（スピード）感が出るような舞台設計がされているんだろうなー　と、
思って観ていましたが今回はそれに加えて凄い奥行きが出来ていて格好良かった！
なんと言っても「雨」。今までに無かった演出では？効果的でした。
今回のヒットは　村木姉さん　です。前回とは違う役回りでどうなるのかと思いきや、なんとオープニングから心をわし掴み！ゾクゾクしてしまいました。
脚本がかなり膨らんでいたようで、以前には無かったものがふんだんに盛り込まれ
人物関係がより分かりやすくなっていたと思います。
右近さんと美波里さんのハモ♪も良かった〜。
パンフでいのうえさんが書いていたように、いろんな可能性にチャレンジし続ける
劇団☆新感線は凄い集団であることを今回再認識しました。
これからも私達を驚かせ、今までに無い演劇世界を作り上げて欲しいと思います。

殺陣がひたすらかっこいい〜

今回は自分の作って来た曲のカラーと若干変えてみようと試みた作品が多いの。
なので、自分でも「どうなんだろ？」っちゅう曲もあって不安でしたが、
役者さん、演出、スタッフに助けられてなんとかなってホっとしてます。
再演というプレッシャーにも負けず、ちゃんと自分のキャラクターで勝負できる
役者ってやはりすごいですね。

とてもとても楽しみにしていました!!新感線の舞台は久しぶりだったんです。
橋本さとし版野獣郎を以前ビデオで見たことがあって、今回はどうなるんだろう
ってわくわくしてました。堤さんっていうキャスティング、正直「どうなの？」
って思ってたんですけど、とんでもない。ハマってました！かっこよかった！
高橋由美子さんも、松井誠さんの怪演っぷりも素敵でした！前田美波里さんの
凛とした美しさもドキドキしちゃいました。野獣郎の名ゼリフも健在でしたし(笑)。
「男は殺す女は犯す」、出てきた瞬間、拍手しそーでした。
客演の皆様がいた分、新感線の皆様のいつもの演技が見られなくって、ちょっと
残念ではあったのですけど…(右近さんの動き、ウケました。初めて見た友人が
すごく気になったらしいです。「ヤツからは曲者臭がする」と＜笑)
それにしても、古田さんの演技。ヤバいっすね。かっこよすぎ。
殺陣もスゴイし、あの演技分け。鳥肌立ちます。
初めて舞台を見る友人を４人連れて行ったんですけど、みんなハマったみたいです。
またみんなで見に行こうと思ってマス！新感線サイコー！

初演は初演。再演は再演。それはそれ。これはこれ。
今回の野獣郎は前回物語的に納得出来なかった部分もあったのですが
（あまりに悲しい物語なので）その部分がちょっと解消されていて
胸の支えがとれたような気持ちです。お話的には絶対今回のほうが
好きです。私。
　このお話は古田さんの魅力満載でそれはそれはうれしいかぎり。
素敵だ。悪っぷり。
…ところで、下のボタン、心情的には「殺さないで〜犯さないで〜」を
押したいんですけど(^_^;)