劇団☆新感線 2011年春公演 SHINKANSEN☆RX
港町純情オセロ
【原作】ウィリアム・シェイクスピア
（松岡和子翻訳版「オセロー」ちくま文庫より）
【脚色】青木豪
【演出】いのうえひでのり
公演記録
◆ 大阪公演
会場 : シアターBRAVA!
◆ 東京公演
会場 : 赤坂ACTシアター
モナ ： 石原さとみ
沖本 准 ： 大東俊介
三ノ宮 亙 ： 粟根まこと
伊東絵美 ： 松本まりか
汐見秀樹 ： 伊礼彼方
伊東 郷（ミミナシ） ： 田中哲司
小澤佐堂 ： 右近健一
倉方厳角 / 越智�涜� ： 逆木圭一郎
紋太ノリヨシ ： 河野まさと
ガガ / ヤチヨ ： 村木よし子
松田 ： インディ高橋
クミ / モズク ： 山本カナコ
菊田 ： 磯野慎吾
江藤 敏 ： 吉田メタル
ヒカル / シジミ ： 中谷さとみ
リンコ / アワビ ： 保坂エマ
赤穂八一 ： 村木仁
竹田 ： 川原正嗣
梅田 ： 前田悟
組員たち・他 ： 武田浩二, 藤家剛, 加藤学, 川島弘之
ダイズ ： 西川瑞
観劇記録
時は1930年、世界的大不況が続く、戦前の混沌とした時代 − 舞台はおそらく関西の港町。
組同士の抗争絶えぬこの街で、藺牟田組長を務めるのは、藺牟田オセロ（橋本じゅん）。
遠い南米の地から海を渡り、流れ流れてヤクザもんばかりが溜まるこの場所に行き着いた、ブラジル人と日本人のハーフの男。
物語は、オセロが、匂いたつばかりに美しい若い女、モナ（石原さとみ）の愛を得て、結婚するも、折悪しく再び抗争が勃発するところから始まる。
運命の鍵を握るのは、チンピラ上がりの武闘派”ミミナシ”と呼ばれる伊東郷（田中哲司）。
この男が、己の野心と私怨から、次々と容赦なく周囲の耳をたぶらかす。
まんまとミミナシの言葉にかかるのは、暴力には弱いが一流大学出のインテリで、藺牟田組の次期若頭に指名されている優男、汐見秀樹（伊礼彼方）。
そして、港町の倶楽部のオーナーで、モナに岡惚れする余りにていよく利用されている三ノ宮亙（粟根まこと）だ。
さらにミミナシは、妻である伊東絵美（松本まりか）、と、自分を慕う絵美の弟・沖本准（大東俊介）まで周到に操って、いよいよオセロとモナを地獄に落とさんと画策する・・・。
「用心なさってください、親分。”嫉妬”ちゅうヤツにです」
ミミナシが囁くこの言葉が、じりじりとオセロの心を支配した後に、待ち受けていた最悪の結末とは・・・
真っ直ぐ過ぎた男が嵌った、嫉妬という罠。愛はホンマにやっかいや。
(以上、チラシより)