劇場☆新感線 

劇団☆新感線 1998年秋公演
〜新感線R〜The Vampire Strikes Rock

(作/演出=いのうえひでのり)

公演記録

〜新感線R〜The Vampire Strikes Rock 大阪公演
期間 : 1998年08月27日(木)〜31日(月)
会場 : 道頓堀 中座
東京公演
期間 : 1998年09月12日(土)〜23(水・祝)
会場 : サンシャイン劇場
CAST
PHANTOM
プリンスロビン:右近健一(Vo.)
カーミラ:池田有希子(Vo.)
バーシー:Yoshirow(B./Vo.)
ザック:KAZUHIDE SHIROTA(G.)
イジー:TAIJI FUJIMOTO(G.)
リュウ:RYU(Dr.)

諸田 紀常:河野まさと
巣刈 安奈:村木よしこ
白井 珠子:山本カナコ
財前 明月:植本潤(花組芝居)
安持 龍也:山内圭哉(リリパットアーミー)
磯辺 弾悟:礒野慎吾
持田 敦志:吉田メタル
桜町 紀奈子:杉本恵美
庵野 美津子:中谷さとみ

ドレイドロイド

タケゾー:インディ高橋
キクチヨ:タイソン大屋
キクゾー:このまんま林
チチマツ:中村なる美

伴 減針:逆木圭一郎
椿 金太郎:岡崎司

観劇記録
[観劇公演]
1998年08月27日(木) 19:00公演 : 道頓堀 中座 1F は列13番
1998年08月31日(月) 19:00公演 : 道頓堀 中座 1F へ列6番
[感想]
まず開演前の「携帯をお切り下さい」のアナウンスから、もうつかみに入ってましたなぁ。

さて、生バンドで生演奏、はっきり「オトもの」の今公演!
「いのうえ歌舞伎」と銘打たれるシリーズとは異なり、「エンターテイメント」色を(特に音楽面で)押し出した作品。
そのため、ストーリーも難しくなく、単純に楽しめた。
ある意味これももっとも劇団☆新感線らしい舞台かもしれん。
相変わらず、「音楽だけが浮いてしまう舞台」とは大違い!
いつも通り、「音楽」と「芝居」が見事にマッチ、しかも生演奏!
そう、兎に角今回の見所は、「豪華アーティスト客演人による舞台での生演奏」!
もう、超!がつく豪華客演陣。みんな「オト」に関わる人たちばっかり。
PHANTOMのメンバー、ベース&ボーカルのYoshirowさん、ギターのSHIROTAさん、TAIJIさん、ドラムのRYUさん、そしてボーカルの池田有希子さん、みんなよかった。
もちろん、今回初!主演の右近健一さん!も相変わらず見事なボーカル(大阪楽日はさすがに喉つぶされてたようですが)!
ほんま、生演奏、ってのはいい!もう、体にずんずん響いてくるあの感じ。
まるでLIVE!あれで立って頭振りまくってたらほんまLIVEやなぁ、って感じ。
観ているこっちも、舞台の上の役者&アーティスト陣も、どっちもノリにノってる、素晴らしい舞台!
凄くよかった!
こんなパワー溢れる、舞台、観ているこっちまで元気付けられるは、ほんま。
是非、「PHANTOM」を「GTR」のようにLIVEで見たい!って思ったのは俺だけじゃ無いはず!
でもホンマ、中座であんなけ大きな「オト」使ったのて最初で最後になるんちゃうやろか。
途中何度も「おいおい、ここホンマに中座?」って自分で疑ってみたりもしたよ。

さて、その「PHANTOM」やが、オープニングから結構「ガツン」とやってくれた!
Vampire From Another Planet」!
ここ最近の「劇団☆新感線」は「髑髏城の七人」しかり、「SUSANOH〜魔性の剣」しかり、オープニングからら結構「ガツン」と来てくれる。
でも今回は、もうまさに「オトもの」、「HARDROCK」でほんまに、一番「ガツン」とやられたぁ〜、って。
で1曲終わって、出てきたドレイドロイド。
今回劇団員の中で特に個人的には「インディ高橋さん」「タイソン大屋さん」「中村なる美さん」がよかった〜、と思ったんで、特にドレイドロイドは好き。
今回前の方で見られたからかもしれんが、ドレイドロイドのみんな、表情豊かやったし、面白かった。
この初っ端の登場でのVIDEO録り失敗の罪のなすりあいもよかったし。
インディ高橋さんは、いつもの名コンビ、フランキー仲村さんが居なかった。けど、やっぱりドレイドロイドの中では先輩、見事!って思った。
中村なる美さんなんか、「SUSANOH〜魔性の剣」では「ホルスタイン」って役やし、今回は「チチマツ」ですか・・・。
でも表情よかったし、あのお留守番(?)で門前で岡崎司さんらを追い返す場面もよかったよ、ほんま。
で、タイソン大屋さん、それとこのまんま林さん。いつもは「タイソン大さん屋+はだ一朗さん」のコンビやったのに、こちらも「インフラ」同様、コンビを変えての登場。
とはいいながら、後で考えたら、「OMSプロデュース 夏休み」の「盗賊」コンビやん。
この2人はやっぱり「躾ソング」ですなぁ。ほんまかわいそうなくらい、よう体力続くわ・・・感心。そりゃあんなけ拍手くるわ。
で話は、っていうかストーリーはそれたけど、続けて「Are You Ready?」「Operation」と生演奏が続く・・・う〜、か、かっくいい!
しかし、「Vampanic」ですか・・・相変わらず流行り所はきちんとギャグとして押さえてる。宇宙に氷山ですか。で最後宇宙でどこに沈んでいくの?ほんまおもろい!

その次、例によってあの高い声(今回はこれをギャグにつかわれたっけ。低い背丈に高い声+年増な女子高校生?)で山本カナコさんの登場。
で、その後続いてできてきたのは、最初村木よしこさんかな、って思ってたら、ちゃうやん!
じゅねさん(植本潤)やん。今回はほんまに女役、しかも女子高校生。
彼(彼女)、今回はほんま「客演」?って思うほどいじられてたなぁ、まるで劇団員のように扱われてたやん。この人も「花の紅天狗」以来やけどいいわぁ。
でこの人も今回の客演の条件(?)かな、ラストの方ではサキソフォン演奏してはったし。
でそのまま、「オマケ」にも使われた「Rock'n' Audition」、それから「Slave to Vamp Music」、これも当然生演奏、う〜ん、しびれるよ、ほんま。
で、このへんでいよいよ、河野まさとさんの登場。
この人もほんま、「歯は白くてさわやかやが、実は腹が黒い男」って役柄定着したよなぁ。
今回もほんま笑わせていただきました。
で、笑わせていただいた、っていうとこの2人の登場シーン。
「村木よしこさん」&「逆木圭一郎さん」の、河野まさとさんの夢の中への登場シーン・・・かぶりモノではないものの・・・。
更にあのホワイトボードの可愛い「逆木圭一郎さん」の絵は笑た笑た。
その後、またまた客演の「山内圭哉」さん(この人はギター)、で吉田メタルさんの登場。
そして、待ちに待ってた「椿金太郎」先生、「岡崎司」さんの登場!
でもバリバリに演奏してくれるような役柄かなぁ、って期待してたんで、あまりHARDな演奏が聞けなかったのが残念!(まぁ、前もって学校の先生役であんまり台詞はない、って聞いてはいたけど)
でも、いまや「劇団☆新感線」の音楽を一手に引き受け手がける岡崎司さん!今回は、「PHANTOM」の演奏はもちろんよかったが、その作曲をした「岡崎司」さん、もういまやこの人無しに「劇団☆新感線」は語れません!
でこの時フッと思ったのが、生演奏するのが「PHANTOM」と「山内圭哉さん+吉田メタルさん+岡崎司さん(+礒野慎吾さん)」に分かれてたこと・・・ひょっとすると、音楽対決、しかも「HARD ROCK」対決で最後「PHANTOM」をやっつける、って話かなぁ、てこと。
まぁそれはおいといて、ここで1幕ラスト「Knight Comes Down」の激しい演奏!

休憩を挟んで第2幕。
あっけなく捕まってしまう、司さん&山内圭哉さん+メタル君、あのメタル君の説明的台詞は結構GOOD。
後半はガンガンな演奏よりちょっと展開重視。
カナコと、池田有希子さん演じる「カーミラ」の絡みのシーン、ここで!
まさか、まさか・・・パワー演歌ってか!村木よしこさん初め、浴衣で登場する面々。
そして、クライマックスへ。
今までの「対決」ってパターンを覆す、音楽BATTLE!
「ROCK」vs「演歌」!!!

記憶を取り戻したカーミラ=神田らりほ歌う「女のド根性」。対して「PHANTOM」のHARDな演奏。
とちゅうから予想してた「音楽」対決!
でも、「PHANTOM」vs「みたらし学園軽音楽部」の「HARD ROCK」対決やと思ってたから、やられたぁ〜。
「ROCK」vs「パワー演歌」かよぉ〜。
しっかし、司さんの浴衣姿が結構似合ってたし、当然よしこ姉さんもよかった。
でもあのシーンでの極めつけは、やっぱり「河野まさとさん」やなぁ。ケツ出して・・・。
で、前の方で観劇できたから分かったことかもしれんけど、「PHATOM」の面々もこのシーン凄くよかった。
今回演奏が主で、演技なんてほとんどいらんかったんやけど、クライマックスのこのシーン!
Yoshirowさん、SHIROTAさん、TAIJIさん、RYUさんがみんな表情で演技してはったもん。
演歌に苦しむ表情で、で、「HARD ROCK」で切り返す。ここホンマよかったよ。
で、一応、HAPPY ENDのエンディング「もうすぐ学園祭」で本編終了・・・と思いきや!
やっぱり今回は「オトモノ」、最期もガンガンにかっこよく決めてもらわんと!
Vampire From Another Planet」!

ところで、今公演は豪華メンバーが客演のため、全日オマケつき(やったみたい)!
大阪では、今公演で使用された「Rock'n' Audition」と去年の名作!髑髏城の七人から「鋼鉄の死神」!
それをあの豪華メンバーで!もう・・・もっ、もったいない。とんでもない素晴らしいプレゼント!
たった2曲やけど、思いっきり乗ったし、実は今回前から3列目、ってことで、間近に(繰り返すようやが)豪華アーティスト陣の演奏が見られ&聞けて、もう嬉しい!

そうそう、大阪初日、客席で桑名正博さんを見かけた。
パンフから想像するに、YOSHIROWさんとの繋がりかなぁ。
兎に角今公演は「オト」、これが見所でした!
今後もこの「新感線R」、やって欲しい!

大阪楽日を見て(追加)
さすがにあれだけのお芝居になると、右近さんの声が枯れてましたね。
今回初めて初日&楽日という見方をした。
一応ストーリー、展開分かった上で見る、というのも結構ええかもしれない、って思ったりもした。
今公演はすべて「オマケ」付きやったみたい。まぁ、アーティスト紹介&客演紹介+ミニ・ライブ!
この、今回やからこそ!って感じでよかった。
でもやっぱり疲れるんやろなぁ、初日と楽日では、やっぱり初日の方がPOWERがあったかな。


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