雑木林を観察しよう雑木林は植物が豊富で、いろいろな昆虫たちが集まってくる。クヌギやコナラなどの高い木が夏の暑い太陽をさえぎって、中に入るとひんやりと涼しい。 こういう場所は昆虫にとっても、過ごしやすい環境なのだ。 冬の間、落ち葉や、朽ちた小枝はカブトムシやクワガタムシの幼虫の大切な餌となっている。 雑木林は昆虫にとってたいせつな生育環境なのだ。 |
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クヌギやコナラから出る樹液を求めてたくさんの昆虫たちが集まってくる。 近づくと、甘酸っぱい匂いがあたり一面に漂っている。樹液は空気にふれると醗酵し、あたり一面に臭気を放つ。この匂いに誘われて、カナブン、ゴマダラチョウ、スズメバチがやってくる。 昆虫は臭覚が鋭く、遠い場所にいても、餌となる樹液の場所を探り当てる。 夜になると、カブトムシ、クワガタムシがこの場所を占領し、餌の取り合いでケンカが始まる。 また、メスと出会う重要な場所でもあり、ここで交尾が行われる。 同じ場所に夜出向いたところ、カブトムシのペアを見つけた。 |
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樹液に集まる蝶の代表的なものは、ゴマダラチョウ、オオムラサキなど。 残念ながらこの場所にはオオムラサキの姿は見られなかったが、雑木林の中にエノキがあれば、オオムラサキを観察することができるはずだ。 ゴマダラチョウやオオムラサキの幼虫はエノキの葉を食べて育つ。 幼虫は冬になる前に、地面に落ちた枯葉の下に潜り冬を越す。春になると、ふたたび木の上に上り、若い葉を食べて育つ。 冬ごもり中の幼虫は、落ち葉に合わせて褐色であるが、それ以外の季節は葉の色に合わせるように緑色をしている。さなぎもまた、葉に似せた形をしている。こういうのを擬態というのだろうが、長い進化の過程で得た知恵には感心させられる。 |
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キマワリは乾いた木のほらの中で良く見かける。 全身が真っ黒で、コガネムシほどの大きさである。クワガタを探しているときに良く見間違えるが、近づいて良く見ると、クワガタとはまったく異なった姿をしている。オオアゴもないし、体も平たくない。どちらかというとゴミムシに近い。 木の周りをせわしなく動き回るので、木回りという名前が付いたようだ。 幼虫は朽木などを食べるようで、カブトムシやクワガタと違い、環境変化に強いのか、どこででも見つけられる。 |
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雑木林ではふだん見られないカミキリムシの姿も観察できる。 ここではアカハナカミキリを見つけた。こういう小型のカミキリムシは日中目にする事が多いが、 夜になると、シロスジカミキリ、ミヤマカミキリなどの大型のカミキリムシと出会うことができる。 シロスジカミキリは以前、雑木林を開発した大規模住宅街に植えられたコナラの木で見つけたことがあるが、乱開発の中でも精一杯生きる姿に感動した憶えがある。 子供の頃良く見かけたカミキリムシのひとつにゴマダラカミキリがいる。最近見かけなくなった。 と思ったら、つい一週間ほど前、朝駅に向かう途中で道端にじっととまっているのを見かけた。撮影のため家に持ち帰ろうと思ったが、電車に間に合わなくなるので断念した。昆虫はいつ出会うかわからないので、デジカメは持ち歩いていた方がよさそうである。 |
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雑木林で見つけた昆虫
雑木林を保持する雑木林はむかしは炭焼きのための木を取るために大切に保持されてきた。現在、シイタケ栽培に使うための木を取るために保持されているところもある。そういう場所は定期的に下草刈りが行われる。下草が刈られれば、クヌギ、コナラ以外にもいろいろな植物に均等に日光があたり、成長が促進される。つまり循環しているのである。 また、シイタケ栽培で不要になった木(ホダ木)が捨てられた場所では、カブトムシ、クワガタムシの幼虫が育つ。 雑木林を守るには、定期的に下草刈などの管理が必要である。 しかし、乱開発で雑木林自体が少なくなってきてしまった。 |