オオカメムシ科:Tessaratomidae
タイヨロイオオカメムシ
亜科オオカメムシ亜科Tessaratominae
(Tessaratomini, Tessaratomaria)
学名Amissus atlas Stal
▼標本データ▼
採集地タイ、チェンマイ
採集年1996年6月
体長38ミリ
更新日2007年12月12日
 大型種である。かなりの存在感がある。大型であるばかりでなく、前胸背の三日月状の突起が特徴的で面白い。
 Amissus atlasを初記載したのはStalで、その原記載にはあたれなかったが、Distant(1902)に記載文が英訳して引用されている。元々はモノタイプとして記載されたものであるが、現在は一応3種に分けられている。
 一応としたのは、Distantが1909年にモルッカ産の種を、体色とサイズを論拠にA. testaceusとして分離したのであるが、一方でマレーシアからベトナムにいたる生息域においてその個体群差に含まれるのではないかという意見もあるからである。問題の文献を入手できていないので、残念ながら検討不能である。手っ取り早いのはそれぞれのタイプ標本を検査することであるが、言うは易く・・・である。
「熱帯昆虫学」p274の図版に示されたAmissus nitidus Walkerは、Amissus第2の種で、肩部分がより前方に長く突出している。Walkerによる原記載も残念ながら入手できていない。

 オオカメムシの名に恥じぬ、堂々たるカメムシである。種名も巨人アトラスから取られており、言ってみればアトラスオオカメムシ。ホームセンターで売られたりはしないが(笑)、各国民芸品を扱っているような店で、樹脂入りのキーホルダーが売られていることもある。
 ぜひとも生きている姿を見たいカメムシである。
 左の写真は、キーホルダーをばらしてでっち上げた携帯ストラップ。周囲の理解は得にくい。

文献リスト
・矢野宏二・矢田脩編(1999)「熱帯昆虫学」九州大学出版会、p.274; 278-279
・Distant, W. L.(1902)「THE FAUNA OF BRITISH INDIA INCLUDING CEYLON AND BURMA; RHYNCHOTA, -Vol. I.」London Taylor and Francis; REPRINT Today and Tomorrow's Printers and Publishers, 1977、p.273
・Kirkaldy, G. W.(1909)「CATALOGUE of the Hemiptera (Heteroptera) with biological and anatomical references, lists of foodplants and parasites, etc. VOL.1 CIMICIDAE」Berlin、p.353 (A. nitidus)
・Rolston, L. H., R. L. Aalbu, M. J. Murray, D. A. Rider (1993)「A CATALOG OF THE TESSARATOMIDAE OF THE WORLD」Papua New Guinea Journal of Agriculture, Forestry and Fisheies vol. 36 no. 2、p. 76

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