【どろめ】
なんと土俗的ですばらしい呼び名だろう。ドロメはイワシなどの稚魚で海底の浅い 泥の中に目だけ出してひそんでいるいるとこから、この呼び名があるそうだ。 稚魚の体は透明。1センチから2センチの魚体が最も美味で、網から揚がったばか りのものを、、そのまま三杯酢かヌタ(味噌味)で口にするのが最上とされている。
『ドロメ祭り』は毎年4月の最終日曜日に開かれる。さんさんと降りそそぐ陽光。男 達は水平線の彼方から運ばれてくる黒潮の香りの中でドロメを肴に地酒の『豊の梅』 を酌み交わす。砂浜のステージでは「ドロメ祭り」の圧巻、大杯の「早飲み大会」が始まります。大 杯の早飲みは、 朱の大杯に入れられた1.8リットルの清酒を一気に飲みほし、タイ ムやマナーなどで一等を競い合う豪傑な催しだ。3年連続の優勝者には酒豪博士の 認定書を授与されるというから、これはもう土佐的というほかない。 因みに飲みほすタイム、 男子は1.8リットル17秒前後、女子は0,9リットル13秒 前後である。
【幕末の絵師・金蔵】
金蔵の強烈な芝居絵を展示する夏祭り『絵金祭り』は7月の中旬。 赤岡町は『どろめ祭り』と『絵金祭り』で土佐のワクワクを演出する。高知県まちづくり研究会発行 高知五十三次ひさくりげ より