表 紙  ギアナ高地を見る チクシュルーブ隕石 ツングースカ大爆発 デビルスタワー バリンジャー・クレーター
 

 サンタ・マリア累層  Santa Maria Formation 


  
  層(Formation)は、地層の基本単位で累層とも言う。これを細分化したものを部層(Member)とよぶ。
 複数の層を、岩相(Lithology )の共通性でまとめたものを層群(Group)という。
 地層の概念は、アブラハム・ゴットロープ・ウェルナーによって、1774 年から 1817 年の期間に展開された地球の起源に
 関する理論で提唱された。 / Category:累層-wiki / アブラハム・ゴットロープ・ウェルナー-wiki / 
 地層の名称はその所在地の地名を付けることに決まっている。この地層はサンタマリアにある為、サンタマリア累層と呼ばれる。
 地層命名の手順 -日本地質学会 / Santa Maria, Rio Grande do Sul - Wiki / 
 
 
 Santa Maria Formation
 
 29°41'42.2%22S+53°47'43.5 -google map / 
 
  サンタ・マリア累層は、ブラジルのリオグランデ・ド・スル州サンタ・マリアにある。
 ラディニア後期 - カーニアン初期 (三畳紀中期 - 後期) の地層があり、初期の恐竜の化石で有名である。
 
 三畳紀は、2億4500万年前から2億800万年前までの中生代最初の地質時代である。
 三畳紀は後期、中期、前期の3つの世に区分される。 時期は、学説によって、1000万年前後の差がある。
 古生代最後期に、一塊りだった大陸が分裂を開始。 ペルム紀末の大量絶滅後、新しい生物が進化繁栄し始めた。
 Triásico -es.wiki /  三畳紀 -wiki / 層_(地質学) -wiki / Formación Santa María-es.wiki / 
 Late Triassic -en.wiki /  後期三畳紀 wiki- / Santa Maria Formation -en.wiki / Category:Santa Maria Formation-en.wiki / 
 絵で見る地球科学|地質を学ぶ、地球を知る |産総研地質調査総合センター  / Santa Maria Formation | Fossil Wiki | Fandom / 
 
 
 
  サンタ・マリア累層では、キノドン類、偽鰐類、ヘレラサウルス類のスタウリコサウルス、竜脚類のブリオレステスおよび
 サトゥルナリア、 そしてラガープチ科のイクサレルペトンなどの化石が出土する。
 サトゥルナリア -wiki /  Saturnalia_tupiniquim -wiki / Lagerpetidae -wiki / 
 
 
 
 三畳紀後期 サンタマリア累層から出土した初期の竜脚類恐竜ブリオレステス・シュルツィ
 
 
 
 (左) ブリオレステスのサイズ wikimedia commons  
 (右) サンタマリア累層から出土したブリオレステスの頭蓋骨 source:Santa Maria Formation - Letters from Gondwana.
 Category:Santa_Maria_Formation -wiki / Buriolestes -wiki / 
 
 
 
 
 
 スタウリコサウルス(Staurikosaurus)竜盤目、獣脚亜目スタウリコサウルス科。Staurikosaurus -wiki /
 スタウリコサウルスの復元想像図 / wikimedia commons
 
 スタウリコサウルス(Staurikosaurus)竜盤目、獣脚亜目スタウリコサウルス科。 サンタマリア累層で出土。
 三畳紀中期カール 期(2億3,100万 年~2億2,500万年 前)に生息してい た 最古の恐竜の1つ、 体長 2.1m。尾の長さ 80cm。
 
 
スタウリコサウルスのサイズ Staurikosaurus size -Wikimedia Commons / 
 
 チニクオドン -wiki /  トルシキノドン -wiki /  キノドン類 -wiki / キノグナトゥス -wiki /  ユーパルケリア -wiki / 
 Category:三畳紀の爬虫類 -wiki /  Category:ジュラ紀の爬虫類 -wiki /  Category:白亜紀の爬虫類 -wiki / 
 
 
 チニクオドン(Chiniquodon) 中生代の中期から後期三畳紀に生息していた単弓類の絶滅した属
 
Chiniquodon -Wikimedia Commons / 
 チニクオドン(Chiniquodon) 頭骨長約10cm、体長50cmと推定。   単弓類 -wiki / サンタマリア累層から出土
 
 
 
 
 カーニアン期
  後期三畳紀の地質時代の一つ。約2億3700万年前から約2億2700万年前。
 カーニアン期に約2億3400万年前から約2億3200万年前まで約200万年間続いた多雨現象をカーニアン多雨事象という。
 カーニアン多雨事象は多くの生物の絶滅や多様化と時期が一致している。
 Carnian -wiki /  カーニアン多雨事象 -wiki / 三畳紀の「雨の時代」と海洋の生物絶滅 - UTokyo-Eng / 
 大量絶滅と恐竜の多様化を誘発した三畳紀の「雨の時代」 | 神戸大学ニュースサイト / 
 
 
 
 
 
 恐竜
  恐竜は、三畳紀中期(2億4330万年から2億3323万年前)に出現したものが起源とされる。
 恐竜は三畳紀終わりの大量絶滅(T-J境界)を生き延びた。
 繁栄していたワニの祖先は、ワニの仲間を除いて絶滅した。
 そして、中生代ジュラ紀〜白亜紀を通して恐竜が繁栄し、巨大化していった。
 しかし、白亜紀~新生代古第三紀間(K-Pg境界)における大量絶滅により、
 鳥類以外のすべての種が絶滅した。  鳥類 -wiki / 白亜紀と古第三紀の間の大量絶滅-wiki / 
 恐竜と同時期に存在し白亜紀末に絶滅した翼竜、魚竜、首長竜、モササウルスは恐竜には分類されない。
 魚竜はジュラ紀に特に繁栄したが、恐竜の絶滅よりも2,500万年早く絶滅した。
 翼竜 -wiki /  魚竜 -wiki /  首長竜 -wiki /  モササウルス科 -wiki / 
 恐竜 -wiki / 恐竜ルネッサンス -wiki / 鳥盤類 -wiki / 竜盤類 -wiki / 
 
 
 偽鰐類(ぎがく・るい)
  偽鰐類は、鳥頸類(恐竜と翼竜)と共に主竜類を二分する系統群。
 恐竜が優勢となる前の三畳紀(2億5200万年前~2億100万年前)においては、偽鰐類が四足爬虫類の主流であった。
 ワニ形上目は後期三畳紀に登場、陸棲、半水棲、海棲と多くの属種が出現した。
  偽鰐類 -wiki /  Category:偽鰐類 -wiki /  ワニ形上目 -wiki / 
 
 小型の偽鰐類 グラキリスクス(Gracilisuchus) 体長 21cmから28cmと推定。サンタマリア累層から出土
  Gracilisuchus -wiki / 
  Gracilisuchus -Wikimedia Commons / 
 
 
 
 
 ポルトガル語での用語表記
 Geocccronologia(地球年代学)、Litooestratigrafia(岩石層序学)、Litologias(岩石学)、Cretaceo(白亜紀)、Triássico(三畳紀)
 【後期三畳紀】 Rético(レーティアン)、Noriano(ノーリアン)、Caniano(カーニアン)
 【中期三畳紀】 Ladiniano(ラディニアン)、Anisiano(アニシアン)、Scitiano
 【前期三畳紀】 Formação Serra Geral(セラ ジェラル層)、Formação Botucatu(ボトゥカトゥ層)、Formação Caturrita(カトゥリタ層)、
  Formação santa maria(サンタ・マリア累層)、membro alemoa(メンブロ アレモア)、
  membro passo das tropas(パッソ・ダス・トロパス)、Formação sanga do cabral(カブラル・サンガ層)
 
 
サンタマリア累層 Source:UFSM (サンタマリア連邦大学) Wikimedia Commons
 
 
 大量絶滅
 List of extinction events - Wiki /  Extinction event - Wiki /  大量絶滅 - Wiki / 
 ペルム紀大絶滅、わずか20万年で | ナショナル ジオグラフィック日本版 / 
 地球生命史史上最大の大量絶滅の原因は火災か? - 東京大学 大学院理学系研究科・理学部 / 
 
 
 顕生代 -wiki /  
 顕生代は、肉眼で見える大きさの化石が見つかる年代(約5億4200万年前)以降。
 O-S境界 -wiki / オルドビス紀末
 約4億4380万年前のオルドビス紀とシルル紀の境目。顕生代五大大量絶滅の1回目の大量絶滅。
 F-F境界 -wiki / デボン紀末  
 約3億7220万年前の後期デボン紀のフラニアン期とファメニアン期の境界。2回目の大量絶滅。
 P-T境界 -wiki / ペルム紀末  
 約2億5,100万年前の古生代最後のペルム紀 (Permian) と中生代最初の三畳紀 (Triassic) の境目。生命史上最大の大量絶滅。
 T-J境界 -wiki / 三畳紀末  
 約2億130万年前の三畳紀(トリアス紀)とジュラ紀の境目。4回目の大量絶滅。
 K-Pg境界 -wiki / 約6550万年前の白亜紀末  中生代白亜紀(Cretaceous)と新生代古第三紀(Paleogene)の境目
 顕生代最後の5回目の大量絶滅。以前は、K-T境界と呼ばれていた。
 白亜紀の略号は頭文字がCで始まる地質年代が多いため、ドイツ語の( Kreide) が用いられる。
 
 
 
 
 主な地層
 ダイナソーパーク累層 -wiki / カナダ、アルバータ州。地質年代は白亜紀後期カンパニアン後期(7690万~7580万年前)。
 ワーウィープ累層 -wiki / ユタ州南部とアリゾナ州北部に跨る。地質年代は白亜紀後期カンパニアン。
 アグハ累層 -wiki / テキサス州とメキシコ、コアウイラ州、チワワ州にかけて分布する地層。白亜紀後期。
 ジャヴェリナ累層 -wiki / テキサス州。白亜紀後期マーストリヒチアン(約7000万~6650万年前)。K-Pg境界にかかっている。 
 ツーメディスン累層 -wiki / モンタナ州北部とアルバータ州南部。 カンパニアン(8350万~7400万年前)の地層。
 ジュディスリバー累層 -wiki / モンタナ州。地質年代は白亜紀後期カンパニアン(約8000万~7500万年前)。
 デンバー累層 -wiki / コロラド州デンバー。白亜紀後期マーストリヒチアンから暁新世にかけてのK-Pg境界、大量絶滅前後。
 イレンダバス層 -wiki / 内モンゴル自治区エレンホト市  上部白亜系サントニアン階の地層。
 ウインクル層 -wiki / アルゼンチン、メンドーサ州、リオネグロ州、ネウケン州。 上部白亜系の地層。
 セントマリーリバー累層 -wiki / アルバータ州南部とモンタナ州北部。カンパニアンからマーストリヒチアンまでの地層。
 スコラード累層 -wiki / カナダ・アルバータ州。白亜紀後期。K-Pg境界の前、間、後の化石がある。
 ホースシューキャニオン累層 -wiki / カナダ・アルバータ州南部。後期白亜紀カンパニアンからマーストリヒチアン前期。
 イスチグアラスト累層 -wiki / アルゼンチンにある三畳紀後期のカーニアン後期とノリアン期初期の地層。
 
 イスチグアラスト累層で出土する化石の復元サイズ
 
Ischigualasto Formation -Wikimedia Commons / 
 
 
 
 
 
 

Fudaraku Voice