新潟市でおきためぐみさん拉致事件


 昭和52年(1977)11月15日夕方、新潟市立寄居中学校1年生の、横田めぐみさんが学校でのバドミントンの練習を終えて、帰宅途中に、忽然と姿を消した。
 寄居中学校から自宅までは、歩いて10分以内の距離である。父親の横田滋さんは、日本銀行新潟支店に勤務しており、自宅は日銀の社宅であった。友人の話によれば、めぐみさんは友人たちと校門のところで別れたという。
 途中、友人の1人が、自宅へ向かう道(海にも進む道である)を途中まで一緒に歩いている。友人の話によれば、まちがいなく、めぐみさんは自宅のほうに向かって歩いて行ったそうだ。
 めぐみさんの通っていた寄居中学校や自宅のある地域は日本海が近い。それこそ、歩いて5分で海岸に出る。新潟護国神社という広大な神社がそばにあり、松林や人気のない広い場所があり、犯罪に巻き込まれたのではないかという推測のもとに新潟県警察本部では、極めて広範囲で慎重な捜索活動を行った。もちろん、学校や付近の空き地や廃屋も徹底的に探したそうである。
 

参考文献 正論1997年10.11月号





正論1997年10月号所収図(一部修正 転載許可済)


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