北朝鮮からの行方不明者名簿



 北朝鮮の日本人拉致問題について、先に日本が提出した拉致該当者名簿に対する回答が北朝鮮からあった。予想どおりの回答であったが、意外だったのは7、8人の北朝鮮国内の日本人行方不明者名簿が渡されたことだ。しかし、おかしな話である。日本政府が7件10人の拉致日本人名簿を提出しても、あの北朝鮮が「はい、その人達が我が国にいましたよ」などと言うわけがないではないか。しかし、この北朝鮮提出の名簿は何を意味しているのか。
 いったい、日本の外務省はじめ、政府は何を考えているのか。警察庁でさえ、7件10名の日本人拉致事件は、北朝鮮がやったことであると国会で答弁している。それなのに、政府は強行に抗議さえもせず、やっと先頃、政府にさきがけて与党の議員団が訪朝してようやく名簿を渡したのである。
 また、国民を守ることもしない政府が、その人さらい国家の北朝鮮に人道上支援ということで米を送ろうとしている。北朝鮮人民の口に入るかどうかわからない米をである。人道的支援をいうなら、拉致された日本人を戻すよう強行に交渉すべきだ。また、日本人妻の自由往来を認めさせるべきだ。他国の人道よりも自分の国の人道の方が優先されるべきであろう。国民はそのために税金を払っているのだから。 
 誰もが常識で分かる理屈なのに、何にもしようとしないのは、政府の要人達が北朝鮮から賄賂(裏金)でももらっているのではないかと思ってしまう。社民党は朝鮮労働党と友党関係にあるからどうしようもないが、北朝鮮寄りの姿勢でひんしゅくをかっている自民党の加藤、野中などは本当に国民を守ることを考えているのかどうか疑ってしまう。 
 私は作曲家の団伊玖麿氏の講演を聞いたことがある。団氏は、金日成の誕生日に北朝鮮のオーケストラの指揮をするため、招かれたことがあるそうである。そのお礼として、大きな旅行カバンにあふれるばかりいっぱいの朝鮮人参をお土産にもらったそうだ。この朝鮮人参、聞いた話ではかなり高価であるらしい。日本で売却すれば、相当な金額になるのではないか。賄賂として朝鮮人参をもらったなんて、推理小説みたいだが案外ありそうな話である。



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