WILD ARMS
 −遥か彼方の空の下から−


 ここはプレイステーションで発売された『ワイルドアームズ』というゲームのページです。私自身、このゲームがとてつもなく好きで、長いゲーム人生でこれほど感情移入したゲームはありません。心に残った名場面は多く、恥ずかしながら涙ぐんでしまったところもあります。ゲームというものがこれほど感情を動かす力があるということを再認識していまいました。よく、「ゲームをやっている人間はだめになる」ということを聞きますが(最近はそうでもないかも)、このゲームは人の想いのなんたるかを教えてくれるゲームだと思っています。もし、このページを見て、少しでも興味を持った方は、是非プレイしてみてください。ベスト版でお安くなってますし、絶対損はないと思います。あと、あんまり関係ありませんが、音楽もかなり良いです。

 最近のRPGはマシンの性能と技術力の向上で、見た目素晴らしいものになってきました。FF7が良い例です。あのグラフィックは奇麗さはかなりのインパクトがあります。それに引き換え、この『ワイルドアームズ』というゲームは見た目こそ地味で見慣れたものだと思います。雑誌などでもFF7ほどの素晴らしいグラフィックではありません。しかし、このゲームは「ゲームは技術力ではない」ということを語っていると思います。技術力では補われないストーリー、心に残る言葉、そして、人が生きているという存在感。FF7がそうではないとは言っていませんが、このゲームにはそれが力強く感じられました。

 そこで、私自身の心に残っている数々の台詞をここへ書かさせて頂きます。これをきっかけに、「ワイルドアームズ」というゲームをやってみようかなと思われた方がいれば幸いです。

 99/09/22でワイルドアームズ2の名セリフ(少ないですけど)を追加します。


WILD ARMS


荒野を割って芽をふいて
たくさんの辛いことに耐えて咲いた花は、
美しさよりも力強い何かがあるんです。
わたしは花のもっている力強さにあこがれたんです。
わたしにはない、力強さに……。

あの・・・、私一人なんです。
このファルガイアに一人だけなんです。

どうして私のためにあんなことをしたんですか?
私は今までも・・・、これからもひとりぼっちのマリエルなのに・・・。

いつかきっと、
ファルガイアじゅうにお花が咲くことを信じていたいの。

マリエルはたった一人で荒野に花を咲かせようとしてるんだろ?
それは誰も持ってない強さだ。
とくに、俺みたいなヤツには決してマネのできない強さだ・・・。

それでも人間は、
自分と異なるものを遠ざけてしまう。

命はお金で買えないけれど、
世の中にはお金で買えるもののほうがたくさんあるってこと、
忘れないで。

私は誰からも愛されていないの。
みんなが必要としているのは、
使命を果たした「公女」の私なの……。

あなただって兵器なんかに生まれてきたくなかったでしょ?

でも、村の大人よりも、お兄ちゃんの方が正しいことしてるって
ぼくには分かってるよ。

そして、あなた自信が誰かの苦しみを軽くできるよう、心がけなさい。

だいじょーぶだいじょーぶ。
自信を持って頑張っていれば、人間、いつか空だって飛べるわ。

剣の重さは、そいつが背負った宿命の重さだ。

本当になすべき事から・・・。そして自分自身から逃げ出そうとしていたのではないか?
お前のしていることは単なる自己の正当化にすぎない。
そのことになぜ気付かない。
「勇気」なき者に破壊の力はふるえよう。
だが、大切なものを守るための剣は、
決してふるうことはできないだろう。

公女としての使命を果たす? 立派だわ。
でも、本当は誰かに心配してもらいたかっただけ。

誰からも受け入れられない、お前こそが「よそ者」。
「よそ者」のお前が何のために戦う・・・。

あたしはお金が欲しいだけなの。
シンプルで後腐れのない取り引きだと思うんだけどなあ。

あの頃の私達が「勇気」と「無謀」を取り違えてなければ、
こんなことにはならなかったのかもしれません。
大切なものを守るための力を、大切なものを失ってから気付くとは、
皮肉なものです。

本当に守りたいもののために・・・。
今の自分を越えるためにふるう力こそ、「勇気」といえるのではないでしょうか?

壊れた街も、壊れてたアームも直せばいいんですよ。
いつまでもクヨクヨしてられません。

こんな世の中だからこそ、お金が全てなのよ。
ねえ、あなたもそう思うでしょう?

人間の歴史は争いの歴史って聞いたぞ。
強い奴が弱い奴を従えて何が悪い!
お前達だって争うための力を持っているじゃないか!
お前達のいうことはキレイごとだっ!!

剣は敵を切るために、
槍は敵を突くために造られる。
優しさは、この世界にとって貴重なものだ。
だけど、こんな世界ゆえに
ハンパな優しさは甘えになりかねないんだ。

このまま眠っていて……。
貴方を戦う機械にしたくないの。
平和が来るまで眠っていて……。
でも、私の声だけでなく、
小さく息吹く生命の声も聞こえるなら、
戦火の向こうに悲しむ人々が見えるのなら、
その時は……。
貴方の意志で目覚めて……。

いいえ、違います。
このコは兵器なんかじゃありません。
自分の意志で戦うことを決意した私達の仲間です。

あたしはね、パパがキライ。
大キライなの。
優しさとか思いやりとか、
今の世の中で何の役にも立たないのよ。
なのに心ばっかりあったかくさせる。
期待だけさせといて、
あとでシビアな現実が待ってることを忘れさせるなんて、
残酷じゃない。

なんでもいいからさ、
世界のため、だなんて優しいことだけは
言わないでちょうだい。
誰のためでもないことに優しさを向けられるなんて、
そんなのイヤだよ。
優しさは自分にとって本当に大事なものだけに向けてよ。
じゃないと……、
なんだかあたしミジメじゃない。
義理とか勢いで命助けられたなんてさ。

約束してよロディ……。
ファルガイアを守るのは、
ファルガイアが大好きだからって……。
大好きなもののためだから、
いっしょうけんめいに頑張れるんだって……。

争うことと戦うことは、同じではないことです。
手にした力と目先の欲におぼれ、無意味な破壊に終始するのが、
人間の背負った業、すなわち争いなのです。
対して、
大切なものを守るために力を振るうこと、
強く生きることこそ、戦う心なのです。

優しかった人や、いい子達が最初に死んで行く世界……。
こんな世界を守る価値なんて本当にあるの!?

どうしてもあらがえない運命などありはしないのです。
だからこそいっしょうけんめいになれるのです。
がんばれるのです。

痛みを知る者は誰かに対して、思いやりを持てるはずだ……。

誰だって自分が「よそ者」になんかなりたくない……。
そうだろう?

どうして、いつもいつも、
私は大切なものの力になれないのッ!!

かけがえのない仲間だから
みんながいっしょうけんめいになれる。
心の底から本当に大切に想えるのね。

使命とか運命とか、そんなことのためにいっしょうけんめいになれるほど、
人間は安っぽくないのよ。

再び、あの砂の海に花が咲くよう、
たったひとりで
つぐないを続けていたのだ。

奇跡は自分の手で起こしてこそ、その価値があります。
それはぜったいに、ぜったいです。

異界からの客人よ。
このエルゥ界にて何を望む……。
「力」か……。
それもよかろう。
だが、「力」の向こうに何を望む……。




XENOGEARS

神は外に求めるものじゃなくて
内に信じるものなのだから




WILD ARMS 2nd IGNITION

大好きな人と
遠くはなれてしまうのがこんなに悲しいのなら
もう、誰も好きにならないって決めたの
ねぇ?
シオンは遠くに行ったりしないよね?
約束してよ。でないと……。
わたしは一生
誰も好きになれないよ。

わたしもお姉ちゃんみたいになるんだ。
誰かを笑顔にさせる
おまじないを見つけるんだ。

元気を出してやれば、なんだってできるよ。 魔法みたいに。


 まだまだ心に残っているものはありますが、何しろ正確に覚えていないもので(笑)。もう一度ゲームをやって、それらの再確認を行いと思っています。これらの文章に関するご意見、ご感想、反論などはおおいに歓迎いたします。また、このゲームに限らず、心に残っている台詞などがありましたら、教えていただければ幸いです。

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