第8日目
9月17日(金)晴れ(東京:雨)
朝、8時起床。
この1週間で、朝8時に起きるのがすっかりクセになってしまった。
久しぶりにベッドで寝たら、ものすごい寝グセだ。
ダラダラと温泉に行き、ひとっ風呂浴びると、
部屋に戻って荷物の整理。
あーあ、帰るのめんどくせえなあ。
永住しちゃいたいなあ。
さ、荷物もまとめちゃったし、朝メシ食いにいこ。
しっかし、どーしてこう、旅館のメシはまずいかね。
ここの旅館みたいに、朝も夜もバイキング形式だと、
大量生産を優先しちゃってるから、
味なんざ二の次なんだろうな。
次回の「修行の旅」からは、旅館泊まるのやめちゃおうかな。
・・・とかなんとかいいながら、
結構な量、食べちゃったんですけどね。
ヤバい、ヤバい。
満腹で食えるのは今日まで。
東京に戻ったら、またダイエットだ。
結構、体重戻っちゃったからなあ。
また、がんばんないと。
朝9時、チェックアウト。
車に戻って、千歳空港に向かう。
レンタカーを返却するのが午後1時の予定。
ま、ゆっくり行っても、間に合いますな。
洞爺湖から千歳へむかう間も、
なるべくなるべく、今まで通ったことの無い国道を選んで走る。
カーナビが、
「なんで、てめー、そっち行くんだよ!」
・・・と、警告を発するが、そんなのおかまいなし。
今回、初めて、カーナビのついた車を借りたのだが、
いや、非常に便利。
道の選択をカーナビにまかせっきりにしちゃうと、
今、自分がどの辺りを走ってるのか・・・っていうのが、
頭の中から消えちゃう時があるので、
それがちょっとネックだが、
一般の人には、そんなの、あまり、関係ないしねぇ・・・。
カーナビがあって、何よりも便利だったのが山道。
「美幌峠」なんかは、けっこう「霧」が発生していて、
見とおしが悪いことこの上ない。
ボクが走った時も、視界30メートル、なんて世界。
霧で、最早、何も見えないに等しい。
モノが見えた瞬間に、行動を起こしていかないと、
間に合わないのねん。
(じゃあ、ゆっくり走ればいいじゃん>俺)
この先の道が左に曲がってるか右に曲がってるか、全く分からない中、
後ろの地元の車はあおってくるし、
もー、大変!!
でも、カーナビがあれば大丈夫。
モニターで、道の曲がり具合をあらかじめ知っておけば、
百戦、危うからず。
昔、「よろしくメカドック」というマンガに、
「夢幻」というメーカーが作った近未来チックな車が登場したが、
この車には、「フォーキャストモニター」ってのがついていて、
これは、視界がゼロであっても、車が前方の状況を感知して、
それをモニターに映し出し、ドライバーに伝えるっていうシステムだったのね。
今から、15年くらい前のマンガだったけど、
ついに、技術がそれに追いついてしまった。
午後0時に、千歳着。
なんか、このまま車を返しちゃうのももったいなくて、
千歳郊外の牧場に車をとめて、
「HBCラジオ」聞きながら、1時間ばかり昼寝。
最後の極楽気分を味わう。

千歳の牧場。馬と牛と鹿とキタキツネは、
はじめは感動するがそのうち空気と同じ存在になる。
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午後1時、車を返却。
1週間での総走行距離、3250キロ。
これだけずっと一緒に居ると、愛着がわきますな。
「できることなら、月着陸船は持ちかえって、裏庭に置いておきたかった。」
(by フレッドヘイズ/APOLO13)
清算後、レンタカー会社のバスで千歳空港に。
空港に入ったところで、荷物をコインロッカーに入れ、
お土産屋さん巡り。
あー、もうすぐ北海道ともお別れだ。
飛行機のチェックインも済ませ、搭乗待ち。
なんか、この夏いろいろあったけど・・・、
〆めで、北海道に来られて本当に良かった。
今年、北海道は、ロゴとキャッチコピーを一新。
知ってますか?
かつて「でっかいどお、北海道」が有名なキャッチコピーだったが、
今や、そんな悠長なことを言ってられないのが北海道の現状。
バブルがはじけ、拓銀がつぶれて以来、
低迷を続ける北海道の経済状態。
そんな中、今年、新たに決まったキャッチコピーは、
「試される大地。」
この言葉を胸に、この1週間、がんばって参りました。
そして、ボクの修行の旅は、
高校2年生の時のJRのキャッチコピーを心に刻んで、
続いていくのでございます。
「旅追う人、夢追う人。」
午後3時半、飛行機の車輪が、滑走路を離れる瞬間、ふと思った。
「今度ここに戻るのはいつなのだろうか」・・・・と。
(by ジム・ラベル/APOLO13)
BGM C.I.〜
♪あーあー、あああああーあ。ああーあああああー / さだまさし
BGM 〜 F.O.
終わり
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