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<序章 星の屑>
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♪レッドレッドレッド、少年レ〜ッド♪
「ふわわわ〜。あ〜、ねみ〜。」
夏の土曜日の昼下がり。
スタジオのスピーカーからは、
セガサターン用のゲーム「サクラ大戦2」の中に登場する、
「少年レッド」のテーマが流れてます。
今日のこれまでのスケジュールは、
朝3時に起きて、
5時にニッポン放送に出社、
7時から11時まで「土曜だ!いい朝、小朝クン」の生放送。
それが終わってから、SMAPの中居クンの番組をダビング。
・・・・・。
起きてからすでに12時間が経とうとしてます。
ようやくこの日の最後のお仕事、
「サクラ大戦2・お台場放送局」のダビングに着手したところであります。
1日中スタジオにこもってると全く感じないけど、
おそらく外は、30度近い気温になっていることでしょう。
そして、このお台場は「バカップル」でごったがえしているに違いありません。
いやいや、蒸し風呂状態だなや。
いいやね〜。若者は。
・・・でもさ。
邪魔だから来んなよ。台場に。
・・・え?
ひがみ?
やっかみ?
ほっとけっちゅうの。
ここは仕事場なんだっちゅうの。
外の暑さに反比例して、オイラのココロは冷めまくり。
ブリザードが吹き荒れちゃってます。
松任谷由実もビックリです。
何でこんなになっちゃったかな〜。
そう、あの日・・・、
1998年3月27日金曜日。
「スーパーアニメガヒットTOP10」最終夜。
あの翌日からボクの生活はガラッと変わってしまいました。
「アニメガ」「MAICO」という2本柱の番組を失い、
そしてまた、
ADになって以来9年間守り続けた、
オールナイトニッポン・月曜1部のADの座を、後輩に譲ってしまったのです。
ボクの中にあった、プライドというか、アイデンティティーというか、
そんなモノをいっぺんに失くしてしまった春でした。
・・・って、オイ!
そんな大げさなことじゃないだろ!
幸いなことに、
前述の「土曜だ!いい朝、小朝クン」や「サクラ大戦2」などの、
この年の春から始まった新番組のお仕事をいただき、
食うには困らなかったのですが、
ココロにぽっかりと空いた穴は大きくなるばかり。
ああ、この空虚を誰か埋めてクレヨンしんちゃん。
お姉さん、タマネギ食べれる?
ほらギャグも空回り。
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「はあ〜。」
「小林ぃ、ちょっと来い。コノヤロウ。」
「は、はーい。」
気合いの入らない春を越え、
覇気のない夏が過ぎ、
絶望と悲しみの秋の声を聞く頃、
ニッポン放送制作部副部長の高橋良一班長、
通称・クリマン(くり・まんたろう)さんが、
腑抜けのボクに声をおかけ遊ばしになられました。
クリマンさんは、ニッポン放送純正社員であるにも関わらず、
フリーディレクターという名の、我々「傭兵」どもの面倒をよく見て下さいます。
ま、「エリア88(作:新谷かおる)」の総司令、
サキ・ヴァシュタールといったところでしょうか。
はい、ここ、笑うとこですよ。
「何でございましょう。」
「おまえ、秋からいそがしいのか?コノヤロウ。」
「いや、特に変わりは無いと思いますが。」
「また、アニメの番組が始まんだけどよ。バカヤロウ。」
「はあ。」
「おまえ、それ既にやることになってるから。コノヤロウ。」
「はあ?」
「やれよ。バカヤロウ。」
「はあ。」
「おまえ以外にアニメ分かるヤツいねえんだよ。コノヤロウ。」
クリマンさんは、どういうワケか、
語尾に「バカヤロウ」か「コノヤロウ」を付けないと喋れないため、
口が悪いのが玉にキズですが、
ま、その方が親しみやすかったりするわけであり。
「あの・・・それ・・・放送時間は?」
「夜9時00分〜9時30分だよ。バカ。」
「ほっほー。」
「月曜日から木曜日の帯だってよ。コノヤロウ。」
「ええっ?」
「毎日、生放送なんだとよ。バカヤロウ。」
「な、なんですと?生?毎日?たかが30分のために?何で?」
「俺が知るか!バカヤロウ!」
「またまたぁ。」
「編成が決めたんだ!コノヤロウ!!」
ニッポン放送が、10月からのナイターオフに、
アニメ系ラジオ番組を放送するという噂は既に聞いていました。
メインパーソナリティは、間違いなく、荘口アナだ・・・と。
そして、その番組のアシスタントには、
麻績村まゆ子、丹下桜、桑島法子、松澤由美、
緒方恵美、横山智佐、そして、岩男潤子あたりが有力ではないか・・・と。
クリマンさんの話を聞いて、この噂がにわかに現実のモノとなったのです。
「おまえ、全曜日、AD。」
「ええ?! そんなのムチャですよぉ。」
「他にやれるヤツがいねぇんだよ。コノヤロウ。」
「・・・。」
「やんないの?」
「・・・。」
「やんないンならいいよ。おまえにもう仕事やらないから。」
「ちょ、ちょっと待って下さいよ。」
「やるか?」
「・・・2曜日。」
「あ?」
「2曜日で、カンベンして下さいよぉ。」
「全部やるんだよ!バカヤロウ!」
「無理ですよぉ。そんなの。」
「しょうがねえなあ。」
「・・・。」
「・・・なんだよ。」
「1つ、条件出してもいいですか?」
「なんだよ。」
「・・・。」
「早く言えよ。コノヤロウ。」
「ひと枠、ボクにディレクターやらせて下さい。」
「ああ?」
「4曜日のうちの、どっか1つ、ボクがディレクターやっちゃ、ダメですか?」
「やれ。やれ。好きにしろ。」
「マジっすか? やってもいいんスね?」
「他に誰がやるんだよ。やれよ。バカヤロウ。」
「ははあ。ありがとうございます!」
ちゃ〜んす(死語)。
久しぶりにニッポン放送でディレクターできそうだよん。
なんたって、副部長がやってもいいって言ってるモン。
がっはっはっは。
もしかすると、岩男潤子・荘口彰久の「アニメガコンビ」を担当できるかも知れなひ。
こーんな面白そうな話、ないじゃん!
再びジオンの理想を掲げるために、
星の屑成就のために、
ソロモンよ、私は帰って来た!
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<第1章 再会>
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・・・とはいえ、1998年秋において、岩男・荘口コンビの番組は、
「スーパーアニメガヒットTOP10」のあとに作られた、
「スーパーアニガメシアター」が存在しており、
その担当ディレクターである曽我部さんが、新アニメ番組に参加することは、
おそらく必至であると思われ。
そうなると、岩男・荘口コンビの面倒は、曽我部さんが見るのが妥当であり。
ボクがディレクターになれる可能性はかなり低いわけで。
母さん、低確率です。
あ、いかん。
また「純」のしゃべり方になってた。
こりゃ、根回しするしかないわな。
月曜から木曜に放送するという、その新番組のチーフディレクターは、
技術部から制作部に5年ぶりに戻ってきた伊藤了子さん。
さ、根回し。根回し。
「ども。」
「なぁ〜にぃ〜?」
「あのー、秋から始まる新アニメ番組についてですがー。」
「あ〜、よろしくね〜ん。」
「はあ。」
「私ぃ、アニメとかゲームのこと全然分からないのぉ〜。」
「はあ。」
「ジュンに期待してるからぁ〜。」
「ええ。それはまあ。」
「でぇ?」
「えー、その新アニメ番組でディレクターなんてやらせていただけないかな・・・と。」
「もちろんそのつもりよぉ。」
「は?」
「何曜日がご希望ぉ?」
「えー、できれば、岩男さんの日を。」
「岩男さんの日ね。」
「はあ。」
「え〜とぉ、曽我部君も新番組に参加することになりそうだからぁ・・・。」
「そうっすよね。今、番組やってらっしゃるんですもんね。」
「う〜ん。ご希望に添えるかどうか分からないけどぉ・・・。」
「そうっすよね。そうっすよね。はっはっはっは。」
うーむ、そうか・・・。
やはり、曽我部さんは、新番組に参加するようです。
岩男・荘口コンビのこと気に入ってるみたいだし、
そう簡単には手放さないだろうな。
あー、どうしよー。
ディレクター、やりたいな・・・。
そうこうしているうちに、9月下旬。
新アニメ番組の名前は、
「アニガメパラダイス」
・・・と命名されたのでございます。
何のことはない、「スーパーアニメガヒットTOP10」の前身の番組、
「オールナイトニッポン・アニメガパラダイス」の名前をもじっただけです。
番組名のバリエーションが、ホントに少ない放送局ですこと。
ま、それはいいとして。
その「アニガメ」の発表会が、
有楽町のニッポン放送分室3階の「銀河スタジオ」で行われました。
メイン・パーソナリティは、ニッポン放送・荘口彰久アナ。
月曜日アシスタント、桑島法子さん。
火曜日アシスタント、麻績村まゆ子さん。
水曜日アシスタント、松澤由美さん。
そして木曜日アシスタント、岩男潤子さん。
ラインナップは以上のように決定。
残念ながら、この日、
伊藤チーフDもボクも、別の仕事が入っていて、
この会場に行くことができなかったため、
会場を仕切っていたのは、曽我部ディレクターでした。
・・・曽我部さん、
やる気まんまん。
♪文化放送、文化放送、JOQR
おいおい、それは、吉田照美と小俣雅子だろ。
どーしよ、どーしよ。
このままでは、岩男・荘口コンビは、曽我部さんのものになってしまうー!
だが、しかし。
古人曰く。
あんずるよりうむがやすし。
字がよくわかんねぇ。
どーいうわけか、突如、
曽我部ディレクターが「アニガメ」からはずれてしまいました。
その原因は諸説ありまして・・・、
◎他の仕事が忙しくなったから(曽我部多忙説)
◎伊藤了子チーフと仲違いしたから(JOLF内乱説)
◎記者会見ではしゃぎすぎたから(大はしゃぎ説)
◎それでも地球は動いているから(地動説)
◎ザクとは違うから(グフ説)
そこは、ま、ホレ、なんて言うんですか?
歴史の波間に巻き込まれ、今となってはもう定かではない、
・・・っつーことで?
ていうか、大人の事情?
・・・みたいな?
ま、なんにせよ、これで大喜びなのが、
何を隠そうこのボクであり。
はっはっはっは。
古人曰く。
かほうはねてまて。
字がよくわかんねぇ。
はっはっはっは。
荘口・岩男コンビのディレクター、当確。
・
アニガメ木曜日ディレクターの座の「当確」が出た直後、
ボクは、車に積んであるトランクを掘り出したのでございます。
あ、ボクの車には、
「アンドロイドアナ・MAICO」の完パケテープやら、
「福山雅治のオールナイトニッポン」のギタースタンドやら、
「デーモン小暮のオールナイトニッポン」の素材テープやらが、
ぎっちりと詰め込まれていまして。
その様は、ゴミ清掃車を思わせるものがありまして。
つーか、散らかりまくりです。
そのゴミの山の奥深く、半年前終了した、
「スーパーアニメガヒットTOP10」の際に使用していた、
オープンテープが入っているトランクも積まれていたのでした。
アニメガの終了とともに封印されたこのトランクには、
オープニングテーマの「ミッドナイト・ウォリアーズ」のテープや、
メガメガオープニングクイズで使用していたBGM、
岩男さんの各種CD、
悪男づん子の「青春花吹雪の唄」のテープなどが入ってるわけです。
あ、悪男づん子が歌ってる「府中しぐれ」なんかも入ってたな・・・。
ま、そんな想い出をたぐり寄せつつ、
額に汗を流しながら、トランクを掘り起こします。
えーと、どの辺に埋めたかな?
ここでもない、ここでもない・・・と。
もはや気分は「さよなら銀河鉄道999」の冒頭、
戦士の銃や銀河鉄道のパスが入ったトランクを掘り起こす星野鉄郎です。
知ってる人だけ笑って下さい。
ワシらの息子が行くと言ってるんだ。
行かせてやろうじゃないか。
「あ、あった。あった。」
MAICOのテープが入った紙袋の脇から、
アニメガのトランクが顔を覗かせていました。
「よいしょっと・・・。」
ガラガラ、ガッシャン!
後先を考えずに、爆音とともに、トランクを引っぱり出すことに無事成功。
カチャッ。
心地よい響きとともにトランクのロックがはずれる・・・、
と、ハードボイルドの映画のようでかっこいいんですが、
現実はそんなに甘いモンじゃありません。
ギチチチチ。
おいおい、半年もほったらかしといたから、ロックが錆びちゃってるよ。
どーすんだよ。
中身取り出せないじゃん。
まいったね。
ドライバーでこじ開けちゃうと、あとが困るしなー。
四苦八苦の末、トランクのロックをなんとか解除し、その中から、
各種音源が録音されたMOディスクと、
ジングル(CMの前とか後に流れてるヤツね)のテープ、
外人ナレーター・アイク・ネルソンさんの「ナンバー1」「ナンバー2」・・・、
と、叫んでいるカウントダウンの声のテープ、
そして「悪男づん子」の次回予告のBGMテープを取り出したのです。
他にもアニメガ時代の音源を使いたかったのですが、
今度始まるのはあくまでも「新番組」。
アニメガの香りを残しつつ、新素材を作らなくちゃいけません。
そんなわけで、アニメガ時代の音源を使うのは極力抑え、
必要最低限のモノのみに絞りました。
さ、明日はアニガメの第1回目のスタッフ会議だ。
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翌日。ニッポン放送22階第6会議室。
チーフディレクターの伊藤了子さんが、新番組に関する資料を配ります。
ざっと目を通すアニガメスタッフ。
「えー、今、配ったのが、各曜日の企画案です。」
「ふむふむ・・って、ちょっと!」
「何?」
「月曜日、アニメ情報なんすね?」
「そう。」
「火曜日、ゲーム情報。」
「そう。」
「水曜日、アニガメヒットソングのカウントダウン。」
「そうよ。」
「そこまではいいですよ。問題は木曜日。」
「そうね。」
「そうね・・・・って。何スか・・・これ?」
「やってちょうだい。」
「声優オーディションに、ラジオドラマに・・・バンダイ新製品情報?」
「そうよ。」
「あのー、これ30分番組ですよね?」
「そうよ。」
「あー、良かった。もしかして60分番組かと思っちゃった。」
「はっはっはっは。」
「はっはっはっは。」
「はっはっはっは。」
「はっはっはっは・・・って、ちっとも良かないんですよ。」
「なにが?」
「なにが・・・って、メチャメチャ大変じゃないですか!」
「そうね。」
「30分番組でこんなにいっぱいの企画できませんよ!」
「やんなさいよ。それがディレクターの腕の見せ所でしょ?」
「そんな、そんな・・・。」
「これがスポンサーの『バンダイ』さんの要請なの!」
「ムチャですよ。」
「世の中、お金を持ってる人が強いんです!」
「がんばって、やりまーす。」
さあ、大変だ。
30分で3つの企画?
「それから、各曜日、ヒットリクエストのコーナーを作ってもらいます。」
「なんすか? それ。」
「ニッポン放送では年末に『アニメ紅白』というイベントを企画しています。」
「あ、その話は聞いたことあります。」
「それに出場してもらう人の曲を紹介していくコーナーを作りたい・・・と。」
「アニガメ・・・ヒットリクエスト・・・ですか?」
「そうです。このリクエストを集計したのが水曜日のランキングです。」
「あ、なるほど。」
「他の曜日は、ヒットリクエストのコーナーで、毎日1曲紹介ね。」
「・・・・。」
気が遠くなった。
また企画が1個増えた。
「では、各曜日固有の企画は?」
「月曜日は、法子ちゃんに叱ってもらいたい人からFAX受け付けたり・・・。」
「火曜日は『教えておーみー』・・・かな?」
「水曜日は、由美ちゃんのファンクラブ通信。」
「木曜日は?」
とぎれかけた意識をなんとか結んで、ボクが考えた企画を発表。
「木曜日は、アニメガ時代の『悪男づん子』を復活させます。」
「おお!」
「名付けて、『悪男づん子の人生相談』!!」
「おおおおお!」
「ニヤ。」
「おまえ、まだ企画増やすか!」
「あっ!」
おめでとー。
また1個、企画が増えました。
だああああああああああああああ。
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「了子さん、了子さん。」
「何?」
「こないだの会議で言ってた、木曜日に流す『ラジオドラマ』ってなんスか?」
「ああ、『サイバスター』って知ってる?」
「『サイバスター』・・・??」
「バンダイの『なんとか対戦』に登場するロボットらしいんだけど・・・。」
「おお、『スーパーロボット対戦』に出てくるオリジナルメカだ。」
「ああ、それそれ。で、それが今度の春からアニメ化になるらしくて。」
「へえ。」
「その前あおりで、ラジオドラマを作って欲しいと。」
「へえ。」
「なんか、ドラマはバンダイが作って、持ってくるらしいわよ。」
「じゃ、ボクは、それ流せばいいんですね。」
「そーゆーことね。」
イヤな予感たっぷり。
えてしてこんな時の予感は的中します。
・・・それからしばらくして。
「なんかねー、ラジオドラマ、バンダイが作るワケじゃないみたい。」
「は?」
「ドラマの『セリフ録り』は私たちがしなきゃいけないんだって。」
「は?」
「台本はあるから、それを基に『セリフ録り』をやって欲しいって。」
「ほー。」
「録音したセリフをバンダイに渡すと、ダビングしてドラマに仕上げてくれるらしいのよ。」
「へー。」
この辺で腹をくくってれば良かったんですが、
くくってしまったのは、タカの方で。
ま、大丈夫だろう・・・と。
「ごめーん。台本もないらしいわ。」
「はあ?」
「台本も私たちが作らなくちゃいけないらしいのよ。」
「どーすんですか? 放送、来週からですよ?」
「取り敢えず、ドラマが始まるのは、11月からでいいわ。」
「・・・とはいえ、10月中には、録音を始めないと。」
「そーなのよねー。」
「台本のプロットぐらいはあるんですよね?」
「それが、なーいのーよねー。」
「げ。」
「しかも、『サイバスター』の世界観は変えずに、オリジナルの台本を作ってくれ、と。」
「はあ? 約束が違うじゃないっすかぁ。」
「どうしよっか☆」
いよいよやばくなってきました。
一刻も早く逃げ出したい気分ですが、最早、後戻りはできない・・・と。
了子さんが頼み込んで、
近澤さんというライターの方が、
なんとか、脚本を書いて下さることになりました。
「で、出演者の方々は?」
「なんか、バンダイグループの声優学校の生徒さん達だって。」
「ほー。プロの声優さんは?」
「予算がないから、無し。」
「・・・・。」
「あ、待って。講師の白石冬美さんがナレーションで来てくれるって。」
おいおい。
すごいんだか、すごくないんだか、分からないドラマなんですけど。
力の入れ具合がどこにあるのか分からなくなってきちゃいました。
ま、いっか。
予算も人手もないのよね・・・・。
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そんなこんなで、なんとか漕ぎつけた、
アニガメパラダイス・木曜日・放送初日。
1998年10月08日。
「おはようございまーす。」
「うぃーっす。」
「おひさしぶりです。」
「ははは。ホント、久しぶり。」
集合時間の夕方7時。
集合場所は・・・あの時と同じようにニッポン放送23階ロビー。
荘口さんが、土井さんが、そして、岩男潤子さんが集まってくる。
新メンバーのミキサー・若林くんと、ADの清水ユキコちゃんも合流。
さあ、新たな戦いの場所へ、いざ行かん!
あの時あそこに置き忘れたモノを拾いに行こうじゃないかっ!!!
・・・が。
1998年10月8日。
横浜ベイスターズ38年ぶりの優勝。
ニッポン放送の優勝特番は深夜におよぶ。
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