射はうつな!!


注射嫌いの深層心理に迫る!!
痛いからうたないんじゃないよ。


はじめに

世の中に注射嫌いっているよね。
痛いからうたないと思ってるでしょ。
それは間違い。子供は別だけど大人の注射嫌いにはわけがある。
エイズになるからとかそんなんでもないよ。
ここから先は注射嫌いのショートストーリー。


第1章

達也君は幼稚園の花組だった。
彼にはかかりつけのお医者さんがいて、かぜをひいても腹を壊しても皆この徳光先生に診てもらっていた。
ある時徳光先生が幼稚園に来ていた。
そうか、今日は予防接種の日だった!!
この日は朝から光化学スモッグの注意報が出ていて変な服を着せられていた。
かっぽう着みたいな奴だ。
この服を着てる日は彼の機嫌が悪い。
予防接種の時間になり、皆ホールに呼ばれた。
順番を待つ間、列は注射の話題で一杯だ。
いつも病気がちの健太君は注射なれしているから今日は皆に講義している。
「注射なんて痛くないよ」
僕の番が回ってきた。
いつもの徳光先生が微笑んでいる。
「あら、たっちゃん。お元気?」
「元気じゃないよ。今日は光化学スモックで変な服着せられてるし、外で遊んじゃいけないんだ。」
「あらそう、外で遊べないなんてかわいそうね。」
「それに予防接種で注射をうたれるんだ」
「あらまあ、たっちゃん。注射をうつのは先生よ。いやなの?」
「イヤだよ。注射って痛いんでしょ?」
「あはは、たっちゃん。大丈夫よ痛くないようにうつから。」
「体に針を刺すのに、痛くないなんてあるの?」
「先生は上手だから、針を刺しても痛くないの。蚊にさされたくらいよ。」
後ろの奴がいらいらしている。
「早くしろよ。皆な待ってんだぞ。」
「うるせー。久しぶりに先生に会ったんだから話ぐらいさせろ。」
バシッ!!
「あらまあ、たっちゃん乱暴ね。友達をいじめちゃだめよ。」
「うるせえー。痛くねえならさっさと終わらせろ。」
ぶちゅっ!!
「いてー。痛くねえなんてうそじゃねえか。こんなぶっとい針の蚊がいるか。」
ばしっ!!
「これだから大人は信じられねえ。ケツを洗って出直しな。」


終章

この日以来彼は病院に行っていない。
もちろん、徳光先生にも会っていない。
もう、死んでるかもな。


終わりに

結局痛いからいやなんじゃねえか。
それにしても、光化学スモックって今はないの?
田舎生まれの人は分からないか。


ACK HOME