えびの話
クルマエビ、竹、ブラックタイガー、大正海老、オーストラリアタイガー、ギアナ、メキシコブラウン、
インドホワイト、オーストラリアバナナ、中南米ピンク、モザンブラウン、シンチュウ、アシアカ、フラワー、
マレーシアホワイト、エクアドルホワイト、伊勢蝦、バナメイ、手長エビ、桜エビ、アルゼンチン赤蝦、
ボタンエビ、甘エビ、ブドウエビ、赤蝦、沼エビ、川エビ、アカザエビ、縞エビetc…
現在日本で食べられている蝦の主な種類ですが、聞きなれないというかたもいる事でしょう。
先日バナメイ蝦の養殖場でのウィルス汚染事故により、たくさんの蝦が出荷できなくなり、東南アジアの出荷に頼っていた、
日本をはじめとして、中共、台湾などの消費国はやむなく蝦価格の高騰を迎えることになってしまいました。
しかし、日本では以前から南半球のアルゼンチンからの赤蝦を輸入していたので、蝦消費業者の中には、代替えとして
赤蝦を利用しているところも多いこととおもいます。
ところでこのアルゼンチン赤蝦ですが、ふつうの蝦のように個々に生活するのではなく、小魚のように集団で群れをなして
生活をしているため、漁をするほうにしてみればとても都合がよくて、なんと一度にまとめて漁獲することができます。
つまり、取れるときはまとめて獲れるので、大漁となりその結果価格が驚くほど暴落します。
保護政策がうまくいっていないアルゼンチンでは、高値から暴落を4年ごとの周期で繰り返されるので、現地では
オリンピック蝦などとよばれているのです。
日本でもこの蝦は安く手に入ることがありますが、アルゼンチンでは日本向けと日本以外向けとに種分けされ、日本向けは
鮮度は絶対優先され、サイズを揃えたり、色落ちを除かれたりして非常に吟味されたものが送られてくるシステムになっているのだそうです。
日本では主に生食用として出回っていますが、実はこの蝦は焼き物にもっとも適していて、普段生食を常用としている人には、焼くことを
敬遠されそうですが、じつは焼いた方が美味しいことを知る人が少ないことを、内緒でお伝えします(シ~ッッ!です)
以上の理由で本来クルマエビの献立なのでしたが、今回はアルゼンチンアカ蝦を利用して行いました。