トップゲームカルドセプトセカンドのネット接続その2


その2
ネット対戦用設定の原理と目標





それでは、いよいよ設定の話であるが、その前に、どんな設定をどういう
目的で行うのか、そういうところをはっきりさせておきたいのである。



「ネット対戦」とは、極論すれば、対戦用サーバーとのデータのやり取りで
ある。(そりゃそうだ(笑))
ということは、いかに確実にサーバーとデータをやり取りできるか、そこを
詰めれば、ネット対戦は完全にこなせることになる。

言い換えれば、以下の要素が揃えば、ネット対戦は完璧、ということになる。

(1) サーバーが、ドリキャスに確実にデータを送らなければならない
(2) ドリキャスが、確実にサーバーにデータを送らなければならない


いや、まったくもって超基本的なことなのであるが、これを押さえているのと
いないのとでは、これからの話の理解度が違うのであり、あえて掲載してみた
次第。

また、NECコムスターズルータ、つまりダイヤルアップルータを使っている
以上、次のことも非常に大事である。

(3) ダイヤルアップルータは、外への出入り口はひとつ、中への
  出入り口はたくさん


「ダイヤルアップルータ」というものの役割、つまり「LANのパソコンのうち
どれからでも簡単にインターネットにつなげるようにする」ということを
考えれば、これまた自明の理である。

そして、実はこの事ゆえに、上の(2)、つまりこっちから外への信号は、
間違いなく出て行くのである。
よって、(2)に関してはあまり悩むことは無く、むしろ(1)、つまり外から
こっちへいかに確実に信号を届けるか、ということに主眼を置けばいいことと
なる。

で、実はこの事が、今回ネット対戦の設定をする上で最も重要なことであり、
ここをコントロールすることこそが、今回の設定の勘所なのである。



さて、いよいよ、具体的な話に突入する。

上記の如く、我々がやるべきことは、
「外からのデータが確実にドリキャスに到達できるようにする」
ように設定することである。
そして、そのためには、以下のふたつを設定してやればいいのである。

  • データ側から見た設定
    自分がデータになったような気分で(笑)考えてみると、重要なのは
    「確実にドリキャスに着けるか」である。
    それを確実にするには、「これがドリキャスですよ〜」という
    「目印」をドリキャスに付ければよい。
    ここでは、その「目印」を「プライベートIPアドレス」、すなわち
    「そのLAN内でのそれぞれの機会独自の番号」を割り振ることにより
    実現したい。

  • ルータ側から見た設定
    一方、自分がコムスターズルータになったつもりで考えてみると、
    重要なのは、「ゲームサーバーから来たデータを振り分けて、それは
    確実にドリキャスだけに流す」ことである。
    これを実現するためには、「今流れているデータがゲームサーバー
    から来たものであるか否か」を判別せねばならないわけだが、今回は
    ゲームサーバーからのデータがある特定の「ポート」から来ることを
    利用し、「そのポートから来たものは全てドリキャスに振る」ような
    設定をしてあげることとする。
    コムスターズルータでは、それは「NATe拡張設定」という項目で設定
    することになっているので、そこをいじることになる。



というわけで、次のページから、早速その設定に入っていきたい。



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