ゴミリーと縁日に行く


ゴミリーがうちに遊びに来ていたとき
ちょうど近くの神社(だと思う)で縁日をやっていた

さっそく行ってみる
射的、ダーツ、くじびき、わなげ等の
いい雰囲気の店が出ていた

いろいろ見ていたらダーツのお姉さんに呼び込まれて
ダーツの店に立ち寄る
景品を見たり、説明を聞いたりしているうちに
なにやらゴミリーがやる気になっている

そしてゴミリーは「やります!」と言って財布をとりだした
しかしその2秒後に「金がない!」と空の財布を開いて叫んだのだった

バカ高いガスガンを買うからだ
仕方がないのでぼくが代わりに500円出してあげる

そしてやややる気を失ったゴミリーはまわる円盤に向かって矢を投げた
3本投げて合計10点だった
3点でスーファミがもらえるようなゲームだ
何がもらえるのだろうかとみていると
お姉さんはブーブークッションを手に取った
ゴミリーはきわめて素直にそれを受け取った

実は矢がささらなくても3点なのだ
円盤は3点や4点ばかりで1点や5点は少ない
そして3本投げて15点か3点かでかなりいい景品がもらえるのだ
あとはブーブークッション系の景品である
よくできたゲームである

そのあといま射撃ブームということもあって
ゴミリーは射的に挑戦した

むろんお金を出したのはぼくである

500円出してコルクを5つもらう
試し撃ちをさせてくれというゴミリーの要請により
おじさんは1発だけ試し撃ちをさせてくれた

ゴミリーはライターをねらう
見事にヒット!ライターは倒れた
なんだ簡単だといって余裕の顔のゴミリーをあざ笑うかのように
「下に落ちなきゃだめなんだよ」とおじさんは言う

こんなの落ちるはずがない、落ちないようにできている
もう後戻りはできない
またもだまされてやる気を失ったゴミリーは一応ライターをねらう
やはり落ちない
ねらいをかえて金魚の置物みたいなものをねらう
が、意外にこれが重くてやはり落ちる気配がない
仕方がないので一番軽そうなお菓子をねらって落とした

最後の1発
おじさんは金魚の置物を台の一番端においてくれた
あたれば落ちそうな位置だ
が、プレッシャーに負けたのか
ゴミリーははずしてしまった

そしてゲットした飴をなめつつ縁日をあとにしたのだった



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