マルマン


ゴミリーの家にひさびさに行った

最近あまりまじめにテニスをしていないのにガットがよく切れる
ガットを張るお金と気分がないので
ゴミリーの家に大量にあるラケットのどれかを借りることにした

さてゴミリーが部屋から続々とラケットを出してくる

ヘッドのラケットがまず出てきた
かなりの厚ラケ
しかもガットが細くていまのぼくでは一球で切れそうだ
やや不向きだと思ったのでやめることにした

さて次に出てきたのはなにやらみたことのないメーカーだ

「マルマン」

この場違いな発音
このテニスをなめきった発音

決定だ
いまぼくが求め、かつぼくに適したラケットだ

ただ欲を言えばもっと薄くてフェイスの小さいのがいい
これでもよいが他にもないものか
するとゴミリーがゴミリーのお姉さんの部屋からなにやら持ってきた

「マルマン」

またしてもマルマン
なぜこんなにマルマンなのか

しかしこんどは意外にできのよいラケットだ
これに決定した
もう他の選択肢はいらない

これにオレンジのグリップテープを巻き
さらに趣味の悪いラケットにしたうえで
これでしばらくテニスをすることにした

さてラケットも手にはいり、落ち着いたので勉強をする

宿題をやろうとルーズリーフの袋を手に取る
一枚とりだしてわきに袋を置こうとしたとき
なにやらみたことのある文字が袋に書いてあるのが見えた

マルマンの高級ルーズリーフ
あらゆる罫をラインナップ、マルマンのルーズリーフ
バインダーはぜひ、マルマンのファイルノートを・・・・

最高のメーカーだ
いいプレーができそうだ
これからのぼくのテニスに乞うご期待である

そういえばうちの自転車は
「マルキン」
だったな

ぼくのまわりはこんなのばっかだ

最高だ



もどろうか