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ツルニチニチソウはハンギング などにも用いられます。 |
ツルニチニチソウの花 (=ビンカ・マジョール(Vinca major)) |
Answer
ツルニチニチソウは日のよく当たるところから、半日陰までどこでも育ちやすく、
元気な植物です。ツルもよく伸び、斑入り葉の種類では見た目も美しく、
青葉種とともに、グランドカバープランツとして花壇や道路などに
よく用いられます。また、垂れ下がる性質を利用し、ハンギングバスケットや
コンテナガーデンの寄せ植えなどにも利用されています。春先に青色から
紫色の美しい花を咲かせます。伸びたツルは挿し木にできます。
さて、ご質問の件ですが、元気の悪い理由はいくつか挙げられます。
1.過湿による根腐れが起きたかもしれません。
吊り鉢の場合、下に水受けのお皿が付いているものがあります。
雨に当たったり、水のやりすぎで鉢土が水田状態になり、根が
酸素不足になったのかもしれません。お皿が付いているときは、
水やり後のたまった水は捨ててください。
水やりは、鉢土の表面が乾きかけたときに行ってください。
根腐れで元気がないとき、鉢土が湿っていても、葉がしおれてきます。
この時、あわてて水をやると更に状態は悪化します。
2.小さい鉢の中が根でいっぱいになった。
鉢が小さかったり、土が少なかったりすると、根詰まりになってきて
弱ってきます。
1.の場合も2.の場合も一度植え替えをおすすめします。
土が湿っていても葉がしおれ元気のない時は根腐れで、植え替えの時に、
根を見れば色が悪く、柔らかくなったりしているのでわかります。
腐っている根は除去し、つるがよく伸びていたら、少々、切り戻して、
株をすっきりさせてから植え直してください。
根が全部元気が良さそうでしたら、単純に根詰まりですから、
根をほぐして、一回り大きい鉢に植えるか、半分に株分けしたり
すればよいと思います。根付くまでは明るい日陰において下さい。
3.軟腐病(なんぷびょう)にかかった。
高温時や多湿の時に発生しやすくなります。
株元の茎などが茶色くなって、腐ってきたら、この可能性大です。
細菌性の病気なので、これに効く薬はありません。
被害が広がらないように抜いて焼却してください。
他によく似た症状で、青枯れ病や立枯れ病などもあって、
急に元気がなくなりしおれてきますが、これらも薬は効きにくいので、
清潔な土を用い、風通しの良い環境で育てるようにして、
予防に努めるしか手はありません。
皆さんのアドバイスもよろしく!!