ガーデニングQ&A

324.2002.05.04. 兵庫県 まつもと さん の Question
はじめまして。
シンビジウムの育て方について、教えてください。

   おととしの冬に、いただいたシンビジウムがあるのですが、
昨年、春ごろに新芽は出てきたのですが、昨年の冬は、結局花が咲きませんでした。
初めての花で、育て方もよくわからなかったせいもあって、成長期にこまめに肥料を
やりませんでした。また、新芽も出てきたものは除去せずにすべてそのまま放置して
しまった次第です。今年になってからは、新芽はまったく出ていないみたいです。

 それから、気がかりなことに、株の根元のほうと葉っぱに黒い斑点のようなものが
ついたものもあります。(根元は直径が1.5Cmくらいの斑点で、葉っぱのほうは針で
つついたくらいの大きさの斑点です。)これは、病気にかかってしまっているのでしょうか。

 今年は、花を咲かせたいと思うのですが、この、同じ株で花を咲かせることは
できるのでしょうか。

 もし、花を咲かせることが可能だとしたら、今の鉢に、おととしからの古い株と、
昨年出てきた新しい株が、鉢の片隅にきゅうきゅうになっています。
 やはり、植え替えは必要でしょうか?

 まったくの初心者ですが、よろしければお返事ください。

Answer
シンビジウムは、春に新芽が出てきたとき、複数伸びてくるときが多いです。
これらをそのまま育てていると、栄養分が分散し、それぞれの芽が中途半端な大きさで
終わってしまい、翌年つぼみが着きません。一番元気な芽を1バルブに1本残して
他の芽は折ってしまいます。こうすれば十分な栄養が回り、その芽は大きく育ちます。

新芽が伸び出してから夏頃までは、月に1回の置き肥と月に2回の液肥をやります。
夏の終わりからは肥料はストップします。秋の終わりに以前花が咲いていたときの株と
同じ枚数の葉が今年できていたら、翌年咲く可能性大です。少ないと、不十分な株ですので、
あまり期待できません。普通で長い葉が10枚前後できていたらよいと思います。

生育期は、日当たりの良いところで風通しの良いところの戸外で育てますが、
真夏の強光は葉焼けを起こすので、40−50%遮光します。灌水は、乾きかけたら
十分にやります。真夏は夕方涼しくなってからやります。霜の降りる前にはまた室内に
取り込みます。最低気温は10℃はほしいです。

斑点は、古い葉なら自然と出てきます。また、黄色くなって落葉もします。
新葉に斑点がたくさん出てくると、病気の場合やウイルスにかかっている場合もあります。
ウイルスの場合は、黄色のまだらあるいはかすりが出てきます。これは治りません。

現在、昨年の新芽が幾つか残って大きくなった状態ですので、それぞれの大きさが不十分と思われます。
2年ほど株の大きさが戻るまでは咲く可能性が少ないです。あまりきゅうきゅうでしたら、
植え替えて下さい。根を崩さずに1回り大きい鉢に移す方が、根が弱らず、咲くまでの期間が
短縮できます。株分けすると、回復に時間がかかります。古いバルブは、しっかりしていれば、
まだ養分が残っていて、新芽に回りますから、付けたままにして下さい。また、株分けの際は、
3バルブ以上つけておく方が安全です。1バルブのみにすると回復はなかなかです。

新芽は、今頃伸び出してきますが、寒い部屋にあった場合は、新芽の伸びてくるのが遅れます。
多分、もう少し待てば伸びてくると思います。バルブを触ってみてタマネギのようにしっかり
していたら大丈夫です。スポンジのようになっていたら枯れていますから取り除いて下さい。
ぐにゃっとなれば、腐っている恐れがあります。


皆さんのアドバイスもよろしく!!