![]() |
左右が子株。 |
Answer
レモンの木は株全体を眺めて元気そうでしたら、このまま花を咲かせて下さい。
そして花後、たくさん果実が着きそうでしたら、摘果します。
バランス的に良さそうなのを1−2個残しておきます。
写真の植物ですが、アナナスです。アナナスには種類が多いのではっきりとはわかりませんが、
エクメア・ファスキアタ(=ファッシアータ)と思われます。
アナナス類は、筒状になった中心から花茎を伸ばして美しい花を咲かせますが、
一度しか咲きません。それで、花の後に子株を生じ、数年後にまたそれが開花します。
あまり小さいできたての子株を分けると枯れる恐れがありますが、写真の大きさでしたら
大丈夫です。ただ、気温が低いとやはり枯れてしまう恐れがありますので、春まで
待った方がよいです。5月の連休頃なら安全です。
鉢から抜いた株を手で折ってもよろしいですし、ハサミで切り離しても良いです。
この時、なるべく子株に根が付くように切り離します(親株に近い方で切ります)。
大きい鉢にはすぐに植えず、子株の大きさに見合った鉢に植え、大きくなるに従い、
鉢のサイズを大きくしていきます。最初から大きい鉢に植えると根腐れしやすいです。
用土は、今と同じようなものを用います。切り取ったところは湿った水苔で巻いておいた方が
発根しやすいです。水苔で巻いたまま水はけの良い土に植えます。ぐらつきそうでしたら
支柱を立てます。あとは半日陰で管理します。
冬は5℃以上あれば大丈夫ですが、なるべく写真のように日当たりの良いところに置きます。
夏は葉焼けしますので、半日陰にします。それから、アナナスの特徴ですが、中心の筒状の
所に常に水を溜めて水分を吸収しています。ですから、灌水時にはこの水が新しい水と
入れ替わるように与えます。ただ、寒いときは腐ってきますので、冬などは水を抜いて
おきます。真夏も直射日光で熱くなるとここから腐ってきます。生育期には、薄目の液肥を
水の溜まったところに与えます。
なお、株分けせずに、このまま大株で育てておいて一鉢にたくさん花を咲かすという手も
あります。また、株分け後の親株の方もすぐは枯れませんので、そのまま育ててみて下さい。