![]() |
![]() |
12月22日全体。 | 12月22日一部。 |
![]() |
![]() |
1月13日全体。 | 1月13日一部。 |
【12月初旬】
12月初旬より昨年の8月に植えたシマトネリコの葉が黄
色くなってきました。一部落葉するのかと思いそのままにし
ておきました。
【12月中旬】
その後、さらに状況がひどくなっているので、よく見てみると、
葉の裏側に茶色や黒の斑点がありました。表からもはっき
りみえるものもあります。
本やホームページで調べると、虫が付着したようなので、
バイエル社の「ハイポネックス ハイ!退治(アブラムシ、コ
ナジラミなど 花や緑につく害虫に!)」(成分:イミダクロブ
リド)を12月中旬に散布しました。
【1/12】
さらに1ヶ月たっても、状況がひどくなり、葉が茶色になって
枯れそうになってきているものも増えてきたため、タケダ園芸
の「ガーデンドクター」(成分:ベルメトリン他)を1/12に散
布しました。
【1/18】
さらに調べてみると、お薬には大きく分けて2つあり、
・殺虫剤:虫を殺す
・殺菌剤:細菌、カビ、ウィルスによる葉の変色
があることが分かり、「ガーデンドクター」にも殺菌作用はあ
りますが、専用の殺菌剤を用いることにしました。
また、炭疸病など斑点性病害は夏だけでなく周年で発生
することも分かりました。
そのため、総合殺菌剤「ダコニール」を購入、1リットルほど
1000倍液をたっぷりと噴霧器で散布しました。
【1/25】
さらに病害は進んでいます。
総合殺菌剤「ダコニール」1000倍液に、ストレプトマイシ
ン薬「マイシン」250倍となるよう加えて殺菌効果を高め
ました。
【2/1】
少々ですが、病害は進んでいます。
総合殺菌剤「ダコニール」1000倍、ストレプトマイシン薬
「マイシン」250倍液を散布しました。
【原因と考えられること1】
隣の家のプリペットも葉が茶色くなっており、そうした葉と重
なり合ったところがあるので、病気が移ってしまったのではな
いかと心配です。
【原因と考えられること2】
水はほぼ毎日、最低でも1日おきにたっぷりあげています。
また、防虫で、タケダ園芸の「ガーデンドクター」(成分:ベル
メトリン他)を8月、10月に噴霧器で散布しましたが、さす
がに寒い時期には虫はでないだろうと、その後撒いてはい
ませんでした。
【お伺いしたいこと】
@今後の薬剤散布
ストレプトマイシン薬「マイシン」は耐性菌が発生するので、
効果・効能の違うものと併用した方がよいとあります。
マンネブダイセン液や、ベンレート水和剤、あるいは、2月
の寒い時期ですので、高濃度の石灰硫黄合剤に変えた
方がよいでしょうか?
A壊死した茶褐色の葉について
取り除いてしまった方がよいでしょうか?
ただし、ほとんどの葉に斑点がついてしまっており、緑色の
ものも半分くらいはありますが、茶色のものを取り去ると
かなり葉がなくなってしまいます。
Bいつごろ、元の青々とした元気な姿にもどるでしょうか?
やはり、何年もかかるでしょうか?
それとも回復の見込みはないのでしょうか?
常緑とはいえ、春になれば新芽は出てくるでしょうか?
大切に育てているつもりですので、何卒、よろしくお願いし
ます。
木もカゼじゃないですけど、病気になってしまうんですね。
となりの家のシマトネリコは青々しているのととても寂しい
です。
やはり、予防や初期対応が肝腎なのですね。
Answer
シマトネリコですが、常緑か落葉かどちらなのか、今までに何回か質問があったときに
調べたのですが、落葉と書いてある方が多いでした。今回もう一度、あちこち見ましたら、
半落葉というのもありました。私の感じとしては、寒い地方では冬に落葉し、ある程度の
温度以上なら、古い順から落葉していく(このとき新しいものは緑で残っています=いつ
でも葉は付いている状態)と思います。
それで、お住まいが大阪の堺市とありますから、戸外でも大丈夫な地域と思います。
ただ、霜にあたりますと、やはり寒さでやられるときが多いので、また、今年は寒い方
なので、12月に色が黄色くなってきたのは、単純に寒さのせいかもしれません。
12月の中旬の虫は今ではどうですか?それらしきものはいますか?いるようでしたら、
スミチオンなどの殺虫剤、もしハダニがいそうなら殺ダニ剤を追加、カイガラムシがいそうなら
カルホスなどをを追加します。あと、病気の方でしたら、ダコニールも一緒に撒かれたら
よいです。
今年になっての病害の進行ですが、写真で見ますと、少し薬害のような気もします。
寒い時期でもありますし、木もいくらかは弱っていると思いますので、あまり短期間に
薬散を何回もするとかえってよくないです。
原因ですが、2つ目の灌水が気になります。普通、庭に樹木を植えた場合、最初は水を
やりますが、あとは自然にまかせ、それほどやる必要はなくなってきます。日照りが続いた
場合などは灌水しますが、たいていは雨で十分です。シマトネリコは、水はけの良いところを
好みますので、過湿になると弱ってきます。
薬剤散布については、耐性ができる場合、アブラムシやハダニなどもそうですが、何種類かを
交互に使用する方がよいです。ただ、先程も書きましたが、短期間のたびたびの薬散はあまり
よくはありませんので、薬散はしばらくやめて、さらに、灌水を控えて(冬場はそれほど木も
水を必要としません)、様子を見る方が安全と思います。
枯れた葉については、元へは戻りませんから、見苦しいようでしたら、気になるところは
切ってしまいます。どちらにしろ、その内、自然と落葉してしまいます。幹や枝がしっかり
していれば、葉が全くなくなっても、春になったら新芽が出てきます。
1番の原因は、灌水による過湿と思いますので、乾かし気味に管理して下さい。薬散もやめて、
新葉が展開したころに、少し薄目の殺虫剤と殺菌剤とを予防のために散布して下さい。
シマトネリコの質問が他にもあります。参考にして下さい。
NO.452、
NO.388、
NO.384、
NO.264、
NO.103