聖徳大王神鐘(エミレーの鐘)飛天レリーフ

<聖徳大王神鐘(エミレーの鐘)飛天レリーフ拓本:韓国国立慶州博物館蔵・国宝>
最初、拓本1室にあるように左向きの飛天拓本(右図)を持っていましたが
(大学の先生に以前もらったものです)、オークションで右向きが出ていたので、
両方ある方がよいと思い購入しました。いずれ、本物の鐘を見に行きたいです。

先生にもらった拓本についていた韓国国立慶州博物館の説明文は下記の通りです。

聖徳大王神鐘(エミレーの鐘)

 新羅第35代の景徳王は,父王である聖徳王の偉業を崇めたてまつるために,
銅12万斤をつぎ込んでこの大鐘を鋳造しようとしたが,その志を成しとげないままに
崩御された。その後,太子の恵恭王が父王の遺志を受けついで,同王7年(A・D・771)
にこの鐘を完成したが,聖徳王の偉業を讃えて聖徳大王神鐘と名づけられた。
エミーレ鐘とも呼ばれるこの鐘は,もともと奉徳寺に奉懸されていたが,水害で廃寺に
なってから後,鳳凰台の横に鐘閣を建てて保存されていたものを,西暦1915年
鐘閣とともにここに移された。

 鐘の形態は,口縁が八稜形で,鐘の上部には雄健な姿の龍頭と音管がある。鐘身に
は唐草文をめぐらした肩帯と口帯があり,4個の乳郭内にはそれぞれ9個の蓮華文を
配している。そして,宝相華文で表わした2個の撞座がある。陽刻された銘文を間に
おいて,左右にある天人豫は,雲に乗り蓮座の上に坐って,美しい天衣をひるがえし,
香炉を捧げている。

 山のように高くそびえて巨大であるが,調和と均衡を失うことなく,繊麗な文様,
天人像の秀でた彫刻の技巧,さらに,鐘身のやわらかく美しい曲線などは,他のどこ
にも見いだすことができない。鐘声もまたかぎりなく澄み,雄渾ではてしない余韻
は,音管を流れていつまでも波長をなしている。

高さ=3.75m 口径・・2.27m 円周7.09m 厚さ=0.24m


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