ばっくなんばぁ>2001年1月掲載分
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     ちょいクラ通信<2001.01.28>

<先週仕入れてきた演奏会情報>
 すみません、今週は諸事情によりまして、この欄はお休みさせていただきます。ご容赦くださいませ。

<先週の新聞の記事から>
●1月21日(日)の産経新聞神戸版に、神戸市在住のピアニスト・天宮遥さんのミニコンサートの記事が載っていました。先の20日(土)に、神戸市立なぎさ小学校で、同校の児童やその父母らを招いての演奏会を開かれたそうです。天宮さんご自身、同校のあるHAT神戸に住んでいらっしゃっていて、その復興のメモリアル行事の一つとして、ボランティアで今回の催しをされたそうで、さすがだと思いました。私も、別の機会ですが、彼女の演奏を聴いたことはありますが、映画音楽等を中心に、なかなか心温まる音楽をつくられるのが印象的なんですね。そして、ピアニストであるだけに留まらず、AM・KOBEのDJもされるなど、多彩に活動をしていらっしゃる方だけに、今後への期待も膨らみます。今後も注目していきたいと思います。

●1月22日(月)の産経新聞の「地球楽信」は、バイエルン放送交響楽団の次期音楽監督にマリス・ヤンソンス氏が決定したという内容の記事でした。既に持っているピッツバーグ交響楽団とオスロ・フィルとの兼任になるのだそうで、ますます活動の場が広がるようですね。非常に人間味の溢れる演奏を聴かせてくれるヤンソンスさんだけに、その活躍には、今後も期待してしまいますね。

●1月23日(火)の産経新聞夕刊、「Old new」の欄で、尺八奏者の石川利光さんのことが大きく取り上げられていました。サラリーマン生活を10年ほどされてから、その道に本格的に入ってきた(邦楽そのものへは大学時代から傾倒していたそうですが)という、ちょっと変わった(?)経歴をお持ちの方ですが、関西では珍しい、プロの尺八奏者です。今後も素敵な演奏を聴かせてくれることでしょう。

●1月23日(火)の産経新聞夕刊に、ミュージカル「ライオンキング」が千秋楽を迎えたという記事が載っていました。21か月間に渡ってのロングランだったそうで、関西でのロングランの新記録を達成したのだそうです。いつか見に行きたいと思いながら、結局行けずじまいに終わってしまったのは、ちょっと残念な気もしますが、今度始まる「キャッツ」には、何とかして見に行きたいと思います。

●1月23日(火)の産経新聞夕刊に、来月に来日するロンドン交響楽団の記事が載っていました。ロストロポーヴィチ指揮で、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲とチャイコフスキーの5番というプログラム。私はちょっと行けませんが、なかなか楽しみな演奏会ですね…

●1月24日(水)の産経新聞に、今年のウィーン・フィルのニューイヤーコンサートのCDについての記事が載っていました。既に店頭にも並んでいるこのCD、わずか2週間で早くも発売されるようになったわけですが、メーカーにしてみれば、もうこれが限界の早さなのだそうです。そう言えば、昔のニューイヤーコンサートのCDは、3月くらいになってようやくに出てくるもの、という感じだったと思うのですが、技術というものは、そこまで早くさせることに成功しているわけなのですね。そう思うと、何か、すごい!と思ってしまいます。で、このCD、私も買ってみますかねぇ…

●1月24日(水)の産経新聞夕刊に、津軽三味線の木下伸市さんの記事が載っていました。3月16日に、尺八の土井啓輔さんと、神戸を中心に活動している和太鼓松村組と合同のセッションを組むコンサートをされるそうです。津軽三味線と言うと、最近では吉田兄弟が有名ですが、木下さんも、和歌山の出身でありながら、津軽三味線の第一人者という地位を築いているような方ですね。伝統を大事にしながらも、即興性の魅力を表現していきたいという、彼の言葉には、おぉ、と感心してしまいます。そして、彼のような演奏家が増えれば、邦楽も決して廃れることはないのであろうということを思うのでした…

●1月24日(水)の毎日新聞に、ソウル女子大副教授の成恵卿さんの記事が載っていました。16年間、日本に在住されて、その間、能の世界に魅了され、能の研究をされた方なのだそうです。その言葉に曰く、「能は西洋演劇に影響を与え、能の影響を受けた西洋演劇は、逆に能に刺激を与えた。そうしたキャッチボールを通じて、文化ははぐくまれていくのです」なのだそうです。そして、このことは能に限ったことではなく、文化全体についても言えることなのでしょう。また、日本が国際化を語る時、この文化の交流というものを考えないと、真の意味での国際化というものは達成できないのでは、そんなことも考えさせられるのでした…

●1月24日(水)のNHKニュース速報によると、この日、日本フィルハーモニー交響楽団が、そのリハーサルを一般に公開したのだそうです。オケのリハーサルの公開など、例えば松本でのサイトウキネンフェスティバルでも行われてはいるかと思うのですが、やはり、珍しいものなのでしょうか。でも、日フィルさんは、市民レベルでの音楽活動を展開されているオーケストラですから、とても意義のあることなのだと思います。やはり、音楽ができあがる過程を広く知らせるということも、音楽を広めていくための一手段なのでしょう。同じように、全国のオーケストラで、そういうことが行われるといいのに、と思ってしまいます…

●1月25日(木)の産経新聞夕刊の「なにわコラム」に、ヴァイオリンの梁美紗さんのことが書かれていました。昨年のメニューイン国際ヴァイオリン・コンクールのジュニア部門で優勝された方ですが、現在13歳。この3月の18日(誕生日の2日後なんだそうです)に、待望のデビューリサイタルを、イシハラホールで開かれるのだそうです。同様にして、このイシハラホールから巣立っていったヴァイオリニストと言えば、神尾真由子さんも然り、ということだそうですが、ほんと、優秀なヴァイオリニストを、大阪の街は産み出しているのですね。彼女の今後の活躍に期待するのと同時に、同じように有能な演奏家が数多く、育って羽ばたいていくことを祈りたいとも思います。

●1月26日(金)の産経新聞夕刊の「メディア倶楽部」に、ヴァイオリンの木嶋真優さんのリサイタルの紹介記事が載っていました。木嶋さんは、上記の梁美紗さんと同様、今年14歳という若手のヴァイオリニスト。昨年には、ヴィエニアフスキ国際ヴァイオリン・コンクールの17歳以下の部門で、1位なしの2位入賞という成績をおさめられ、まさに伸びゆく才能、といったところですね。2月7日のリサイタル(フェニックスホール)でも、きっと若々しくて伸びやかな音楽を聴かせてくれることでしょう。

<ひとりごと>
◆この2月下旬から、3月にかけて、神戸市内では、「KOBE2001 青少年音楽祭」なるものが催されます。オーケストラや合唱、吹奏楽にジャズや邦楽等々、学生達の音楽団体が登場して、その腕を披露してくれるというものです。9月まで行われる「KOBE2001 ひと・まち・みらい」(神戸21世紀・復興記念事業)の一環として行われるもので、入場料も無料となっているのが嬉しいですね。若者達にとっては、演奏の場が増えるということで、大変かもしれませんが、それだけ自分達の演奏を披露する機会が増えるということで、有意義なものであるはず。ぜひとも頑張ってほしいと思います。また、同時に、同様の主旨の催しは、別に今年のイベント期間中だからというだけでなく、来年以降も経常的に行っていくことはできないのか?などということを考えてしまいます…

◆何か、妙に時間がなくて、今回は演奏会情報はお休みです。読んでくださる皆さん、何とぞ、ご了承くださいませ。

              
     ちょいクラ通信<2001.01.21>

<更新情報>
”らいぶらりぃ”に次の演奏会の報告をアップしました。
 →・フジ子・ヘミング ピアノリサイタル

<先週仕入れてきた演奏会情報>
●第4回松方ホール音楽賞受賞式記念コンサート
(2001年2月3日(土)15時開演/神戸新聞松方ホール)

●フォークロアの万華鏡
(2001年2月16日(金)19時開演/伊丹アイフォニックホール)

●あなたに贈るコンサート
(2001年2月25日(日)14時開演/すずらんホール)

●ハイドン オラトリオ「四季」
(2001年3月11日(日)13時30分開演/芦屋ルナ・ホール)

●JRデュオ デビューリサイタル
(2001年3月31日(土)16時開演/神戸新聞松方ホール)

<先週の新聞の記事から>
●1月15日(月)の産経新聞の「地球楽信」に、前週に既に報じられていました、エッシェンバッハさんがフィラデルフィア管の音楽監督になられることになった、ということが掲載されていました。もともとはピアニストとして人気を集めていた彼ですが、次第に指揮活動も始め、あれよあれよという間に、PMFにも登場されたりするなど、その活躍の場を広げてこられて、そして、今回のフィラデルフィア管です。還暦を迎えられたとのことですが、ますます盛んなようで、今後も楽しみですね。

●1月15日(月)の産経新聞神戸版に、神戸教員合唱団の定期演奏会の模様が記事になっていました。この14日に行われたようで、その収益は震災遺児の施設「レインボーハウス」に寄付されるのだとか。学校の先生方の合唱団だけに、そうした活動はまさに注目に値しますね。今後の活動にも期待したいと思います。

●1月16日(火)の産経新聞夕刊に、津軽三味線の吉田兄弟のことが載っていました。現代の感覚にあふれた演奏で、人気急上昇中の彼等が、何と、来月の12日に新神戸オリエンタル劇場に登場、なのだそうです。邦楽、或いは民謡といったジャンルの音楽がとかく軽視されがちな現代ですが、そんな中、こうやっ頑張っている方達を見ると、何かほっとすると同時に、応援もしたくなりますね。ライブが盛り上がりますよう、祈りたいと思います。

●1月18日(木)の産経新聞夕刊に、タンゴ歌手のロベルト・杉浦さんのことが載っていました。10年来の知り合いである、バンドネオンの小松亮太さんと、来月の12日、シアター・ドラマシティに登場されるのだそうです。お2人とも、幼いころよりタンゴに親しみ、そして、本場のアルゼンチンで修行をされてきたということですから、その演奏はまさに本場そのものなのでしょう。素晴らしい演奏が期待できそうですね。楽しみです。

<ひとりごと>
◆”だいありぃ”でも書いているのですが、MacのOSを入れ替えました。そして、この原稿を書いたりするのに使用しているエディタ(JEDIT)もアップグレードしてみました。が、そのせいかどうか分からないのですが、妙に動作が遅くて、ちょっとストレスになってしまっています。そんなこんなで、ちょっと書く量が減ってしまっています。仕入れてきた演奏会の情報はもっと多いのに… (と、とりあえず、今回の分量が少ないことの言い訳をしておきます。^^;)

◆来週は大阪シンフォニカーの名曲コンサートを聴きに行く予定です。シンフォニカーを聴くのもごっつい久しぶりなので、楽しみです。

◆うぅ、今週も、ニューヨーク旅行日記をアップすることができませんでした…(来週にはできるかどうか…?)

              
     ちょいクラ通信<2001.01.14>

<先週仕入れてきた演奏会情報>
●サロメ
(2001年1月29日(月)18時30分開演/新神戸オリエンタル劇場)

●神戸バッハ・カンタータ・アンサンブル第20回演奏会
(2001年2月3日(土)18時開演/神戸文化ホール・中ホール)

●芦屋交響楽団第54回定期演奏会
(2001年2月17日(土)19時開演/シンフォニーホール)

●TANGO ESSENCE
(2001年3月3日(土)18時30分開演/アルカイックホール)

●大阪シンフォニカー第73回定期演奏会
(2001年3月7日(水)19時開演/シンフォニーホール)

●午後の汀II
(2001年3月10日(土)18時30分開演/アルカイックホール)

●デュオ・ハヤシ リサイタル
(2001年3月11日(日)16時開演/神戸朝日ホール)

●神戸市混声合唱団 春の定期演奏会
(2001年3月18日(日)15時開演/神戸文化ホール・中ホール)

●マルク・ラフォレ ピアノリサイタル
(2001年4月14日(土)16時開演/神戸新聞松方ホール)

<先週の新聞の記事から>
●1月8日(月)の産経新聞の「地球楽信」に、今年のウィーン・フィルのニューイヤーコンサートのことが載っていました。今年の指揮は、アーノンクールさん。、ラデツキー行進曲を新旧それぞれのヴァージョンで聴かせるなど、なかなか盛り上がった演奏会だったようですね。このような記事を読むと、NHKでの中継を見ることができなかったのが、ちょっと悔やまれてしまいます…(ニューヨークでも中継はしていたのかもしれませんけど…)

●1月9日(火)の朝日新聞の記事によると、各地の文化会館を有効に活かすために、文化庁がソフト面の地域文化振興に乗り出すことを決定したのだそうです。今頃になって、と言うか、ようやくに、実現した、という感じですね。ま、方向としては決して悪くはないことだと思いますので、後は、一過性のものでなく、ずっと継続的に行われていくようになってほしいものと思います。期待しましょう。

●1月11日(木)のスポニチ芸能ニュースによると、フィラデルフィア管弦楽団の音楽監督に、あのクリストフ・エッシェンバッハさんが就任されたそうです。サヴァリッシュさんの後を受けての就任、何だか、とっても期待してしまいますね。

●1月11日(木)の産経新聞夕刊の記事によると、野村万蔵家が、この21日に湊川神社での定例公演で、100年以上も上演されていなかった「湊川詣」をオリジナルとして復曲し、「湊川」と名付けて上演するのだそうです。まさに、楠正成公を祀る湊川神社にふさわしい演目ですね。粗筋だけしか残っていなかったところから、台本を書き上げていくのには、相当のご苦労もあったのものと思いますが、素敵な公演になることを期待したいと思います。

●1月11日(木)の産経新聞夕刊の「なにわコラム」に、朝比奈隆さんに関することが書かれていました。昨年末には、NHKのBSで、ベートーヴェン・チクルスの公演模様が集中的に放送されたそうで、また、朝比奈さんご自身の著による「この響きの中に〜私の音楽・酒・人生」も発売されるなど、新世紀を迎えるにあたっても、巨匠はさらなる道を歩もうとされているようだ、とのことです。が、まさにその通りでしょう。今年に入っても、ニューイヤーコンサートもありますし、大フィルの定期でもブルックナーを取り上げ、さらに、シンフォニーホールではブルックナー・チクルスにも取り組まれるという、まさにお年を感じさせないパワーがみなぎっているかのようです。今年も私達の前に、その素晴らしい演奏を聴かせてくれることを期待したいと思います。

●1月11日(木)の産経新聞夕刊の記事によると、大阪・日本橋の国立文楽劇場が、この1月の公演から、1幕を1,000円〜1,500円の低料金で見ることのできる「幕見席」を設けることにしたのだそうです。文楽にも、気楽に足を運んでもらおうという計らいなのだとか。また、歌舞伎を上演する大阪松竹座では、既に昨年から「幕見席」を設けているし、能楽の観世流の山中貴博さんは、この春に1,000円で鑑賞してもらう公演を予定しているのだとか。文楽・歌舞伎・能楽といった、日本の古典芸能の世界にも、いわゆる価格破壊の波が押し寄せてきた、というようなことを記事では言うていますが、これは別に今に始まったことではないでしょう。神戸でだって、既に震災の前後から、低価格で能楽を鑑賞してもらおうという試みは行われていますし、それも人気を呼んでいるというのも周知のことであります。それに、これは、価格破壊の波が押し寄せてきたというのではなくて、そうでもしないと、古典芸能が今後に生き残っていけない、ということの表れなのではないでしょうか。クラシック音楽の世界だって、井上道義さんによる60分コンサートを始め、低料金でより多くの人に親しんでもらおうという試みは数多くなされています。それは、そうした音楽とか芸能とかいう世界の有り様が時代と共に変わってきており、消費者(?)のニーズに合った体系を再構築していかないと、その世界が廃れてしまう、という危機感から起こってくるものなのではないでしょうか。多くの人に見てもらうことこそが、芸能の世界にとっては何よりも大事なはず。そうした努力をすることは、むしろ当然のことであり、その帰結として、より多くの人が、古典芸能に親しみを持ち、鑑賞してくれることになれば、この上ないことなのではないでしょうか。文化が根付くというのは、まさにこういうことを言うのでしょうね。

●1月12日(金)の毎日新聞によると、あの「音楽之友社」の経営状態が悪化し、社内は大揺れしているのだとか。ヤマハの傘下に入ることも考えているとか伝えられており、一体、どうなるの?という感じです。「音楽之友社」なんて、音楽の世界では一つの立派なブランドみたいなもの。それがなくなってしまうのは、何ともしのびないものがありますし、何とか頑張って再建して欲しいと思うのは私だけではないでしょう、きっと。しっかりと見守っていきたいと思います。

●1月13日(土)の産経新聞に、14日に行われた「阪神淡路大震災1・17コンサート」の記事が載っていました。今回の演奏会には、初めて、震災の遺族の方達を会場に招待されたのだそうです。それまでは、会場の都合でなかなか招待できなかったものが、震災後6年を経て、ようやく、実現できたということなのですね。曲目はヴェルディの「レクイエム」。震災を体験してきた人達だからこそ、遺族の方を前にして、鎮魂歌を、熱い想いで演奏することができるというものでしょう。感動的な演奏会だったのでしょうね…

<ひとりごと>
◆2001年最初の(国内での)演奏会は、14日のフジ子・ヘミングさんのピアノリサイタルでした。噂どおりの、彼女の独自の世界に浸ることのできた演奏会でした。詳細のレポートについては、来週にアップする予定です。

◆毎年書いている、「○○○○年を振り返って」の記事ですが、2000年の分については、現在、作成中です。今しばらくお待ちくださいませ。m(__)m

◆さて、今年はどこまで演奏会に行けますことやら。目標はとりあえずは年間20回、ですかね…(^^;

              
     ちょいクラ通信<2001.01.08>

<更新情報>
”らいぶらりぃ”に次の演奏会の報告をアップしました。
 →・ミュージカル/アイーダ
  ・New Year's Eve Gala Performance
    〜The Merry Widow
  ・America's New Year Concert〜Salute to Vienna

<先週仕入れてきた演奏会情報>
 …と行きたいところなのですが、すみません、今回はこの欄はお休みさせていただきます。あしからずご了承くださいませ。m(__)m

<年末・年始の新聞の記事から>
●12月25日(月)の産経新聞の「地球楽信」に、この夏のザルツブルク音楽祭のスケジュールが載っていました。1992年からずっと総監督を務めてきたジェラール・モルティエさんにとっても最後の音楽祭となるそうで、その総仕上げの意欲が見られるようです。J.シュトラウスの「こうもり」やヴェルディの「ファルスタッフ」、モーツァルトの「フィガロの結婚」など、オペラのプレミエ公演は6本。それにヴェルディの「ドン・カルロ」とモーツァルトの「コジ・ファン・トゥッテ」の再演もあるという、実に多彩な演目が並んでいます。今年もまた、ザルツブルクが燃えそうですね。

●12月26日(火)の産経新聞夕刊に、フラメンコ・ダンサーのマリア・パヘスさんの記事が載っていました。あの「リバーダンス」のフラメンコ部門の振付けを担当し、自らも出演したという、世界的なフラメンコ・ダンサーなのですね。そんな彼女が、この3月に大阪にやってきます。自身の率いるダンスカンパニーである「マリア・パヘス舞踏団」を引き連れて、「ラ・ティラーナ」を披露するそうです。どんな公演になるか、楽しみですね。

●12月27日(水)の産経新聞に、姫神さんが新作をリリースしたという記事が載っていました。20周年のアルバム「千年回廊」がそれです。エジプトやイスラエル等を取材しての作品ということで、「神々の大地にふさわしいもの」に仕上がっているようです。メロディーを美しく引き出し、全体にゆったりとした印象の曲…、私も今度、機会があったら聴いてみようと思います。

●12月28日(木)の産経新聞夕刊の「関西オペラ講釈」は、関西がどれだけ、オペラを上演するのに適した土地であるかというような話題です。日本で初めて建てられたクラシック専用のホールはシンフォニーホールであるのだし、また、日本で最初にできたオペラハウスは、ザ・カレッジ・オペラハウスであり、また、日本で初めて市長自らが”オペラのメッカ”を表明したのが、尼崎市であった… など、関西には、オペラを上演し、また育んでいくのにふさわしい土壌が既にできあがっている、と言うてもいいのはないか、と思わせるような内容でした。それ以外でも、加古川シティオペラや堺シティオペラ、さらにびわ湖ホールの公演など、地元密着型のカンパニーが次から次へと誕生しており、より一層、関西でのオペラの活動が盛り上がっていくことを期待したいところです。

●12月28日(木)の産経新聞夕刊の「なにわコラム」は、2000年の東京国際音楽コンクールの指揮の部門で優勝した下野竜也さんの話題でした。かつては大阪フィルの指揮の研究員として研鑽と磨いていたという彼、コンクールに出るにあたっては、大フィルのメンバー全員のカンパで燕尾服一式と贈られたと言いますから、何ともいい話じゃないですか。「古巣の”後押し”で優勝」したようなものですね。今後の活躍を期待したいと思います。

●12月31日(日)の朝日新聞の「天声人語」に、朝比奈隆さんのことが書かれていました。年末29日の「第九」公演で、これで合計250回目の「第九」なんだそうです。いやはや、何ともお元気なことです。「一日でも長く生きて、一回でも多く舞台に立ちたい」という、朝比奈さんの言葉を受けて、「きのうに続く今日を泰然と生き、今日に続く明日を、悠然と生きていく。そういうことだろう。人生の達人の、素直で力まない生き方だ」と書かれていましたが、まさに、そうなのでしょうね。見習いたいものです。

●1月1日(月)の産経新聞の特集面で、今年のクラシック音楽のトピックスが紹介されていました。いろいろとあるのですが、何と言うても、今年は”ヴェルディ・イヤー”です。ヴェルディ以外の作品も含めて、オペラ公演に熱が入るような予感がしますね。ポーランド国立歌劇場に始まって、プラハ国立劇場、メトロポリタンとフェニーチェ歌劇場、チェコ国立ブルノ歌劇場等々、様々な外来の劇場が来日してきます。今からとても楽しみですね。

●1月1日(月)の産経新聞の特集面に、神戸出身の指揮者、山本郁夫さんのことが載っていました。この4月に、神戸と横浜で行われる「復興記念コンサート」の総合プロデューサーをされているのですね。震災当時は東京にいらっしゃったそうですが、その後、復興支援のためのコンサートを自ら企画され、自らの手で作り上げていらっしゃったという経歴をお持ちの方です。震災から6年目、新しい世紀を迎えて、今度のコンサートにも熱が入ることでしょう。素晴らしいものになることをお祈りしたいと思います。

●1月5日(金)の共同通信ニュースによると、同日夜、阪神淡路大震災から6周年を前に、三枝成彰さんらが参加して、「心に歌声を2001ニューイヤーコンサート」というコンサートが開かれたそうです。1998年から行われており、今年で4回目、無事に盛会に終わったようで何よりでした。そして、今年もまた、この季節がやってきたのだな、ということを改めて実感するのでした。

●1月7日(日)の共同通信ニュースに、街頭でクラシック音楽を流したら、犯罪の発生率が半減した、という記事が載っていました。所は、アメリカのカリフォルニア州バレーオ市。「犯罪多発地区のバス停にスピーカーを設置し、午前八時から午後 八時までベートーベンの「運命」やチャイコフスキーの「白鳥の湖」を流した結果、付近の犯罪発生率は約五○%も減った」のだそうです。いやぁ、クラシック音楽は癒しの音楽などとよく言われますが、こんなにも顕著な例もあるものなんですねぇ。

●1月7日(日)の共同通信ニュースに、慶応義塾ワグネル・ソサィエティーの創立100周年の記念演奏会のことが載っていました。1902年の第1回公演で演奏された曲はいずれも楽譜や録音が残っていないのだそうで、それを、現存する文献や管弦楽の編成などを基に編曲しての披露だったそうです。それにしても、さすがワグネルですね。歴史が長いのだなということを実感しました。

●1月7日(日)のスポニチ芸能ニュースによると、タレントの茂森あゆみさんが、日本TVの深夜の音楽番組「深夜の音楽会」の司会をすることになったそうです。う〜む、これは楽しみですねぇ。(^^;

<ひとりごと>
◆というわけで、無事に(?)年末年始のニューヨークから帰ってきて、ぼちぼちと社会復帰してきています。”らいぶらりぃ”の方で、ニューヨークで見ました3つの公演についてのレポートをアップさせていただいておりますので、よろしかったら、 ご覧くださいませ。また、”だいありぃ”の方でも土産話など、気ままに書いてますので、こちらもどうぞ。

◆それにしましても、ニューヨークは素晴らしかったです。日本の都市と違って、文化というものがまさに生活の中に溶け込んでいる感じなんですね。帰ってきてまだ間もないのですが、でも、…また行きたい、と思ってしまうのでした…(^^;

◆ちなみに、今回の旅行ではあまり大きな買い物はしませんでした。(もっとも、メトロポリタン・オペラハウスのチケット代が高かった、ということはあるのですが…)そんな中、日本の店(少なくとも神戸や大阪の辺りの)では見かけないようなCDを何枚か、GETしてきました。次のとおりです。

・カレヴィ・アホ/Black Birds(ALBA/ABCD104)
・アッレ・メリカント/ピアノ協奏曲第2番&3番(ONDINE/ODE915-2)
・ラウタヴァーラ/混声合唱のための宗教作品集(ONDINE/ODE935-2)
・ラウタヴァーラ/混声合唱のための作品集(ONDINE/ODE851-2)
・From The Heart of Finland(ONDINE/ODE892-2)
・Romantic finnish Piano Music(BIS/BIS-CD-198)

 …フィンランドものばっかりで、一体、どこへ旅行してきたんだ?って感じですが(^^;、ま、ニューヨークでも、これらのフィンランドからの輸入版がこれだけ多く入ってきているということで、さすが、ニューヨークだと思ってしまうのでした。これら以外にもクラミやマデトーヤ、パルムグレン、メラルティン等々、実に数多くの作曲家のCDが並んでいて、ほんと、目移りしそうでした。(^^;

◆そんなこんなのニューヨーク旅行日記は、再来週くらいまでにはアップしたいと考えております。お楽しみに。

◆海外に行っていたせいか、何故か、あまり新年だぁ、という実感がなかなかわかないのですが、それでも、新年なのですね。遅ればせながら、どうぞ、今年もよろしくお願いいたします。>皆々さま