![]() | ばっくなんばぁ>2001年3月掲載分 | ![]() | |
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<更新情報>
・この欄に書いている内容のバックナンバーをまとめてみました。とりあえず、今年になってからの分だけですが、近いうちに、昨年からの分もまとめたいと思います。
→ ばっくなんばぁ<先週仕入れてきた演奏会情報>
●女声合唱団セシリア第22回定期演奏会
(2001年4月7日(土)17時30分開演/神戸朝日ホール)●神戸マリンバソサエティ40周年記念 マリンバ・打・フェスタ
(2001年4月29日(日)13時30分開演/神戸朝日ホール)●オペラハウス管弦楽団第26回定期演奏会
(2001年5月24日(木)19時開演/ザ・カレッジ・オペラハウス)●日本テレマン協会第148回教会音楽シリーズ
(2001年6月10日(日)14時30分開演/夙川カトリック教会聖堂)●ウィーン・フィルハーモニア・ピアノトリオ
(2001年6月14日(木)19時開演/ザ・カレッジ・オペラハウス)●児玉桃ピアノリサイタル
(2001年6月23日(土)14時開演/同志社女子大学頌啓館ホール)<先週の新聞の記事から>
●3月19日(月)の産経新聞「地球楽信」に、浜松での国際ピアノアカデミーが閉幕したという記事が載っていました。世界中から、多くの参加者が集まり、中村紘子さんを始めとする講師陣の猛特訓を受けたとのことです。こうした日本発のアカデミーが世界のピアノ界を担っていくことにもなるでかに、このアカデミーに寄せる期待というものも大きいのでしょう。まずは成功に終わり、よかったことと思います。でも、それ以上に意義があるというのは、このアカデミーを、浜松市がしっかりとバックアップしていること。”音楽の街づくり”をしている浜松市ならではのことだとも思いますし、それも、単に援助するだけでなく、しっかりと市民レベルにまでその還元をしていく、例えば、市民対象にも無料の公開レッスンをするなどして、多くの市民にもこのアカデミーの雰囲気を味わってもらい、糧にしてもらう、ということをしているのが、さすがだと思うのです。浜松からも、いつか世界に羽ばたくピアニストが誕生することを期待したいと思います。●3月22日(木)の産経新聞夕刊の「こんなこと・あんなこと」という記事で、エーユーの経理部長の古藤邦夫さんが紹介されていました。このコラム、いろんな企業人の方を紹介しながら、その仕事以外でのご活躍ぶりを紹介していくというものなのですが、古藤さんの場合は、合唱。「市民合唱団コールライゼ」というところで熱心に歌っていらっしゃるということで、読みながら、いいなぁ、と思ってしまいます。私も何か… してみようかな。
●3月22日(木)の産経新聞夕刊の「なにわコラム」で、今月末から公演が始まる、オペらくご「こしあん取って!」が紹介されていました。響敏也さんと桂小米朝さんのお2人の企画から始まった、この関西ならではのおぺらくご、とっても楽しそうですね。大阪では4月7日に、近鉄劇場で上演されますが、この日は、びわ湖ホールでは、小澤征爾さんの音楽塾「コジ・ファン・トゥッテ」があるのですね。まさに真っ向から勝負を挑んでいるかのようで、いいですね。
●3月24日(土)の毎日新聞ニュースによると、作曲家の池辺晋一郎さんが、東京オペラシティ音楽監督に就任されるそうですね。オペラシティと言えば、日本が世界に誇る武満徹。その武満とも親しかったという池辺さんが音楽監督に就任されるということは、おそらく、武満さんも天国で喜んでいらっしゃることかと思います。それにしても、ますます忙しくなられそうですね。N響アワーでの、あの名駄洒落(?)もいつまでも聞かせていただきたいので、お体だけは大切にしていただきたいと思います。
<ひとりごと>
◆年度末ということもあり、忙しい毎日が続いています。行きたいと思う演奏会もあくさんあるのですが、なかなか… でも、ちょっとは落ち着く(?)であろう5月には、たくさん行く予定をしています。(あくまでも予定。)でも、その前に、来週はまた、フジ子・ヘミングさんを聴いてきます。楽しみ楽しみ。
<更新情報>
・”らいぶらりぃ”に次の演奏会の報告をアップしました。
→・神戸市混声合唱団 春の定期演奏会<先週仕入れてきた演奏会情報>
●小西潤子ソプラノリサイタル
(2001年4月26日(木)19時開演/神戸新聞松方ホール)●大阪フィルハーモニー交響楽団第348回定期演奏会
(2001年5月10日(木)19時開演/フェスティバルホール)●レーナ・マリア ゴスペルコンサート
(2001年5月11日(金)18時30分開演/神戸国際会館こくさいホール)●大阪コレギウム・ムジクム 神戸公演Vol.1
(2001年5月13日(日)14時開演/神戸朝日ホール)● 第10回アルカディア特別演奏会
(2001年5月19日(土)18時30分開演/神戸新聞松方ホール)●中村紘子ピアノ・リサイタル
(2001年6月21日(木)19時開演/シンフォニーホール)●ダンシング・タンゴ・アルゼンチーノ
(2001年7月7日(土)18時30分開演/神戸文化ホール・大ホール)●神戸市混声合唱団 秋の定期演奏会
(2001年9月2日(日)14時開演/神戸文化ホール・中ホール)<先週の新聞の記事から>
●3月12日(月)のスポニチ芸能ニュースで、諏訪内晶子さんの新譜、メンデルスゾーンとチャイコフスキーのコンチェルトを収めたアルバムが紹介されていました。「ここ数年、諏訪内には自信に裏打ちされた精神的ゆとりが感じられ、それが演奏にも反映。サウンドに深みが増し、表現の幅が広がったことで、クラシックのビギナーにも強く訴えかける熱演となっていることが特筆される。」と書かれていましたが、まさにその通り。多くの人に聴いてもらいたいものですね。●3月12日(月)の共同通信ニュースに、アメリカのグラミー賞で最優秀ニューエージアルバム賞を受賞した喜多郎さんの帰国記者会見のことが書かれていました。「「これからも、ふんわりふんわりと音楽を考えていければいい」と気負いはない」のだそうで、今後もきれいな音楽で私達を楽しませてくれることでしょう。ますます期待、ですね。
●3月13日(火)の毎日新聞ニュースによると、広島県福山市で、子ども向けのミニサイズ琴「新福山箏(こと)」を開発されたのだそうです。従来の福山琴より約40センチほど短い139センチというサイズで、来年度から、中学校で始まる和楽器を使った音楽の授業で、全国の中学生に使ってもらうのが狙いなんだそうです。これで、目論みどおり、日本の伝統的な音楽がもっと広く知られるようになるといいですね。
●3月13日(火)の共同通信ニュースによると、来年の4月、サッカー・ワールドカップに合わせて、朝鮮半島の古典文学を基にした高木東六さんが書いたオペラ「春香(しゅんこう)」が、実に54年ぶりにW杯決勝開催地の横浜市で上演されることになったのだそうです。この作品は、1948年の東京で初演された後、半島の南北分断などの政治的背景もあり、なかなか再演されずに、「幻のオペラ」と言われていたものなのだそうです。今回の上演では出演者・スタッフとも日韓それぞれの国から参加するということで、W杯同様、共同上演になるというわけです。スポーツの祭典に合わせて、このような文化的なイベントが盛大に行われるのは大いに結構なことだと思うのです。スポーツ交流のみでなく、さらに文化交流までして、そうして両国の国民レベルでの交流が成るというものでありましょう。成功することを祈りたいと思います。
●3月13日(火)の産経新聞で、梯剛之さんコンサートが紹介されていました。4月13日のシンフォニーホールで行われるものです。(詳しくは、このHP内の”かれんだぁ”も見てください。)今回の演奏会、実は「林原=梯剛之小児ガン基金」の創設に伴うチャリティコンサートだったのですね。そして、この演奏会に、中・高校生100人を招待するのだそうです。林原共済会の方でその募集を行っているようで、この演奏会を通じて、若い世代にも音楽の魅力と、梯剛之さんが障害を克服して活動する姿を紹介し、小児ガンなどの後遺障害への理解と励ましを求めようというのが、その主旨なのだそうです。詳しくは、林原共済会(086-224-4311)まで。
●3月13日(火)の毎日新聞ニュースに、日銀福島支店長の安永隆則さんのことが紹介されていました。今年行われる福島国際音楽祭を企画したのが、この安永さんなのですね。子供の頃からのクラシックファンが高じてのことのようですが、いやはや、すごいものです。招くメンバーを見ると、「▽6月5・6日仲道郁代(ピアノ)▽21日ベルリン・フィル八重奏団▽23・24日戸田弥生(バイオリン)▽27日ゲヴァントハウスバッハ管弦楽団▽7月10日モスクワ放送交響楽団」という充実ぶり。街の経営者たちにも支援の輪が広がっているようで、まさに街ぐるみの音楽祭になることが期待されます。素晴らしいものになることを祈りたいと思います。
●3月14日(水)の産経新聞で、震災による被害から復興を成し遂げ、自主レーベルを立ち上げるなど、新たな挑戦に臨んでいる、神戸老舗のライブハウス、「チキンジョジ」さんが紹介されていました。神戸だけでなく、全国的にもよく知られた(と思う)神戸随一のライブハウスですね。ここが、「神戸からいいミュージシャンを生み出す」ことを目的として、自主レーベルの「チキンジョージレコーズ」を立ち上げ、オリジナルのCDを製作したというのです。既に昨年に20周年を迎えたとのことで、ますます盛んにその活動を展開していこうという姿勢には、拍手を送りたいですね。神戸発のアーティストが全国に羽ばたいていくことを望んでやみません。
●3月16日(金)の産経新聞夕刊に、「ナニワは文化不毛?」というタイトルの記事がありました。大阪府の話ですが、お笑い文化は盛んではあるのだけれども、人口10万人あたりの美術館・博物館が全国44位という、お寒い状況にあるというのが、大阪の実態なのだそうです。もちろん、府も、黙っているわけではなく、「大阪府文化問題懇話会」を組織して、その文化戦略を練っていこうとしているのだそうです。が、そのメンバーについても、かつて昭和50年代に作られた旧懇話会の時のメンバーとくらべると、なかなか、それに見合うだけの人がいないとかで、人選も進んでいないのだとか。20年の間に、人材までもが払底してしまったのだろうか、というのが、記事の内容でした。ちょっとショックな内容で、大阪がそんなんだったら、神戸はどうなるだろう?と思ってしまいます。ちなみに、都道府県別のデータとして紹介されていたのを、転記してみると、「演奏、舞踏、演劇の公演回数の、それぞれ第一位は圧倒的多数で東京だが、大阪もかろうじてベスト3に食い込んでいる。が、過去一年間に芸術鑑賞した人数を人口比でみると、演芸・演劇・舞踏で第二位、映画で第三位をキープしたものの、クラシック音楽は1東京2長野3神奈川…18大阪。ポピュラー音楽は1神奈川2東京3静岡…6大阪。美術は1東京2神奈川3京都…18大阪。劇場・ホール数は東京に次いで第二位だが、人口十万人あたりに換算すると劇場が十八位、ホールは二十二位。都道府県立のホールを持っていないのは大阪など三都道府県だけで、美術・博物館巣は二十七位で中位以下。人口十万人あたりでは四十四位でワースト5にランクイン。都道府県立美術館を持っていないのも大阪など三都道府県。」…お笑いでは首位を取っているようなのですが、こうして数字で見てみると、大阪って文化不毛なのかしらん。見た目には、少なくとも神戸よりはずっとマシなように見えるのですけれど… そして、改めて、では神戸はどうなのだ?というのが気になります。時間があれば、ちょっと調べてみようかなと思います。
●3月17日(土)のNHKニュースで、指揮者の大野和士さんのことが紹介されていました。来年の9月から、ヨーロッパでも有数の伝統を誇るベルギー王立歌劇場の音楽監督に就任するということで、そのお披露目となる初めての演奏会を開いたというのです。取り上げた演目は、シャリーノのオペラ「私を裏切った光」。概ね、好評だったようで、何よりです。「王立劇場のオーケストラは、ブリュッセルという土地を反映して、多文化国家の申し子のようにどのようなジャンルにでも対応できる。これを生かして聴衆の皆さんにすばらしい演奏を提供したい」という抱負をお持ちのようですが、ほんと、ご活躍を期待したいと思います。
<ひとりごと>
◆先にも書いた、久保田巧さんとヴァディム・サハロフさんのコンビによるベートーヴェンのヴァイオリンソナタ全曲演奏会の第2回の分のチケットをGETしてきました。もちろん、文化ホールのプレイガイドで買ったので、しっかりと1割引きです。今度は、「スプリング」などの曲が演奏されるということで、楽しみです。(^o^)v◆「KOBE C情報」の4月号」を頂いてきました。今月の「はっしん!神戸」には、和太鼓松村組のリーダーである松村公彦さんが載っています。もともとは、マリンバ奏者だったのですね。お師匠さんが宮本慶子先生ということを読み、何か、意外な感じがしてしまいました。でも、そういう下地があるからこそ、様々な楽器とジョイントしたりということが可能にもなるのでしょうね。「神戸から全国へ、大きなエネルギーを届けたい」という想い、実るといいですね。私も応援したいと思います。
<更新情報>
・”かれんだぁ”に7月の頁を作りました。<先週仕入れてきた演奏会情報>
●オペラファンタジー/アドリアーナ・ルクヴルール
(2001年4月15日(日)14時開演/神戸文化ホール・中ホール)●日本テレマン協会第140回定期演奏会
(2001年5月12日(土)16時開演/神戸新聞松方ホール)●アンサンブル・神戸第12回定期演奏会
(2001年5月25日(金)19時開演/神戸新聞松方ホール)●HARBORLAND CLASSICS/近藤嘉宏ピアノリサイタル
(2001年6月22日(金)19時15分開演/神戸新聞松方ホール)●ビリー・ヴォーン楽団
(2001年6月23日(土)18時30分開演/神戸文化ホール・大ホール)●プティオペラ「魔法にかかった坊や」
(2001年7月11日(水)18時30分開演/神戸文化ホール・中ホール)●安永徹&市野あゆみ ブラームス・バイオリンソナタ全曲演奏会第1回
(2001年7月14日(土)16時開演/神戸新聞松方ホール)●オルガン名曲コンサート
(2001年7月15日(日)15時開演/シンフォニーホール)●小林研一郎の「夏休み・名曲招待席」
(2001年7月29日(日)14時開演/シンフォニーホール)<先週の新聞の記事から>
●3月5日(月)の産経新聞の「地球楽信」に、先月にアムステルダムで行われた、ネーデルランド・オペラの模様が書かれていました。あのサイモン・ラトルが指揮をしたそうで、その完璧なまでの見事な公演に、ヨーロッパ中が湧いた、というのがその内容です。上演したのはワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」。これを、ラトルさんは、オーケストラの分奏から練習を始めたという徹底ぶり。お互いの呼吸を大事にする、とかいうのでなく、完全に指揮者の計算、管理のもとに、全ての音を出そうというラトルさんならではのやり方で、これが見事に功を奏したのだそうです。かつてはバーミンガム市響を世界的なオケに育てあげたという経歴を持つだけに、ラトルさんの才能には、もう世界中が注目、です。記事は「今回の成功で「次代の帝王」の座に王手をかけた?!」として結んでいますが、ほんと、その通りなのでしょうね。ますます目が離せなくなりそうです。●3月5日(月)の産経新聞夕刊に、女性3人の和太鼓ユニット「炎太鼓」のことが紹介されていました。既に一昨年にカーネギーホールでの公演を成功させているユニットなのですが、今、日本ツアーを行っているということで、取り上げられたのでした。「精神力と持久力をバチに手中させ、一打 一打にトライする。その瞬間、…(中略)…精神的には、まったく裸になります」というその姿勢が、広く世界中に認められ、感動を呼び起こしているのだそうです。大阪では、この10日・11日に公演が行われたようですが、さて、どうだったのでしょうか。
●3月6日(火)の各紙によると、同日、あの中丸三千絵さんが、ご実家で、そのバッグを盗難されたそうです。バッグの中には、ダイヤのネックレス等の貴金属類や、パスポート、米国の永住許可証、手帳数冊、現金約72万円などが入っていたそうで、彼女にとっては、まさに「号泣」すべきことです。日本が世界に誇る歌姫のバッグを盗むなんて、何と許せないことでしょう。早く、バッグが彼女の元に戻ることを願わないではいられません…
●3月6日(火)の毎日新聞ニュース速報で、ピアニストの斎藤雅広さんのことが紹介されていました。昨年暮れにCD「マイロマンス 大人のためのピアノ・アルバム」をリリースして、好評なのに加えて、来月からは毎日新聞カルチャーシティ渋谷校で「大人のためのピアノ・レッスン」を始めるのだそうです。そういえば、「Mostly Classic」にも、「ピアノ虎の穴」という連載をされていますね。大人のためのピアノの先生として、すっかりお馴染みになった斎藤さん、ますますのご活躍を期待したいと思います。
●3月6日(火)の毎日新聞企業ニュースリリースによると、あの万年筆メーカーとして名高いモンブランが、この春、バッハをイメージして創られた限定品「ヨハン・セ バスチャン・バッハ」と名ヴァイオリニストメニューインの名を冠した「ユーディ・メニューイン」というシリーズを発売するのだそうです。「バッハ」の方は、万年筆が58,000円、ボールペンが30,000円、「メニューイン」の方は、万年筆が55,000円でボールペンが27,000円だそうです。もう少し詳しく書きますと、「バッハ」の方は、コーラル色のキャップに、ト音記号のクリップがついていて、また、バッハの署名がされおり、さらに、キャップリングには楽譜(ブランデンブルク協奏曲第5番)から複写した音符の一部が刻印されているというもの。「メニューイン」の方は、クリップにはヴァイオリンのスクロールとネックがデザインされており、また、キャップリングにはメニューインの署名が刻印されているというもの。使う使わないは別として、音楽ファンとして、持ってみたい、持ちたいという意欲をそそるものであることに間違いなさそうです。一度、現物を実際に見てみたいものです…
●3月7日(水)の共同通信ニュースによると、大分県久住町にオープンした町立美術館「久住さやか」に、「高さ約五メートル、幅約七メートル、重さ約一・五トンの世界 最大級とされるオルゴールが展示され、豪華な外見と迫力ある音色が話題を呼んでいる」のだそうです。1913年のベルギー製なんだそうで、なかなか凄そうなオルゴールですね。オルゴールを展示する博物館・美術館は全国各地にありますが、これらのオルゴールの奏でる音楽が、大勢の人々の心を和ませてくれる、そう思うと、何か嬉しいものです。
●3月7日(水)の共同通信ニュースに、ウィーン国立歌劇場のホレンダー支配人が、ウィーン少年合唱団に代えて、オペラに出演する子供を育成するためのオペラ座独自の学校を9月に設立する考えを表明した、と報じられていました。これまでは、ずっと、オペラにも少年合唱団が出演していたのですが、同支配人は、この少年合唱団ではオペラに出演するに足る人材がいない、それだけの能力を持つ子供がいない、という見方をしているらしいのです。少年合唱団の側も強気の姿勢を見ているようで、両者の緊張関係が当分、続きそうな気配です。確かに、最近のウィーン少年合唱団の来日公演を聴いてみても、確かにきれいな演奏はするのだけれども、何かが足りないようなものを感じることはありましたから、支配人の見方にも頷けないこともないとは私も思います。今後、どう展開していくのか、注目です。
●3月7日(水)の共同通信ニュース速報に、高野山に伝わる悲話「石童丸物語」をオペラにした「石童丸ものがたり」が同日、和歌山県九度山町のふるさとセンターで上演されたと報じられていました。橋本市の市民も出演しての、いわゆる「ふるさとオペラ」です。こうした、市民主体のオペラ活動というものも、最近では全国各地で見られるようになっていますよね。この辺りでは、伊丹市や宝塚市などでも行われていますね。でも、神戸のアーバンオペラハウスは、何か、そうした市民主体の活動とはちょっと方向性が違うように感じるのは、私だけなのでしょうか…
●3月8日(木)の朝日新聞ニュースによると、ジャズトランペット奏者の日野皓正さんが7日夜、インド西部地震救援の慈善コンサートをニューデリーで開いたのだそうです。熱心に活動をされている日野さんのトランペットは、多くの被災者の方の心を癒したことでしょう。改めて、震災の被災者の方にお見舞い申し上げたいと思います。
●3月8日(木)の各紙によると、アメリカのレコーディング工業会などが行っていた企画「世紀の音楽」の選出結果が7日、発表されたのだそうです。これは、20世紀を代表するアメリカの音楽を365曲、決定しようというもので、その第1位に選ばれたのが、「Over The Rainbow」なのだそうです。映画「オズの魔法使い」で歌われた曲ですね。私も大好きな曲です。かつて、日野皓正さんのトランペットでこの曲を聴いたことがあり、とても感動したのを覚えています。そして、上の記事のこととも重なって、余計に今、深く感動してしまっているのでした…
<ひとりごと>
◆最近、よく行くプレイガイドのチラシ類があまり更新されていないのです。何か新しいモノはないかな、とわくわくしながら行くのに、全然、新しいのが入っていない、それどころか、既に終わっているものまでが何故かまだ残っているという有り様… ちょっとがくっとしてしまいます。もう少し、マメに手入れをしていただきたいものです…>チケットぴあさん。◆BGMをいい加減、変えてみようと思いながらも、なかなかMIDIデータを作成する時間が取れないでいます。面倒だから、自分でピアノで弾いたのをそのまま、張り付けてしまおうか、と思ったりもするのですが、でも、それだと余りにも下手な演奏をお聴かせすることになってしまうので、ちょっと…(^^; 下手な演奏を上手な演奏に変換してくれるようなソフトなんてないかしらん、と思う今日この頃です。
<先週仕入れてきた演奏会情報>
●神戸21世紀復興記念コンサート2001
(2001年4月8日(日)14時開演/神戸国際会館こくさいホール)●みどりの日コンサート
(2001年4月29日(祝・日)15時開演/シンフォニーホール)●ゴスペルコンサートVol.2
(2001年5月17日(木)19時開演/神戸新聞松方ホール)●フジ子・ヘミング&ウィーン・アルティス弦楽四重奏団
(2001年5月23日(水)19時開演/神戸国際会館こくさいホール)●仲道郁代ピアノリサイタル
(2001年5月24日(木)14時開演/びわ湖ホール・小ホール)●田中敬子ピアノリサイタル
〜モーツァルト・ピアノソナタ全曲演奏会Vol.II
(2001年5月28日(月)19時開演/神戸新聞松方ホール)●フランチェスコ・リベッタ ピアノリサイタル
(2001年6月2日(土)17時30分開演/神戸新聞松方ホール)●関西フィルハーモニー管弦楽団
ベートーヴェンチクルス第5回「革命家ベートーヴェン」
(2001年6月3日(日)15時開演/シンフォニーホール)●クレメラータ・バルティカ室内管弦楽団
(2001年6月3日(日)15時開演/やまと郡山城ホール・大ホール)●ゲヴァントハウス・バッハ・オーケストラ
(2001年7月1日(日)14時開演/シンフォニーホール)●タリス・スコラーズ
(2001年7月1日(日)/いたみホール)●ウィーン国立歌劇場合唱団
(2001年7月8日(日)14時開演/シンフォニーホール)●フィルハーモニア管弦楽団
(2001年7月20日(祝・金)15時開演/神戸国際会館こくさいホール)●モンテヴェルディ:「オルフェーオ」
(2001年10月14日(日)/いずみホール)<先週の新聞の記事から>
●2月25日(日)の毎日新聞ニュース速報で、ハワイのウクレレ奏者の ジェイク島袋さんが、「えひめ丸事故」に寄せて、その鎮魂歌を作った、ということが報じられていました。世界のトップ奏者として活動をされているジェイクさんは、日系4世ということもあり、日本人にも知り合いが多いのだそうで、この事故についても決してひと事とは思えない、とのことで、この曲を作られたのだそうです。<「えひめ丸の歌」はウクレレの独奏。雄大な太平洋を静かに進むえひめ丸が突然、大きな衝撃に襲われて悲鳴とパニックに包まれ、やがて、海中へ静かに沈んでいく悲劇を音楽で表現している。余韻の残る締めくくり方に、「事故はまだまだ終わらない」というメッセージが込められている。明るいハワイアン音楽とは異なるジェイクさん独特の技法が織り込まれた。> この曲は、CDにして、その収益を行方不明者やその家族らへの支援に充てるのだそうです。日本でも発売されるのでしたら、私も買ってみようかと思います…●2月26日(月)の産経新聞「地球楽信」に、ベルリン・コーミッシェ・オーパーで活躍している、我らが阪さんのことが紹介されていました。先日も「リゴレット」のプレミエ公演を見事にこなされ、地元の聴衆からの評判もいいのだそうです。「細かいところまでよく目が行き届き、明快で迷いのない指揮が印象的」とは、音楽ジャーナリストの城所孝吉さんの言葉ですが、何となく想像できるのが嬉しいです。ますます大きく成長をされつつある阪さん、国内では、この5月に神戸アーバンオペラハウスに登場されます。こちらも楽しみです。
●2月26日(月)のスポニチ芸能ニュースに、21日にサントリーホールで行われた、NHK交響楽団の2月定期公演Bプロについての記事が載っていました。指揮はシャルル・デュトワさんだったようですが、「オケ全体の「鳴り」が格段に良くなり、ダイナミ ズムが大幅に増した。色彩感が豊かになった」のだそうで、また、「さらに楽員が全力投球で演奏するようになった。うまいがどこか気のない演奏をすると言われたN響は、完全に過去のものとなった」と書かれています。指揮者によってオーケストラが確実に成長・変化していることを見事に証明した演奏会だったということのようで、これはとても嬉しいことですね。日本一とも言われるN響が、さらに成長を遂げることは、日本の音楽界にとっても非常にプラスになることでしょう。そうやって成長したN響を、私達、関西に住む者がどうやって確認するか… 4月21日(土)のフェスティバルホールにでも行ってみましょうか…
●2月27日(火)のNHKニュース速報によると、そのNHK交響楽団、今年は創立75周年なんだそうで、この秋から、その記念演奏会が行われるのだそうです。また、夏には、スイスやドイツの音楽祭にも招待されて、現地で武満徹の作品などを演奏するのだそうです。ますます頑張っているN響、という印象ですが、その成果やいかに、と楽しみですね。
●3月1日(木)の産経新聞夕刊に、サックス奏者の平野公嵩さんの記事が載っていました。クラシックやジャズ、現代音楽、即興演奏とジャンルにとらわれない演奏活動をされている方ですが、今度の8日(木)に大阪ブルーノートで、ピアニストのクリヤマ.マコトさんとのライブをされるのだそうです。クリヤマさんは神戸出身の方で、ジャズにサンプリングを持ち込むなど、その鬼才ぶりを発揮されている方ですね。「自分のいた場所と違う、まったく未知の空間が広がった」と、平野さんはクリヤマさんとの共演について仰っていますが、何か、不思議そうな感じの演奏になりそうで、面白そうですね。
●3月2日(金)の各誌によると、指揮者の岩城宏之さんが、喉頭腫瘍の治療のため、音楽監督を務めるオーケストラ・アンサンブル金沢の3月公演をキャンセルされて、この5日から入院されるのだそうです。心からお見舞い申し上げるとともに、1日も早くご回復されますよう、お祈りしたいと思います。
●3月2日(金)の毎日新聞企業ニュースリリースに、東芝フィルハーモニー管弦楽団のヨーロッパ公演ツアーの紹介が載っていました。東芝フィルは、アマチュア・オーケストラとしても大規模なところで、その活動はよく知られているところですね。(「音楽の友」でも、かつて、アマ・オケ紹介のところに出ていたような…)今回のツアーでは、ロンドンやパリ等で「第九」を地元合唱団と演奏されるということです。ご成功を祈りたいと思います。
●3月2日(金)の共同通信ニュースに、同日にサントリーホールで行われた、東京のJR山手線新大久保駅で起きた転落事故の犠牲者を追悼するコンサートが紹介されていました。演奏したのは、1月31日も事故現場で追悼演奏をされていた、東京交響楽団や韓国国立交響楽団でコンサートマスターを務めた在日韓国人の国際的バイオリニストの丁讃宇さん。こうした音楽を通じてでも、私達は、彼等の勇気ある行動を忘れたくない、いや、忘れてはいけないのだということを、改めて思い知らされるような気がします。
●3月3日(土)のNHKニュース速報に、2日(金)に東京芸術劇場で行われた、三宅島被災者支援コンサートのことが紹介されていました。東京で避難生活をされている住民の方も無料招待してのことで、また、その収益は「伊豆諸島地震活動災害義援金」に全額寄付されるのだそうです。…私達もかつて、大震災の時にはどれだけ、音楽に助けられたか、あの当時のことを思い出すと、何か切なくなってしまいます。そして、こうした支援活動はもっともっと行われてほしい、一日でも早く三宅島が復興するように、と心からお祈りしたいと思うのでした…
<ひとりごと>
◆<先週の新聞記事から>は、妙に社会的な事件等に関わる話題が多かったような気がします。それは、つまり、音楽というものが私達の生活にどれだけ重要な役割を果たしているかということの表れでもあるように思います。普段の生活の中で、心に何らかの負担とか病いとかが生じたような時、音楽がそこにあれば、ある程度は音楽の力によって、人の心も安らかになることができる、癒されることができるというものでしょう。そして、クラシック音楽などは、特にそうした力を秘めているはず。音楽の力というものを、もう一度、しっかりと見直してみたいものです。◆上でも触れていますが、阪哲朗さん指揮の神戸アーバンオペラハウス、今年も5月の19日〜20日に行われますね。私もしっかりと、チケットをGETしました。どんな「フィガロの結婚」を見せてくれるのか、楽しみです。
◆3月は、神戸市混声合唱団の定期〜小さな小さな日本のオペラたち〜に行く予定です。普段、あまりお目にかかれないような演目なので、こちらも楽しみです。
◆”らいぶらりぃ”でも書いたのですが、先週も触れた、佐藤俊太郎氏指揮の「フィンランディア」というアルバム、その後、実際に買ってきて何度か聴いているのですが、やはり、いまひとつ、という印象は拭えません。トイヴォ・クーラの結婚行進曲にしたって、あの演奏は一体何?という感じで、全然、曲のことを理解していないように感じられてならないのです。ま、幸いなことに、彼は今、フィンランドに在住なわけですから、これからもっともっとしっかりと研鑽を積んでいただいて、もうちょっとマシな演奏ができるようになっていただきたいものです。