自分がもらおうと必死でした。一番最初に食べ終わったのは、松野君、続いて鈴本君でした。
松野君がすばやく残りのプリンの元へ駆け寄りました。でも、鈴本君は、食べ終わると同時に
背中につけていたロケットブースターのスイッチを入れ、松野君を跳ね飛ばして、0.02秒後に
プリンの前に到達しました。跳ね飛ばされた松野君は3階の窓から落ちていきました。鈴本君が
プリンを手にした瞬間、プリンがまばゆい閃光を放って爆発、鈴本君は炎上しました。給食当番の
森君が密かにすりかえていたのでした。そうこうしている間に、森君が食べ終わり、隠してあった
本物のプリンを取り出しました。しかし、同じく食べ終わった林君がその前に立ちはだかりました。
教室に緊張が走りました。最初に仕掛けてたのは林君でした。林君は持っていた先割れスプーンを
森君の胸に突き立てました。しかしスプーンの先端が心臓に達する直前、森君は林君の手をつかみ、
そのまま投げ飛ばしました。林君は、まだくすぶっている鈴本君の灰の上に落下しました。でも
この間に、佐藤さん、秦山君、淵谷君、岸和田さんの4人が食べ終えていました。4人に囲まれて、
森君は死を覚悟しました。けれど、突然、岸和田さんが倒れました。岸和田さんだけではありません。
クラス中の人が口からよだれを垂らして倒れていきました。そう、私が給食のおばちゃんを買収して、
給食の中に毒を混ぜておいたのです。私は、痙攣している森君に近づき、プリンを取ろうとしました。
でもなかなか放さなかったので、腕ごともぎ取りました。1分後、プリンは私の胃袋に収まりました。
とてもおいしかったです。