1、浙江省杭州市 HANGZHOU
「杭州市」は面積1万6596km2、人口600万人、現在 浙江省の省都。中国6大古都と称され、奏時代(BC.221〜202年)の始皇帝が銭塘県を設
置したのが始まりである。
山、湖、泉、庭園に囲まれた2000年の歴史を持つ古い都市である。
隋の時代(589〜681年)に杭州と北京を結ぶ京杭運河が開通し江南の交通と交易の重点拠点として栄えた。五代の呉越(893〜978年)と南宋の時代(1127〜1280年)に14人の皇帝が「都」を置き人口90万人を誇る大都市であった。昔から、「天上に極楽があり、地上では蘇州と杭州がある」と称えられてきた。13世紀末にマルコポーロ(1254〜1324年)17歳の時杭州を訪れ17年も滞在した。東方見聞録の中で「世界でもっとも美しく華やかな都市」とほめ称えた。
又、杭州のシンボルである西湖(東西3.3km、南北2.8km、周囲15km)にまつわる西施(春秋時代の美女)の伝説や詩など古くから多くの文人墨客がこの地を訪れ詠んでいる。最も有名なのは唐代の大詩人・白楽天、宋代の詩人・散文家蘇東波。二人とも杭州の官吏になったこともあり、彼らの名にちなんだ「白堤」、「蘇堤」は西湖十景として今も杭州の観光名所になっている。
- 西湖を中心とした歴史的建造物
- 西湖の蘇堤・白堤(西湖十景〜三澤印月・平湖秋月・蘇堤春暁)
- 中山公園に西冷印社
- 宝石山と保淑塔(900年、呉越王の祖父建立/1933年再建)
- 霊隠寺(インド僧慧理が東晋326年建立。中国最大禅宗10山のひとつ)
- 月輪山の六和塔と銭塘江(南宋時代1163年建造)
- 河坊古街歴史街区(南宋・清の商業施設を再現〜建物は明代末期、清代初期に建てられたもの)
- 西湖龍井(中国緑茶の産地)・中国茶葉博物館

西湖 2006.7.8
●六和塔と銭塘観潮
月輪山に建つ六和塔の最上階を登ると銭塘江が一望できる。
六和塔は呉越王の銭弘俶が銭塘江の高波を鎮めるために970年に建立された。高さ60mの7層8角で、外観は裳階を付けた13層塔。陰暦8月
18日の満潮時に、巨大な波が時速25`のスピードで銭塘江を逆流してくる壮観な景色を銭塘観潮と言い、毎年多くの国内外観光客が訪れる。

六和塔は外観は裳階を付けた13層塔 2006.7.9
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