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風に吹かれて国生み神話 沼島
淡路島の南4.6㎞の国生みの島『沼島』。周囲9.53㎞の瀬戸内海国立公園。

古事記・上立神岩は天の御柱

淡路島(南あわじ市・洲本市・淡路市)
| 番号 |
神 社 名 |
主 祭 神|副 祭 神 |
古事記 |
| a |
沼島(ぬしま:おのころ島伝承地) |
伊邪那岐神・伊邪那美神| |
○ |
| b |
上立神岩・下立神岩 |
伊邪那岐神(上)・伊邪那美神(下)|天の沼矛・天の御柱のモデル |
○ |
| c |
伊弉諾神宮(いざなぎじんぐう) |
伊邪那岐神・伊邪那美神|淡路國一宮 |
□ |
| ① |
おのころ島神社(伝承地:旧南淡町沼島) |
伊邪那岐神・伊邪那美神| |
○ |
| ② |
おのころ島神社(伝承地:旧三原町榎列) |
伊邪那岐神・伊邪那美神| |
○ |
| ③ |
おのころ島(伝承地:旧淡路町の絵島) |
伊邪那美神・伊邪那岐神| |
○ |
| ④ |
おのころ島(伝承地:沼島全域) |
伊邪那美神・伊邪那岐神| |
○ |
| ⑤ |
おのころ島(伝承地:淡路島全域) |
伊邪那美神・伊邪那岐神| |
○ |
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- 古 事 記 和銅5年(712) 稗田阿礼・太安万侶
- 日本書紀 養老4年(720) 舎人親王ほか多数・渡来人も参加
《地図① 南あわじ市「沼島」の国生み神話(伝承地) 》:自凝神社
「沼島」の自凝神社(おのころ神社)は伊邪那岐神・伊邪那美神の二神を祀る神社。沼島」の下立神岩・上立神岩・は天地創造の神話で最初に誕生した島伝説。
沼島は、淡路島の南4.6km、紀伊水道北西部に浮かぶ島。兵庫県南あわじ市(旧南淡町)に属する。面積2.71km2、周囲9.53km、最高地点は117.2m。瀬戸内海国立公園の一部。人口473人。淡路島土生港~沼島港、船で10分。
<国生み神話>
古事記、日本書紀によると、伊弉諾尊(いざなぎ)・伊弉冊尊(いざなみ)の二柱が天上の「天の浮橋」に立って、「天の沼矛」を授けたをもって青海原をかきまわし、その矛を引き上げたときに、矛の先から滴り落ちる潮(しお)が凝(こ)り固まって一つの島となった。これが「おのころ島」で、二神は、その島に降りて、夫婦の契りを結んで国生みをされた。はじめに造られたのが淡路島でつぎつぎと大八洲(おおやしま)の国々(日本列島)をつくられたとあります。
この神話は、もとは、淡路の海人族(あまぞく)が伝えた「島生み神話」であったといわれています。それが、大和朝廷の起源を語る『古事記』や『日本書紀』に取り入れられ、その冒頭にすえられるようになったのは、大和朝廷が淡路に屯倉(みやけ)をおいて、淡路島を直接の支配下におき、さらに御饌都国(みけつくに)と呼んで食料貢献の特別な地としたことに関係します。
このようなことから、淡路の海人が朝廷に出仕するようになり、淡路の神話が宮廷に伝えられて、古事記や日本書紀の編纂の時期(奈良時代)に壮大な「国生み神話」となって語られたのであろうといわれています。(南あわじ市HPより転記)
| 順番 |
大八島国|比定される島 |
順番 |
六島|比定される島 |
| 1 |
淡路島|アワジノホノサワケの島 |
1 |
岡山県児島半島 |キビノコ島 |
| 2 |
四 国 |イヨノフタナの島(顔が4つ) |
2 | 小豆島 |アズキ島 |
| 3 |
隠岐島|オキノミツゴの島 |
3 | 山口県屋代島 |オオ島 |
| 4 |
九 州 |ツクシの島 |
4 | 大分県姫島 |ヒメ島 |
| 5 |
壱 岐 |イキノ島 |
5 | 五島列島 |チカの島 |
| 6 |
対 馬 |ツ島 |
6 | 男女群島の男島と女島|フタゴ島 |
| 7 |
佐渡島|サドの島 |
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- |
| 8 |
本 州 |オオヤマトトヨアキズ島 |
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