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対岸の香港島には大廈高楼が林立し、手前の海岸通りでは観光客が昼夜を問わず溢れかえっている。香港を代表する景色だが、曇っている事が多く、絵葉書のような綺麗な景色にはなかなかお目にかかれない。
訪港して最初に連れてこられたのが尖沙咀。香港の夜景といえばビクトリアピークからの景色が有名だが、ここから対岸を見るのも手頃である。私が香港で人を案内する時も、ここからスターフェリーで対岸に渡り、路面電車にちょっと乗って、またスターフェリーで戻った。香港の経済発展を示すような景色だが、近年は中国が猛烈に追い上げてきており、上海の外灘の景色とあまり変わらなくなってしまった。
日曜日ともなればベンチに大勢の人たちがピクニックしているかのように群がっている。いずれも出稼ぎ労働者のフィリピン人などである。平日は住み込みでメイドをしているようだ。中上流階級家庭ではメイドを雇い、家事全般を任しているのが香港スタイル。中国で見かけるようなホームレスは少ないが、複雑な心境になる。香港の経済成長の陰の部分のような気がしてならない。
これほどクリアに見える日は珍しい | |
香港を代表する映画スターのひとりブルースリー | |
夜景の美しさは定評がある | |
夕暮れ時の香港島 | |
有名なスターフェリー | |
旧九龍駅時計台 かつてここは香港最大の鉄道駅で中国内陸に向かう長距離列車が発着していた。 現在は地下化され、国際列車ターミナルは紅磡に移った |