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香港の高層ビルばかりを見ていると、古い中国の歴史も感じたくなる。そこで向かったのが元朗。近代的な九広西鉄で到着した「元朗」は近未来的な雰囲気のもので、とても古い街を感じる事はできない。
「屏山文物径」と呼ばれる歴史散策道を歩く事とする。最寄駅は「天水圍」だが、新界地区を走る輕鐵(LRT・・・ライトレイル)に乗りたくて、わざわざ遠回りしてみた。それから2年後、この地区に事務所が移転する事など、当時は知るよしもなかったからこのミニ鉄道は興味深かった。この鉄道については別に触れるとして、地元の人に聞いた駅で下車して歴史散策を開始した。
香港には歴史が無いように感じるが、イギリスに統治される前は中国本土と何も変わらなかった。当然歴史もある。この街は12世紀に栄えていたそうだ。高層建築物の間にも、古い石造りの建物を見る事が出来て、初めて中国の歴史に触れる事が出来た。後に上海などで見る、城壁のような壁に囲まれた集団住宅なども、この時は新鮮に映った。
元朗の特徴は、何といっても近代的高層建造物と同居している古い建物のギャップだろう。ちなみに古い建物も現役の居住区であり、観光地とは異なる落ち着きがある。立ち入り禁止の所もあるので、訪問する事があるのであれば注意が必要である。
輕鐵(LRT)が網の目のように走っている |
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高層ビルばかり見ていたので低層住宅は新鮮だった | |
風情のある路地 | |
城壁のような中に住居があるのが中国っぽい | |
屏山文物径の聚星楼 |