日本語名 虎丘
中国語名 虎丘
国名 中華人民共和国
・2012年3月25日 作成
訪れた日 2011年5月8日

山塘街から乗った船は、虎岡の南門付近に到着する。乗船していた他の客はそのまま山塘街に戻るようで、手を振って見送られながら降りた。やがて南門に入ると、遠くにここを代表する虎丘塔が見える。山の上にあるから、天守閣のように見えるし、まさしく聳え立っている。

虎岡は広い公園になっている。中央の虎岡塔(正式名称は雲岩寺塔)を中心に色々見所がある。まず目に入るのが剣池。春秋時代の呉王闔閭がこの池の下に葬られ、3千本の剣も埋葬されたそうだ。それを掘り当てようとした穴が剣池。この穴を掘った事で、塔が傾いて今の虎岡の斜塔があるとか・・・。

山を次第に登ってゆくが多少歩き疲れてくる。できれば喫茶店が欲しいと思っていた頃、冷香閣という建物が目についた。小高い丘の上で、観光客も少なく落ち着いている。伝統的な風格のある建物で、1Fは古い家具や絵画が展示されている。2Fの茶楼ではお茶を飲む事が出来る。軽食を食べたかったが、基本的にはお茶しか無く、お土産に買ったお菓子で腹を満たす。お茶は大きなポットごと出てきて、飲み干したら継ぎ足す。暑かったので、本当は冷たい飲み物が欲しかったが、暑いお茶も悪く無いと思ってきた。窓から入る風が心地よく眠くなってきた。ここで1時間ぐら休んだがお客も少なく落ち着けた。

ようやく虎岡塔に辿り着く。八角形七層の構造で煉瓦製。高さは47.5m。宋王朝の961年に建造されたので1000年以上前の建物である。完成後、傾斜が始まり、現在は西北へ3.95度ほど傾いている。付近には傾斜角をみる標識などが目についた。傾斜しているので危険という理由だからだろうか、立ち入る事はできない。頂上から見た景色はさぞ素晴らしいと思うが・・・。

虎岡塔から北門はすぐ近かった。馬車や周遊カートがあるのでそれに乗って北門に出る事も可能であるが、そのまま北門から出た。南門に比べて人が少なく、公共交通手段が無く、ガラの悪い白タク運転手がたむろしていて、すぐに群がられた。たまたま道を走るタクシーを止めて、危険を回避したが、ここは南門から入って、南門から出るべきだろう。


山塘街から虎丘に向かう船
庭先の運河が流れているが、蚊とか凄いのではないだろうか・・・。
北門から見ると、虎丘塔は遥か先に見える。遠いなぁ・・・と思ってしまう。
剣池前の千人石。剣などの宝物を埋葬した事を隠す為に、作業者千人をここで殺害したという説がある。
レンガ製の虎丘塔は、他の多重層塔とくらべて安定感があって、渋い印象があった。
3.95度といえばピザの斜塔と同じレベル。あちらは世界的に有名であるが、こちらは知る人ぞ知る存在。

http://www2s.biglobe.ne.jp/~kurume/my_hp.gif (6911 バイト)


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