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対馬からの船で釜山に到着。すぐにホテルに荷物を置いて、散策に出かける。帰りの船が明日しか予約できなかったので、観光できるのは到着日の午後と、翌日の午前中のみである。時間がないので、行ける場所は限られる。地下鉄に乗って、チャガルチ駅で下車、徒歩で勾配を登り、目的地に行きたかったが、道に迷って流しのタクシーを利用する。日本人だとばれている筈なので怖かったが、何の問題も起きなかった。
さて、やってきたのは韓国のマチュピチュと言われている甘川文化村。パステルカラーのカラフルな家々が斜面に並んでいる光景は壮観である。朝鮮戦争時に北朝鮮側から、逃れ集まった人々が住む場所を求めて斜面につくった階段状の集落であったが、芸術家たちがここにアートギャラリー等を作り始め、現在は観光地になっている。
西日が斜面に映えてとても美しい。観光客も大勢いて、地元のジャンクフードを食べながら歩くのも楽しかった。集落の中に入ってみると住宅地である。細い路地と住宅。とても好きな光景であるが、ここに生活するのは大変だろう。
帰りは下り坂なので駅まで歩く。そして海岸沿いの「チャガルチ市場」を見学。この市場も含め、地下鉄の駅の中にも露店があったり、アジアだなぁ・・・という光景が印象的だった。アジアの街は上海、香港・・・どこも同じような雰囲気がある。
日程にゆとりがあれば、何度か韓国料理を味わえるのだが、スケジュールの都合で夕食は一回しか採れない。街の中心である西面に移動して、繁華街をぶらつく。とりあえず韓国ビールと焼肉を食べ、次に定食屋に行きビビンバご飯を食べた。約1万円持っていたが、とてもリーズナブルだったので余裕があった。最後に屋台でビールだけ飲んて帰ろうと思った。
屋台の客引きのオバサンにつかまって、ビールの小瓶を頼む。チジミが出てきたが、お腹はいっぱいでもう何も入らない。隣のテーブルで若い日本人の女性2人と、地元の若い男性2人が盛り上がっている。聞き耳をたてていると、日本人は旅行客、男性は地元の人で、K-POPに出てきそうな若者であった。ここで出会って意気投合したように思える。男性は片言の日本語が使えるようだ。
帰ろうかと思った時に、私が日本人だと気がついた女性がハイタッチを求めてきた。21歳のOLさんとの事である。私が船でやってきと聞くと、驚いていた。元気だったら、ここから盛り上がるのであるが、若者の邪魔をしても・・・と思い、会計をして帰る事にした。ビールの小瓶とチジミで3千円超の金額であった。最後の最後に騙されたが、仕方ない。OLさんたち、無事である事を祈って宿に戻った。
パステルカラーの家がおもちゃのようで、綺麗だった。路地裏に一歩入れば、静かな居住空間なのだが、住みにくいと思う。 | |
チャガルチ市場。韓国最大級の海産市場である。 | |
西面の繁華街で夕食。「くまもん」がいる日本居酒屋もあったし、日本に対して親しみを感じる。ここを訪れたのは2019年、反日運動が激しくなる直前であった。 | |
西面の路上の屋台群。この光景は福岡の屋台にも通じる。日本と韓国、文化はどこかで繋がっていると感じる。 福岡の人は、釜山は親しい隣町という印象を持っていると聞いた事がある。 |
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