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ジョホールバルを訪れる事になった際、そこは何処だ? というのが最初の印象であった。マレーシア最南端、シンガポールのすぐ近くにあり、香港と深圳の関係とよく似ている。しかし、訪れてみると、ジャングルの中に港湾施設があるだけの、正直言えばつまらない場所だった。泊まった場所が、港湾近くのホテルで、夜は10時になると全ての店がしまってしまい、寝るしかない状態だった。
この地を離れる日、市内をまわって飛行場を目指した。旧市街は賑わっており、興味深い場所だった。そして、サッカースタジアムを訪れた際、ここが「ジョホールバルの歓喜」の地だった事を思い出した。
1997年11月16日、日本代表がワールドカップ初 出場を決めた、アジア第3代表決定戦。あの日、ジョホールバルという名前を随分聞いた筈なのだが、サッカースタジアムを見るまですっかり忘れていた。
マレーシアはこのジャングルだらけの土地を、シンガポールを凌ぐ経済の中心地にする計画との事である。工業団地も出来つつはあるが、中国のような、もの凄い勢いはあまり感じられない。
「ダンガ・ベイ」ジョホール州王の宮殿。3ヶ月前の3月23日に戴冠式があったばかりである。 その王宮の入り口には王冠を模したイルミネーションが圧倒的な存在で浮かび上がっていた。一瞬、権力の象徴かと思ったが、これは王様から市民へのプレゼントだそうだ。 他に見るものが少ないジョホールバルのランドマークになって欲しいという事だそうだ。 |
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ジョホール州の新州政府機関
コタ・イスカンダル 巨大な敷地内に、圧倒的な荘厳な施設がある。 マレーシア政府による経済開発戦略のイスカンダル計画の象徴でもある(大型複合開発し、シンガポールを凌ぐ巨大な経済圏を構築する)。 ただし、現在は人も疎らな状態だった。 |
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クンパス・バル駅。ジョホールバル駅最寄のローカル駅であるが、長距離列車も停車する。 9時ごろ、列車がやって来た。この列車でもバタワーズに行けるのだが、到着が21時過ぎである。 私は、この日、バタワーズに近いペナン島に移動するのだが、仕事なので、飛行機での移動になってしまう(列車で移動したかったなぁ・・・)。 |
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マレー鉄道を走るのはローカル列車だけではない。バンコクを結ぶ国際列車、「イースタン&オリエンタル・エクスプレス」も存在する。 また、かつてはシンガポールまで乗り入れていたが、シンガポール側が廃止されてしまった。踏切を禁止するとか、いかにもシンガポールらしい理由であるが、サービスとしては改悪に感じる。 現在のシンガポール側の駅は、国境近くのウッドランズ駅。マレーシア側は、下のジョホールバル駅。旧市街に近く、アジアらしい混沌とた賑やかな繁華街の近くにあった。保存しているのか、小さな機関車などが展示されていた。 |
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ジョホールバルで有名なモスク、「スルタン・アブ・バカール」 シンガポールから日帰りで訪れる人も多く、この日も日本語らしき観光客を見かけた。 |
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ジョホールバルの歓喜の舞台となったラーキン・スタジアム。あの日、日本人のサポーターが大量に訪れ、ホームのようになった。 サッカーに興味の無い私だが、この日は深夜にも関わらずテレビを見て興奮したのを覚えている。 テレビでは立派なスタジアムのように見えたが、日本のローカルスタジアムと大差ないような・・・。 |