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先頭で並んでいたのに、バスが到着すると出入り口に人が殺到。職員は黙認というか、手を出す事ができない。やっと乗るのが精一杯。座る事など出来ない。つり革に掴まっていたら、知らぬ手が伸びてきて払いのけられた。地下鉄では、子供の席を巡って大人が殴りあいの喧嘩・・・・。両手を後ろ手で掴まれて、もう一人が全力で顔を殴っていた。双方とも家族がいる大人たちである。最初は好きだった中国だったが、知れば知るほど嫌になる事がある。
無錫は、経済的にも、文化的にも重要な場所である。古くから栄えていた歴史ある都市である。近年も多くの工場が進出して活気を呈している。仕事で訪れた事はあるが、歴史のある街を見る事なく、工場を訪問してそのまま上海に帰った。その事を悔やまれた。今回、中国訪問については一区切りするつもりだったが、無錫の市街地を訪れたみたかった。
日本との関わりが深い無錫は桜が有名である。1980年に日本からソメイヨシノ300本を贈呈した事から桜文化が始まったらしい。「無錫太湖黿頭渚桜祭」は有名な桜祭りで大勢の人が訪れるという。私が上海に駐在している大勢の日本人も、この桜を愛でて日本を思い出すのだろうか・・・・。もっとも、桜の愛で方は日本と中国では違うであろう。
桜温泉という。 リゾートホテルに泊まったが、消毒液の匂いのするプールのような露天風呂は南京の温泉と似たような感じだった。屋外のナイトショーは美しかったが、とにかく寒かった。ホテルは立派だったが、売店が充実しいないのが残念。ワインを求めてホテルの敷地外に出たら何もなく、仕方なくルームサービスでビールを頼むしかなかった。楽ではあったが、宿を求めて右往左往するのも旅が好きなので、このようなパッケージはあまり好みではなかった。
华美达广场酒店樱花温泉。 日式桜温泉との事である。 庭園に28個の温泉があるのだが、宿泊客とはいえフロントで受付が必要で、気軽にいつでも入れる日本とは違う。箱根小涌園ユネッサンという感じ。海外で鄙びた温泉情緒を味わうのが無理というものだろう・・・。 夕食はバイキング方式で落ち着かなかった。 |
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屋外のナイトショーは美しいが、とにかく寒い。 | |
無錫を代表する湖、大湖。その一角にある庭園「蠡園」 300mの回廊が有名。 |
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船で小島に散策する事も出来る。小島にも庭園があったが、船が少ないので、帰りまで暇を持て余してしまった。 | |
鼈頭渚公園は無錫で最も有名な公園。有名な歌謡曲「無錫旅情」はこの地から見た太湖を見た景色を歌ったもの。 灯台も情緒のある形をしている。 無錫駅から新幹線で上海に戻る。春節の期間であるが、グリーン車に相当する軟座が確保できた。 |