街を歩いてもあまり活気が感じられなかった。期待していた訳ではないが、男が歩いていると女の子が腕にまとわついてくるという話を聞いた事があった。珠海とはそういう街だと聞いていた。しかし、風俗の引き締めがあったのか、その手の店も全て閉店していた。
そんな訳で、安心して街を歩けた。マカオの入り口でもあり、イミグレは大混雑の様相。大陸からマカオに行く人が年々増えていると聞く。香港と中国のイミグレでも2時間待ちに合った事があり、香港やマカオは大陸の人たちの手軽な観光地になった事がよくわかる。
珠海は、香港からフェリーで1時間半ほど。船はこれから遊びに行く人で大混雑、大喧騒だった。船の様子から、珠海の大繁華街の賑わいが想像されたが、それほどではなかった。大陸の人が、香港やマカオに行くには色々制限があって難しかった頃は、マカオの入り口であたる珠海が賑わうのも無理が無かったが、マカオに行くのが容易になった今、大歓楽街はマカオに移ったのかもしれない。
珠海が経済特区として発展したのは深センと同じである。そこに内陸から出稼ぎ労働者が集まってきているのも似ている。どんな街か見に来たが意外と健全であったが、同行者は、こんな街ではなかったと驚いていた。この街を訪れた事により、香港を中心とする珠江流域の経済地域「珠江デルタ」を全て見る事が出来た。華南地区の経済発展ぶりは、中国の発展そのものである。
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香港を結ぶ高速船、香港空港をダイレクトに結ぶ船もある |
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マカオとの間にあるイミグレ。大混雑していた |
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イミグレから街を見ている。案外落ち着いていた。 |
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この歩道が目抜き通り。歓楽街で働く女の子に狙われる所だと聞いていたが、この日はそのような人は見かけなかった。 |
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珠江河口の広州、香港、マカオを結ぶ三角地帯を珠海デルタと呼ぶ。経済特区やふたつの特別行政区があり、中国の経済発展を支えている。この海を橋で結び、ダイレクトに香港につながる港珠澳大橋が建設される事になっている。 |
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