2001年10月11日〜12日
トロントからバンクーバまで4日間かけて大陸横断するカナディアン号・・・。鉄道でロッキー山脈を越えて北アメリカ大陸横断をする事は私の夢でもあった。1月にアムトラックに乗ってロッキー越えを楽しみにしていたが、雪崩でバスでのロッキー超えにトーンダウンしてしまった。今回、ジャスパーからバンクーバーまで抜ける時にたまたま運行スケジュールが合ったので、アメリカンロッキーよりも迫力あるというカナディアンロッキー超えを鉄道で味わえる事が出来た。
時刻表ではジャスパーを15時30分発だが列車はいつまでも来ない。遅れるものだと聞いているが、あまり遅いと折角のロッキー越えが夜になってしまう。1時間が過ぎ、ようやくトロント方面から機関車の先頭が見えた。待機していた1両の機関車が先頭に増結され、3両の機関車に牽引されたステンレスの客車がジャスパー駅に入線してきた。それにしても長い、20両は繋がっていたと思う。アメリカのアムトラックよりも迫力ある。
1時間近く停車の後、2時間以上も遅れて出発した。憧れのドームカーでロッキー越えを堪能する。アムトラックのラウンジカーも良いが景色をドーム越しに列車を眺めるのは鉄道愛好者にはたまらない。強いて言えば狭いのが難点だ。レンタカーで散々見てきたロッキー越えだが、運転に気を遣わず、飲み物を飲みながら眺めるのは快適だった。
今宵の宿はエコノミークラスのコーチ車だが、JRのグリーン車並、いやそれ以上の快適さだった。しかもガラガラ・・・・。そして何故か、車内には何故かイングランドの代表列車の模型があった。別の車両にはアメリカの代表車両があったので、恐らく世界中の代表車両が飾ってあったのだろう。編成の中には日本の車両も有るかもしれない(日本を代表するのは新幹線だろうか)。
やがて日が暮れてくる。真っ暗になるまで粘ったが寒くなってきた。食堂車の最終案内が来たので夕食を摂りに行く。アムトラックの食堂車では上品な乗客に話しかけられて、落ちつかなかったが、エコノミーの食堂車は庶民的で、気楽だった(ドームカーも、食堂車もクラス毎に分かれている)。ワインと肉料理を食べて、座席に戻り就寝する。
翌朝、相当遅れたが雨のバンクーバに到着。やけにスイッチバックを繰り返すと思ったら、長い編成は分割して櫛型ホームに入れていた。そして目前に最高級の後部展望車が現れた。