富山地鉄本線

2016年3月5日作成
訪れた日 2005年9月18日
2014年11月23日

富山 地鉄の電鉄富山駅はターミナルらしい雰囲気がある。2014年晩秋、その駅に、ヘッドライトを4灯つけて堂々と入線してきたのは私にとっては懐かしい車両。元、西武レッドアロー号である。前日の夜に、駅で運用を確認していたとはいえ、少々興奮する瞬間である。

見た目はレッドアロー号であるが、車内に入ると別物であった。厳密には足回りも違うのだが、アルプスエキスプレスとして、半ばリゾートトレインと化した車内は水戸岡ワールドで溢れていた(水戸岡鋭治氏デザイン)。それは、もはや懐かしいレッドアロー号ではなかった。西武沿線で育ち、レッドアロー号に憧れていた少年時代をすごした身には、少し寂しさを感じた。

富山地鉄に初めて乗ったのは2005年の事であった。その時は、オリジナルの車両で旅を楽しんだ。JRからも特急が乗り入れ、オリジナルの車両が活躍する活気ある鉄道会社だったが、最近は大手私鉄の中古車が増えてきた。新車を調達するのが難しくなったのだろう。このアルプスエキスプレスもJRのお古の足回りの上に、西武鉄道のレッドアロー号の車体を載せたものである。

寺田駅で立山線を分岐した後、JR北陸本線に沿って走る。特急「はくたか」や、旧国鉄時代の急行形電車などとデッドヒートを楽しむ事が出来た。2014年に乗車した際は国鉄急行色の復刻車両とすれ違ったが、写真に収める事ができなかったのが残念。西魚津駅の手前で、北陸本線をオーバークロスして海側に出る。やがて電鉄魚津駅に到着。この駅はJR魚津駅に隣接している。JRの特急列車に乗り換える事ができるこの駅は、宇奈月温泉への玄関口だった。

電鉄石田駅から進行を山に向ける。黒部川扇状地の平野は狭くなり山が迫ってくる。富山駅から各駅停車で1時間半、終点の宇奈月温泉駅に到着する。駅には黒部渓谷鉄道のトロッコの姿が見えた。私がここを訪れたのは2005年だった。現在、北陸本線は第三セクターになり、JRとの乗換駅は新幹線と接続する新黒部駅になった。この駅から宇奈月温泉駅までは特急電車なら30分を切る距離だ。新幹線開通がどのように影響しているのだろうか・・・。


2014年、アルプスエキスプレスの間合い運用の急行電車に乗る。3両編成で、車掌も乗車していた。
サロンのような使い方の中間車では、旅行者が朝食を摂りながら談笑していたり、観光列車らしい雰囲気があった。
元西武鉄道のレッドアロー号だが、車内に面影は無い。

右は2005年に電鉄富山駅で撮影した
オリジナル車両。
魚津駅付近ではJRと併走する光景が楽しめた。現在は、第三セクター化されてしまった。2015年は、この駅で下車して、しばらく、特急列車や、普通列車の姿を眺めていた。
富山地鉄のオリジナル塗装は、白とグレーを基調とした落ち着いた色合いであった。オレンジとグリーンの色は今でも馴染めない・・・・。

2005年、宇奈月温泉駅で、特急電車を撮影する。特急電車といってもワンマンカー・・・。特急料金が必要であるが、車両は他の車両と同じであった。

http://www2s.biglobe.ne.jp/~kurume/my_hp.gif (6911 バイト)


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