●神岡鉄道(廃線直前)

・2007年1月14日 作成
訪れた日 2006年11月11日
 

この販売機は新千円札は使えません。神岡鉄道の奥飛騨温泉口駅券売機である。この紙幣の流通から2年たつ現在、このような券売機、見た事が無い。まるで乗車を拒否するような鉄道であるが 、今日は大勢の乗客で賑わっている。車両もこの鉄道の全ての車両を使った2両編成だ。

神岡鉄道廃止決定・・・・。そのニュースを聞いたのは2005年の事だった。その前年に上岡鉄道を訪れた際、旅客は閑散としていた(乗客は私独りだけだった)ので危ういと思っていたが、神岡鉱山からの貨物輸送がある限り大丈夫だと思っていた。しかしトラックへの切り替えによる貨物輸送終了は致命傷となる。鉄道そのものの廃止へとつながってしまった。

神岡鉄道は高山本線の猪谷から渓谷の中を進み、山奥にある神岡鉱山を目指す20km弱の鉄道である。できれば猪谷から乗りたいが、神岡鉄道は奥飛騨温泉口を基点にダイヤが組まれている(猪谷から乗るのは不便)。そこで、松本から車で安房峠を越えて神岡を目指すしかなかった。

名残乗車で訪れた11月末、廃線間近なのに意外と乗客は多くない。奥飛騨温泉口のグッズ即売会会場も、ギャラリーも落ち着いていた。それだけ交通不便という事で人を寄せ付けないのだろうか・・・・廃線後のバス代行も行われない。それだけ鉱山や炭鉱は人気も無い山奥にあるものである。この鉄道は鉱山の鉄道だったのだ。生憎の天気で、折角の渓谷美は望めず残念であったが、2年前に乗り残した神岡鉱山−猪谷間に乗ることが出来た事は良かった・・・・。


あまりに寂しい猪谷駅
雨に打たれながら走る列車
神岡の街
神岡の方が猪谷より栄えている
晴れていれば綺麗なのに・・・・
渓谷に沿って走る
奥飛騨温泉口のギャラリー


http://www2s.biglobe.ne.jp/~kurume/my_hp.gif (6911 バイト)


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